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http //hayabusa5.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1394986844/ 姉帯豊音は孤独だった 県の中でも特に深い山奥にある豊音の村には子どもが少なく、 家の外へ遊びへ行こうとも幼少期の豊音には既に面白みというものは無かった ある日、豊音は自分と同年代の少年と出会った 都会から親の里帰りで連れてこられたというその少年と豊音が仲良くなるのにそう時間はかからなかった 豊音は自分が知り尽くした山へ少年を連れて遊び回った 少年と過ごした時間は、孤独感に苛まれていた豊音にとってとても貴重な宝物のように感じ、 夏休みの終わりが近づくほど、少年との別れを期した豊音は悲しんだ 少年と過ごす最後の日、豊音は涙で腫れた目を隠すために帽子を被った、彼に目を見られないように深く、深く それでは前を見れないだろう、と普段とは逆のように少年が豊音をエスコートすることになった、 雨雲が去った晴れ空の下を、自分が見つけた景色を見せようと胸を張る少年の歩いた後を、豊音がついて歩く 土の色が濃くなり、緑が増えていく。風の鳴る音が鳥のさえずりへと塗り替えられていく、これが最後になるのだと豊音は帽子を下げた 目的地が近づき少年は走り出した、豊音も彼の後ろを追って走った 少年の背を追って、夏の日差しに目を狭めた――瞬間 少年の悲鳴が聞こえ、反射的に手を伸ばす。しかし、指先は届かず、足を滑らせた少年の背は山の底へと消えて行った。 冷たい空気が背中から抜けていく、肌が粟立っていく、首の後ろが熱くなっていく 豊音はまた、孤独になった 少年は事故死した。貴女の責任ではないんだと少年の親は言って、村を去った 「姉帯の娘が都会の子を突き落とした」 少年の悲鳴を聞き付け、駆け付けた老婆が流した噂はねじ曲がって広まった 「姉帯の娘が背後から絞いた」 奇妙なまでに鬼気を帯びた赤眼のせいもあってか、豊音は故郷で「背向のトヨネ」と呼ばれるようになった 村の中を歩けば陰口を耳にする、目を向ければ怯えられる 豊音は外へ出ることを止めた 一人娘の気持ちを受け取った両親は、豊音へ新しいテレビを買い与えた 何も欲しがろうとしない豊音が麻雀に目を輝かせる様子を見て、両親は牌を買い与えた 豊音は孤独だった 昼間はテレビを見て、遠くから送られてくる宿題を片づけて、両親が帰ってくるとマットを広げ、牌の準備をして三麻を打つ ただそれだけをして過ごす外部から隔離された生活だったが―― 姉帯豊音は笑顔だった 和「……一応、書き終えました」 久「須賀君、これ届けてきてくれるかしら」 京太郎「和のサインなんて、そんなん和が届けた方がいいじゃないっすか?」 和「そうしたいのは山々なのですが、この後に取材が入っていまして……」 京太郎「なら仕方ねえ……か」 京太郎(つーわけで届けに行こうとしたけど……) 豊音「ふぇぇ……ここどこぉ……」ガクガク 京太郎「姉妹かっ!?」 豊音「えっ」ビクッ 豊音「…………」ガクガク 京太郎「…………」ジリッ 豊音「背が高い人!?ちょー怖いよー!」 京太郎「その言葉はそのままお返しします!」 豊音「金髪!?ちょー怖いよー!」 京太郎「宮守にも金髪の人がいましたよね!」 豊音「学ラン!ちょー怖いよー!」 京太郎「もうツッコまなくていいや……」 豊音「……ぐすっ」 京太郎(とりあえず泣き止ませたいけど……あ) 京太郎「あの、これ……」ススッ 豊音「姉帯豊音さんへ……!」 豊音「これ、原村さんのサイン!」 豊音「わぁ!わぁ!君のおかげでウルトラハッピーだよー!」パァァ 京太郎(気変わり早いなこの人) 豊音「けど、どうして君が原村さんのサインを?」 京太郎「あ、俺清澄高校の須賀京太郎って言います」 豊音「そっかー、ありがとねっ!」ニコッ 京太郎(姉帯さんかわいい) 京太郎「姉帯さんは迷子なんですか?」 豊音「……うん」 豊音「恥ずかしい話だけど、おトイレに行きたいんだけどどこに行けばいいかわからなくて……」 京太郎(咲と同レベルじゃねえか……) 京太郎「トイレならこっちですけど、付いていきましょうか?」 豊音「わわっ、そんなこと悪いよー」アワアワ 豊音「方向も教えてもらったし、私一人で大丈夫だよっ!」ギュッ 京太郎「それダメなパターンのやつですよ!」 豊音「それじゃあねー!」フリフリ タッタッ 京太郎(大丈夫かなぁ……) 豊音「うわぁ!」ドテッ 京太郎(大丈夫じゃないよなぁ……) 豊音「……ぐすっ」 京太郎(姉妹だなぁ……) 豊音「おトイレ待たせちゃってごめんねー」 京太郎「いえ、慣れてますから」 豊音「えっと、宮守の控室は……」 豊音「…………」 京太郎「姉帯さん?」 豊音「…………」ウルッ 京太郎(もう何も言うまい) 豊音「――――そこで暗炎龍がね!」キャッキャッ 京太郎「姉帯さん、着きましたよ」 豊音「本当だ!あっという間だったねー」 豊音「須賀くんには感謝してもしきれないくらいだよー!」 京太郎「そんな大したことしてないっすよ」 京太郎(泣き止ませて案内するとか咲にやってきたのとまるまる同じだもん) 京太郎「それじゃ、俺は帰りますね!」 豊音「ちょー感謝だよー!」フリフリ ピピピッ 京太郎(あとは宮守の人たちに任せよう) 京太郎(須賀ードワゴンはクールに去るぜ)ヴヴヴッ 京太郎「ん、メール?」ピッ 久『試合が終わって宮守と清澄のみんなでお茶してまーす!』 京太郎「…………」 京太郎「なんでやねん」 豊音「あれ?塞から電話?」ピッ 京太郎「ん?」 豊音「……うん……うん」 豊音「え、宮守と清澄のみんなでお茶してるの?私も行きたかったよー」 京太郎「なんでやねん」 久『P.S.そういうわけだから姉帯さんを見つけてたら連れてきて頂戴』 京太郎「なんでナチュラルに省かれてんだろ俺」 京太郎「……」チラッ 豊音(´;ω;`)ブワッ 豊音「ごめんね、私がここに来る前にメールに気づいていれば良かったのに……」 京太郎「いや、まさか会場の入り口で偶然会ってお茶することになってたなんて」 京太郎「姉帯さんのメールで事情が知れて良かったっすよ」 京太郎(精神的に死んじゃうところだったぜ) 京太郎「んで、喫茶店は……地図わかりにくいな」 豊音「東京はおっきいからね」 京太郎「経験者は語るってやつですね」 豊音「そうだねー……って違うよ!まだ迷ってないもん!」 京太郎(段々この人が咲っぽく見えてきた) 豊音「むぅー」プクー 豊音「須賀くん須賀くん」 京太郎「何ですか姉帯さん」 豊音「そこは『なんだい姉帯くん』でいいんだよー」 京太郎「何でしたっけそれ」 豊音「パペットマペットだよ、一回やってみたかったんだ!」 京太郎(懐かしいなオイ) 豊音「あとどのくらいかかりそうかな?」 京太郎「まだ歩きそうですね、あの人たちは疲れてないんだろうか」 豊音「そっかー……」グゥゥ 豊音「あっ」カァァ 京太郎「ちょっとコンビニに寄りましょうか」 豊音「うん!」 豊音「コンビニ!コンビニ!」 京太郎「あんまお腹埋めるとまずいんでパンひとつくらいですよ」 豊音「どれもおいしそうで迷っちゃうなー」 京太郎「コッペパンとか安定ですよ」 豊音「それもおいしそうだけどー……うーん……」 豊音「お好み焼きパンちょーおいしいよー!」 京太郎(選ぶのに10分もかかってた……) 京太郎「鰹節、口元についてますよ」 豊音「うわわっ、こっち?」フキフキ 京太郎「右です」 豊音「こっち?」フキフキ 京太郎「もうちょい下」 豊音「うーん……」フキフキ 京太郎「ここですよ」ヒョイ パクッ 豊音「……」カァァ 京太郎「どうかしました?」 豊音「す、少し恥ずかしかったかな……って」 京太郎「あっ……すんません」 豊音「こっちこそ、ごめんだよー……」カァァ 豊音(これ、これってよく考えたらテレビとかでよく見る間接キス、なのかな) 豊音(恥ずかしい……よー)カァァ 豊音(でもでも、口元なわけだからノーカンじゃないっかなー……) 豊音(やっぱり恥ずかしいかも!)カァァ 京太郎「……っと、ここかな?」 豊音「あっ!塞たちがいる!」 京太郎「咲……ぅゎ」 豊音「須賀くんも早く行こうよ!」 京太郎「いや、俺は……いいですよ」 豊音「なんで?」 京太郎「……どうせ、省かれてんですから」 53 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします[] 投稿日:2014/03/17(月) 03 29 44.86 ID DckyGLxh0 豊音「えっ!?そんなことないよー」 京太郎「ほら見てくださいよ、あそこの席、姉帯さんが座ったらもう空きが無いんですよ」 豊音「あ……本当だ」 豊音「でもでも!部長さんが頼んで一個椅子が運ばれてきたよ?」 京太郎「……子供用じゃないっすか」 豊音「……酷い!」 豊音「須賀くんは良い人なのに酷いよこんなこと!」 京太郎「姉帯さん……」 豊音「須賀くんも一緒に来て!私が部長さんを説得するよー!」ズンズン 京太郎「姉帯さん……」 豊音「うわっ」コケッ 京太郎「姉帯さん……」 京太郎「すみません、俺のために姉帯さんの席まで移動してもらって」 豊音「ぼっちは寂しいのはちょーわかるからね」 豊音「それに、須賀くんが目の前にいるから私は楽しいよ」ニコッ 京太郎「そうっすね、俺も同じっす」 豊音「えへへー」 豊音「おいしそうなケーキがいっぱいだよー」 京太郎「どれにするか迷いますね……」 豊音「こっちの苺のケーキとこっちのチーズケーキの耐え難い誘惑がー!」 京太郎「んじゃ、分け合いっこしません?」 豊音「分け合いっこ?」 京太郎「俺と姉帯さんでこれ頼んで半分こにするんすよ」 京太郎「それならどっちも楽しめますよ」 豊音「須賀くんちょー頭良いよー!」 豊音「なでなでしてあげるねー」ナデナデ 京太郎「そんな、犬じゃないんすから」 京太郎「どっちから食べましょうか?」 豊音「んー……こっち!」ズビシッ 京太郎「苺の方からでいいんですか?」 豊音「あぅ……やっぱりチーズの方!」ズビシッ 京太郎「本当に良いんですか?」 豊音「うぅ、どっちか迷うよー」ウルウル 豊音「はい、須賀くんあーん」 京太郎「あーん」パクッ 京太郎「これもおいしいっすね」ムシャムシャ 豊音「私の目に狂いは無かったんだよ、えっへん!」 豊音「須賀くんも、私にあーんして!」 京太郎「はい」 豊音「あーん」パクッ 豊音「やっぱりおいしいねー」 京太郎「ですねー」 豊音「こーゆーの憧れだったんだー」 京太郎「憧れ?」 豊音「うん、こうやってあーんして食べさせ合うのがね」 豊音「テレビで何回も見て、私もいつかはーって」 京太郎「その憧れの相手が俺で良かったんですか?」 豊音「勿論だよー」 豊音「って!須賀くんのことが好きってわけじゃないよ!」 豊音「あ、いや、好きだけど、それは違うって言うかな、え、えーっとぉ……」 豊音「そのぉ……ぐすっ」 京太郎「なんで泣きだすんすか……」 塞「トヨネーそろそろ帰るよー」 豊音「うんー!」 豊音「須賀くん、今日は本当にありがとうね」 京太郎「こちらこそ、ありがとうございました」 豊音「……なんだか、寂しいね」 京太郎「俺で良かったら、またいつでも付き合いますよ」 豊音「ええっ!そんなの須賀くんに悪いよー」 京太郎「俺もまた、姉帯さんとどこかに遊びに行きたいので、気にしないでください」 豊音「あっ、じゃあふるふるしようよ!」 京太郎「ふるふる?」 豊音「ラインの機能だよ!」 豊音「須賀くんもスマホ持ってるでしょ?」 豊音「ラインやってないの?」 京太郎「いや……俺ガラケーなんで」 豊音「ご、ごめんねー」 京太郎「謝る必要ナッシングっすから!むしろ傷つきますから!」 塞「それじゃあ今日はお疲れ様でしたー」 胡桃「ほらシロ立って歩く!」 白望「匍匐前進で十分……」 エイスリン「シロ、ゾウキン!」 白望「それ傷つくなぁ……」 久「私たちもさっさと帰りましょう」 まこ「今日は疲れたわい」 優希「早くタコスが食べたいじぇ!」 咲「楽しかったねー」 和「そうですね」 京太郎「俺も何だかんだで疲れましたよ」 久「……誰?」 京太郎「そんなんだから疲れるつってんですよ!」 豊音『須賀くん須賀くん!』 京太郎「なんだい姉帯くん」 豊音『おぉ!今回は正解だよー』 豊音『えへへ、嬉しいなぁ』 京太郎「それで、今日はどうしました?」 豊音『団体戦優勝おめでとうって言いたかったんだ!』 京太郎「ありがとうございます、って俺は何もしてませんけどね」 豊音『ううん、須賀くんのサポートあってこその結果だよ!』 豊音『須賀くんも自信持っていいんだよー?』 京太郎「……姉帯さん」 豊音『私たちは今日海水浴行って来たんだー』 京太郎「海水浴っスか」 豊音『永水の人たちとで、ちょー楽しかったなぁ』 豊音『そうそう、石戸さんのおっぱいなんて海に浮かんでて凄かったよ!』 京太郎(何その光景ちょー見たいよー) 豊音『――――それで、振り返……ったら狩宿さんが犬神家になってて……ね……』 京太郎「姉帯さん?」 豊音『んぅ……はっ!』 豊音『ご、ごめん!ちょっと寝てた!』 京太郎「疲れてそうですし、もう終わりにしましょうか?」 豊音『全然そんなことないよ!』 豊音『私、まだ須賀くんとお話ししていたい!』 豊音『須賀くんとお話しするの、なんだかすっごく楽しいから……』 京太郎「……明日から個人戦が始まるのに疲れ溜めたら駄目ですよ」 豊音『わかってるけど、でも……でも……っ』 京太郎「……はぁ」 京太郎「あと五分だけですよ」 豊音『あ、ぅ、うん!』 豊音『……うぅ、五分経っちゃたよぉ』 京太郎「それじゃ、明日頑張ってくださいね」 豊音『須賀くんも男子の個人戦頑張ってね!』 京太郎「えっ」 豊音『ちょー応援してるよー』 京太郎「…………」 豊音『須賀くん?』 京太郎「もっもちろん!優勝してきてやりますよ!わははは!」 豊音『二人で優勝できたらいいねー!』 京太郎「でっすねー!」 京太郎(現在進行形で心が抉られる!) 豊音『おやすみ、須賀くん』 京太郎「おやすみなさい」 豊音『…………』 京太郎「…………」 豊音『須賀くんが切っていいよー』 京太郎「いや、姉帯さんのタイミングでいいですよ」 豊音『ううん、須賀くんが切ってよ』 京太郎「いやいや、姉帯さんが切っていいっすよ」 豊音「ううん、須賀くんが」 京太郎「姉帯さんが」 豊音「須賀くんが!」 京太郎「姉帯さんが!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 京太郎(そんなこんなでさらに五分が経った) 豊音『すふー…………』 京太郎(すぐに寝ちまって、ほんと、見た目と中身が釣り合ってない人だよな) 京太郎(……よし、俺も寝よう) 京太郎「ほい、タコス」 優希「御苦労だったな犬、私の隣の席に座る権利をくれてやろう」 京太郎「取っといてくれたんだな、ありがとよ」 まこ「和も咲も頑張ってほしいのぅ」 久「あ、須賀君の愛しの彼女が映ってるわよ」 京太郎「姉帯さんはそんなんじゃないですってば」 塞「ほれ見たことか」 エイスリン「サビレタカンケイ!」 胡桃「あの一日でそんな関係に!?」 京太郎「違うって言ってますよね!?」 トシ「あの子、毎晩電話やらメールやらしていたわね」 塞「君、本当に豊音に何したのさ」 京太郎「何もしてませんよ」 塞「本当に?」 京太郎「本当に真剣にガチでマジっすよ」 エイスリン「ワルイヤツ、タイテイソウイウ!」 京太郎(誰だよこんな言葉覚えさせた人) 胡桃「よく言ったエイちゃん!」 京太郎(アンタかよ) 京太郎「俺はただ、道に迷ってた姉帯さんを喫茶店まで連れて行っただけっすよ」 京太郎「特に変なことは何もしてません」 塞「まーあの子人懐っこいもんね」 久「そういえば、咲ともすぐに仲良くなってたわね」 胡桃「トヨネの村、若い子がいなかったらしいから友達がいっぱい欲しいんだろうね」 塞「いやーでもウチの高校が仲の良い女子校で良かったよ」 塞「もし共学にでも行って恋愛のゴタゴタで豊音から友達が離れて行ったらすっごく悲しむと思う」 胡桃「ようやく作った友達に裏切られたら辛いだろうね」 京太郎「」ピクッ まこ「そうじゃのう」 エイスリン「トヨネ、ヒキコモリ?」 優希「有り得るじぇ」 京太郎「」ピクッ 京太郎(どどどどどうしよう!) 京太郎(適当に笑って冗談でしたーとか言おうと思ってたけどこれじゃ無理があるじゃあねぇか!) 豊音『ウソ……須賀くん、そんな人だったんだ』 豊音『……泣いてないよー』 豊音『私は大丈夫だよ……っ、須賀くんは原村さんの応援に行ってきて』 豊音『ぐすっ……』 京太郎(アカン) 京太郎「俺!雉打ち行って来ます!」ドヒューン エイスリン「キジウチ?」 久「男子のトイレよ」 エイスリン「Oh!」 エイスリン「キジウチ!キジウチ!キジウチ!」 胡桃「恥ずかしいからやめて!」 京太郎(とりあえず逃げ出してきたけどどうすりゃいいんだよ!) 京太郎(……夏みかんゼリー飲んで落ち着くか)チャリン 豊音「須賀くんだぁー!」ギュゥッ 京太郎「むぎゅぅっ!」 京太郎(背中に柔らかい弾力があるぜェ!) 豊音「須賀くん、忙しいのに応援に来てくれたんだね!」 京太郎「え、いやぁ、そのぉ……まぁ」 豊音「須賀くんが来てくれたんだから私も頑張らないと!」 豊音「ちょー嬉しいよ!」 京太郎「アハハ……アリガトウゴザイマス」 京太郎(言い出せねー!) 豊音「須賀くんは何飲んでるの?」 京太郎「夏みかんゼリーです、これは確か姉帯さんたちと同い年だったと思いますよ」 豊音「へぇー、おいしそうだね!」 京太郎「おいしいっすよ、一口要ります?」スッ 豊音「じゃあ一口だけ……」 豊音(これ飲んだら流石に間接キス……だよね) 豊音(…………)ジーッ 京太郎「さあ、グイッと」 豊音「や……やっぱりやめておくよー」 京太郎「えっ、これ美味しいですよ?」 豊音「そういうことじゃないんだけどー……」カァァ 豊音(これも憧れてたはずなのに……) 豊音(意識すると、ドキドキしちゃうよー) 京太郎「?」 ピンポーン 豊音「じゃあ、頑張ってね須賀くん!」 京太郎「あ……はい」 タッタッ… 京太郎(結局言えなかった……)ズーン 京太郎「やばいよ言いづらいよどうしよう」 京太郎「……部長の所に戻ろう」 京太郎「ただいま戻りました」 まこ「随分と長かったのぅ」 京太郎「姉帯さんと会っちゃいまして……」 まこ「結局誤解されたまんまだったんか」 京太郎「誤解……ってなぜそのことを」 優希「さっきお団子の人が京太郎も頑張ってーってな」 京太郎「あぁ……」 豊音「……」タン 憩「ロン、3900ですーぅ」 豊音「……はい」 豊音(うぅ、集中できない……) 京太郎『一口要ります?』 豊音(間接キスが頭から離れないよー!) 憩(姉帯さん、大丈夫かなぁ?) 豊音(どうして私、あんなに意識しちゃったんだろう) 豊音(須賀くんとすることに……胸がドキドキしちゃって) 豊音(なんでなんだろう……) 憩「ツモ、16000オールですーぅ」 豊音「えっ」 豊音(須賀くんのこと考えすぎて、荒川さんにしてやられちゃった) 豊音(……決勝戦、行けそうにないなー) 豊音(須賀くんに約束したのに……) 豊音「……ぐすっ」 京太郎(まさか宮守の人たち全員に誤解されてるとは……) 京太郎(姉帯さんがトんだのも、俺が変なプレッシャー与えちゃったからかもしんないし) 京太郎(マジどうしよ) 京太郎「はぁ……」 京太郎「はぁ……っ!?」 豊音「ぐすっ……」 京太郎(偶然てすげーなオイ) 豊音「須賀くん……」 京太郎(なんか呼ばれてるし) 京太郎「呼びました……?」 豊音「えっ」ビクッ 京太郎(デジャブを感じる……って、泣いてるじゃねえか) 豊音「須賀くん、どうして――ぐすっ」 京太郎(名前呼んでたってことは、やっぱ俺が関係してるってことなんだよな) 京太郎(……今度こそ、ちゃんと言うんだ) 京太郎「俺、ただの雑用なんすよ」 京太郎「個人戦なんて県予選で初戦敗退でした」 京太郎「ここに来たのはみんなの付き添いで……でも俺には、何もできないから」 京太郎「何もすることが無いから、雑用をしてただけなんですよ」 京太郎「それで姉帯さんに出会って、変な誤解をさせてしまって……」 豊音「全くもってそんなことないよ!」 豊音「勝手に誤解しちゃったのは私の方で、約束したのも、気にしてたのも私だもん!」 京太郎「元はと言えば、俺が姉帯さんの誤解を正さなかったから……」 豊音「もう、それ以上言ったらちょー怒るよ?」 京太郎「うぐっ……それはご勘弁で」 豊音「私は大丈夫なので、須賀くんも気にしなくていいよー」 豊音「須賀くんって、少しネガティブだよね」 京太郎「ネガティブ……」 豊音「でもでも、話してると楽しくて、頼もしくて、ちょーかっこいい」 豊音「私、頑張って来るから須賀くんは応援してくれると嬉しいな」 京太郎「……わかりました」 豊音「うんっ!」 ピンポーン 京太郎「もう行かなくちゃ……遠くからですけど、応援してます」 豊音「……ね、須賀くん」 京太郎「はい?」 豊音「おまじない、手伝ってくれるかな?」 京太郎「え―――――」 京太郎「もう行かなくちゃ……遠くからですけど、応援してます」 豊音(また、胸がドキドキしてるよー) 豊音(……さっきとほとんど同じ) 豊音(……私、須賀くんと離れたくないんだね) 豊音「……ね、須賀くん」 京太郎「はい?」 豊音「おまじない、手伝ってくれるかな?」 豊音(頑張るための、おまじない) 京太郎「え―――――」 豊音(これが、きっと――――) 豊音(恋をするって気持ちなんだねー) 京太郎「―――――っ!?」 豊音「じゃっ、じゃぁ、そういうことだから!」アセアセ 京太郎「え…………」 京太郎(……つまり、そういうことなのか?) 京太郎(そういうこと、なんだよな) 京太郎(……ファーストキス、奪われた) 京太郎(それからの姉帯さんの活躍は凄まじかった) 京太郎(並みいる全国の強豪をちぎっては投げ、またちぎっては投げる) 京太郎(その様相は、人喰いこそはしないもののまさに巨人だった) 京太郎(振り向けば遠ざかっているその背中を喩えて「背向の豊音」と呼ばれるようになった) 差出人:須賀くん 宛先:姉帯豊音 ―――――――――――――――――――――――――― 試合が終わった後で 20XX年8月1X日 ―――――――――――――――――――――――――― 伝えたいことがあるので、読んだら返事ください To 姉帯豊音 From 須賀京太郎 ―――――――――――――――――――――――――― Sub Re 試合が終わった後で ―――――――――――――――――――――――――― いいよー(^O^) どこに行けばいいのかな? 京太郎(そんなわけで二人っきりになったけど) 豊音「……」モジモジ 京太郎「……」 豊音「……」モジモジ 豊音(昼間は誤魔化しちゃったけど、ちゃんと言わないと……) 京太郎「……」 京太郎(こういうのって男の役目だもんな……) 京豊「「あのっ!」」 京太郎「……」 豊音「……」 ざわ…… ざわ…… ざわ…… ざわ…… 京太郎(くッ!) 京太郎(空気が、重い……ッ!) 豊音(須賀くんの表情……私、ダメだったのかな) 豊音(……そうだよね、私みたいなぽっと出のノッポ、略してのっぽ出な娘なんてイヤだよね) 京太郎(ここで怖気づいてどうする須賀京太郎!) 京太郎(姉帯さんの気持ちに応えるんだ!) 京太郎(いやぁ……でもいざ言うとなるとなぁ……) 京太郎(あっ、ソーダ) 京太郎「姉帯さん」 豊音「なっ、なにかな?」 京太郎「目、瞑ってくれませんか?」 豊音「うん……」 京太郎(何も、想いを伝える方法は言葉だけじゃないんだ) 京太郎(……多分、感づかれてるだろうけど) 京太郎(はぁ……つくづく、俺のチキン加減を思い知らされるぜ) 京太郎(麻雀も、恋愛も) 京太郎(焼き鳥だけに) 豊音(これって、よくテレビで見るチューの場面……だよね) 豊音(ということは、ダイジョーブなのかな) 豊音(……でも、何もしてこないよー?) 豊音(ということは、エスケープされたのかなー……)ジワッ 京太郎(なんでまたまた泣き出してんだよ……) 京太郎(まぁ……そういうところも、可愛くて) 京太郎(それで、俺はこの人を好きになったんだ) チュッ 京太郎「えっと、では、改めまして」 京太郎「俺は、貴女のことが……好きです」 豊音「―――うんっ!」 豊音「私も、須賀くんのこと大好きだよー」 某年3月16日 今年のこの日も、俺と姉帯さんは一緒に居た 「須賀くん須賀くん」 「なんだい姉帯くん」 「今年の誕生日プレゼントは何かなー?」 「帰って来てからのお楽しみですよ」 「そっか、ちょー楽しみだよー」 「楽しみにしすぎてプロ初のオープン戦でやらかさないようにしてくださいよ」 「わ、わかってるよー」 「というか、私が大会でいなくて成績がガタ落ちしてた須賀くんには言われたくないかなー」 「それはしょうがないというか……姉帯さんのことが好きなんですもん」 「あー言えばこー言うね、須賀くんは」 「須賀くん、今日もおまじない!」 「よく飽きませんね、ホント」 「心の中が幸せでいっぱいいっぱいになって気持ちいいんだよー」 「いっぱいいっぱいになったらダメでしょうが」 「ありゃ、そうだったねー」 つま先で身長差を埋めて、短く唇を繋げる 大事な試合の前の恒例行事になっているこの行為を終えると、姉帯さんはきまって――― _____ ... ´ ` .、 / \ / \ / l |∨ . ′ / /l | ‘, . | / / / l | ̄∨ | / / /´ / /x=ミ! |. ‘ | / / ≠ミ / /´ , , ,| | ‘ | / l / , ,,,/ / 〉 | | ‘ l / / / / | | | |/ /、_, // v ¬ 八 リ / / / }\/ `ニ゚ / ∨ 「それじゃ、頑張って来るよー」 / / / |/_≧=┬ ...イ l| |. / / / / /_〕 ̄] /l| |. / / / / /---=ニ二\/ / | | / / / / /ニ/ニニニニニニ∨\」 リ / / / / /ニ/二二二二二{ \/ / / / / / /ニニ/二二二二二/\/ /. / l / / /ニニニ{二二二二二/ニニ∨.. / | l /}二二二|二二ニニニニ/ニニニ、 / /| | /ニi二二二|二二二二/二二二} ――――と、笑顔になる その幸せそうな笑顔を見るたびに、俺が生きる意味を実感させられる ああ、俺は姉帯さんの笑顔を見るために生きているのだ、と思ってしまう そして、これからも俺はそのために生きていくんだろうな、とも思ってしまう ――――でも、今日からは少し違う 誕生日プレゼントの内容をまだ知らない姉帯さんを見送った後、 豊音さんとの新しい生活と豊音さんの笑顔を夢見て、俺は今夜の予行演習を始めた カン
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特別編 勝った嬉しさからメールしてみました 小蒔「zzz...zzz...ん?なんですか?」ピリリリリ 小蒔「!?きょ、京太郎さんから!!え、えっと確かこうして……」 小蒔「できました!!へぇ、京太郎さんの初勝利!良かったですね!!」 小蒔「えっと……お・め・で・と・う・ご・ざ・い・ま・す、です!」 煌「ん?これはこれは京太郎くんからメール……」 煌「すばら!あの3人に勝つなんてすばらです京太郎くん!!」 姫子「花田ー?どがんしたとー?」 煌「姫子さん、このメール見てください!」 姫子「んー?京太郎からのメール……はぁ!?あの3人相手でトップ!?」 煌「そうです!!すばらですよね!!」 姫子(いやそれ以前にあの3人に勝つとか何があったのか気にならんと?普通じゃ勝てんメンツやろ) 煌「こうしてはいられません!!私ももっともっと練習です!!」 姫子「あ、あぁ、そうやね!私も付き合う!」 竜華「お、メール……おぉ!やるやん京太郎!!」 怜「どしたん?」膝枕中 竜華「いや、京太郎が初めてトップ取ったってメールが来たんよ。それも清澄の一年3人相手に」 怜「ほー、やるやん。京太郎もウチみたいになんか目覚めたんかな」 竜華「なんや、京太郎病弱キャラやないやん」 怜「普通は勝てん相手やしな。こう、一回死にかけて未来が見えるようになったり」 竜華「怜やあるまいし」 怜「何度か意識朦朧とした先に新しい境地に目覚めたり」 竜華「そんなしょっちゅう意識朦朧とせんやろー。あ、返事せんと」 怜「あ、ウチの分もー」 豊音「んー?あ、メールが来てるよー」 塞「豊音、勉強中だって」 白望「ダル……」 豊音「ちょっとだけだよー。あ、京太郎くんだー。えー!?ちょーすごいよー!!」 塞「もう、なんて書いてあったの?」 豊音「えっとねー、宮永さんと原村さんと、片岡さんと麻雀してトップだったんだってー!」 白望「……え?」 塞「……はい?京太郎って、そんなに上手かったっけ?」 豊音「でもー、勝ったのちょーすごいよー」 塞(いや、そんな普通の打ち方だったらまず原村和には勝てないって) 白望(京太郎なら……あのうるさいの相手じゃ東場で飛びそうだけど……) 塞・白望(どうやって勝ったんだろう……) 豊音「えへへー、おーめーでーとーうー、っと」 照「……京ちゃんからメール?」 照「……そっか、初めてトップだったんだ」 照「……おめでとう、京ちゃん」 照「でもあの3人相手か……成長したね、京ちゃん」 おまけ 洋榎「ん?なんやこんな遅くに……」 洋榎「ぬあっ!?」 洋榎「ぐぬぬぬぬ……性懲りもなくまたこんな写真を……」 洋榎「うっわ、うまそうなから揚げ……まだあるん!?」 洋榎「あああやめぇぇぇ……こんな時間に食うたらぁぁぁ……」 洋榎「あ?勝った?」 洋榎「へぇ、結構やるやん」 洋榎「ってまたぁ!?なんやから揚げ丼って!!ご飯はアカンやろご飯は!!」 洋榎「あああああああああ……食べたいぃぃぃぃ……」 雅枝「やかましい!!遅くに騒ぐなや!!後また夜に食う気か!?あんた食うても胸いかんやろ!!」
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【5月第3週 休日】開始 京太郎「朝か…」 京太郎「どうしよう」 京太郎「そういえば、霞さんと約束してたな」 京太郎「行ってみよう」 【石戸宅】 京太郎「おはようございまーす」ガララ 郁乃「あれ~京太郎くんどうしたの~?」 京太郎「霞さんに料理を振る舞いにきました」 郁乃「え~じゃあ私も~」 京太郎「いいですよ」 霞「あら、どうしたの?」 京太郎「約束を果たしに来ました」 霞「約束……ああ、あれね」 霞「わかったわ、台所はこっちだからよろしくね」 京太郎「~♪」 郁乃「ええ匂いやな~なにつくっとるん~?」 京太郎「肉じゃがですよ!肉じゃが!」 霞「朝から…肉じゃが…?」 京太郎「おっ、できましたよ」 京太郎「それじゃあ、いただきます」 霞「いただきます」 郁乃「いただきま~す」 霞「ふむ」パクッ 京太郎「どうですか?」 霞「おいしい!」テーレッテレー 京太郎「そうですか、良かったです」 霞「でも、朝から肉じゃがっていうのはもうちょっと考えましょうね」 京太郎「これから何をしよう」 京太郎「郁乃さん、もう一回打ってください!」 郁乃「ええで~」 霞「あら、打つの?それじゃあ誰か呼ぼうかしら」 霞「華菜ちゃんと咏ちゃんを呼んできたわよ」 華菜「麻雀か…」 咏「よし、さっさと始めようぜぃ!」 京太郎「おう!」 開局 京太郎「今度こそは!」 華菜「久しぶりにやってやるし!」 郁乃「ほな、はじめてくで~」 京太郎「ツモ!300・500です!」 郁乃「あらら~流されてもうた~」 東2局 郁乃 24500 親 京太郎 26100 華菜 24700 咏 24700 京太郎「ツモ!1000オールです!」 華菜(まだ、これからだし) 東2局1本場 郁乃 23500 親 京太郎 29100 華菜 23700 咏 23700 京太郎「ロン!5800!」 咏(うーん、うまくいかねぇーなー) 郁乃「直撃か~」 郁乃「まあ、無駄やけどね~」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東2局1本場 郁乃 23500 親 京太郎 29100 華菜 23700 咏 23700 華菜と咏が同コンマのため、流局 東2局2本場 郁乃 24500 親 京太郎 30100 華菜 20700 咏 24700 京太郎「ロン!2100!」 咏「うぇぇ…マジかい」 東2局3本場 郁乃 24500 親 京太郎 32200 華菜 20700 咏 22600 京太郎「ロン!3900!」 郁乃(う~ん、まだかな~) 東2局4本場 郁乃 24500 親 京太郎 36100 華菜 20700 咏 18700 京太郎「ロン!5800の4本場は7000!」 郁乃(ストック切れるけど…ええか~) 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東2局4本場 郁乃 24500 親 京太郎 36100 華菜 20700 咏 18700 郁乃「ツモ、8400・16400やで~」 京太郎「は……!?」 華菜「ちゅ、九連宝燈……?」 咏「やっぱり…厄介だねぃ…」 東3局 郁乃 57700 京太郎 19700 親 華菜 12300 咏 10300 京太郎「ロン、1000です…」 咏「はいよ…」 東4局 郁乃 57700 京太郎 20700 華菜 12300 親 咏 9300 京太郎「ロン、2000です」 華菜「にゃっ!?」 郁乃(もう少しやな~) 南1局 親 郁乃 57700 京太郎 22700 華菜 10300 咏 9300 華菜と咏が同コンマのため、流局 南1局1本場 親 郁乃 57700 京太郎 22700 華菜 10300 咏 9300 京太郎「ロン、1300です」 郁乃「は~い」 南2局 郁乃 56400 親 京太郎 24000 華菜 10300 咏 9300 京太郎「ツモ、1000オールです」 咏「いいようにやられてんな…」 華菜(まだ、あきらめないんだし!) 華菜「うにゃあああああ!」 京太郎「え」ビクッ 【雄叫び】発動! 南2局1本場 郁乃 55400 親 京太郎 27000 華菜 9300 咏 8300 京太郎「ロン、6100!」 咏「ほいよ」 華菜(結局ノーテンだったし…) 郁乃(なあ、華菜ちゃん…) 華菜(こいつ…直接脳内に…!) 郁乃(強く…なりたい?) 華菜(な…何を言ってるんだし) 郁乃(まあ、無理やりさせるんやけどね~) 南2局2本場 郁乃 55400 親 京太郎 33100 華菜 9300 咏 2200 京太郎「カン!」 京太郎「嶺上は…なしか」 華菜(あれ、これって…) 京太郎「もういっこ!」 咏「そんなにカンしてていいのかよ」 京太郎「知り合いに嶺上でばっか和了るやつがいるから俺もできるかなーって」 華菜(おかしいんだし!) 華菜「リーチだし!」 京太郎「え」 郁乃(ふふっ)トン 華菜「それだ!それロン!」 華菜「32600!」 咏「数え役満とか…マジですかい…まあ私もよくあるけど…」 南3局 郁乃 22800 京太郎 33100 親 華菜 41900 咏 2200 京太郎「ロン、1000…」 京太郎(咲の真似も、照の真似もするんじゃなかった…) 郁乃(もうなんもせんでええかな~) オーラス 郁乃 22800 京太郎 34100 華菜 41900 親 咏 1200 郁乃と華菜が同コンマのため、流局 オーラス1本場 郁乃 23800 京太郎 35100 華菜 38900 親 咏 2200 京太郎「ロン、1300」 京太郎(また…ダメだったか……) 郁乃「~♪」 京太郎(わけが、わからない…) 終局 1位 華菜 38900 2位 京太郎 36400 3位 郁乃 23800 4位 咏 900 華菜「それじゃあカナちゃんは帰るしー!」 咏「お疲れ~」フリフリ 京太郎「それじゃあ…昼食作ってきますね…」トボトボ 京太郎「できましたよ……」 霞「今度は何を作ったの?」 京太郎「昼食はかけそばです」 郁乃「おいしそうやな~」 京太郎「それじゃあ」 霞京郁「いただきます」 京太郎「もう夕方か…何をしよう」 京太郎「街に行ってきますね」 郁乃「いってらっしゃ~い」フリフリ 京太郎「カラオケに行こう」 イラッシャイマセー、ナンメイサマデショウカー? 京太郎「1人で」 エ? 京太郎「1人で」グスッ ア、ハイ 京太郎「歌いまくってやるよこん畜生ー!」 京太郎「いーつーかー人はひとーりになーってー」シクシク 歌が上手くなりました! 今度誰かとカラオケに来ると、その人の好感度が上がります 京太郎「ただいま帰りました…」 霞「あら、酷い声ね、どうしたの?」 京太郎「いえ、何でもないですよ……」ヘヘッ 京太郎「……夕食を作ろう…」 京太郎「できましたよ」 郁乃「お、今度はおでんか~」 霞「おいしそうね、それじゃあ」 霞京郁「「「いただきます」」」 霞「まずはもち巾着からいくわよ!」 郁乃「じゃあ私ももち巾着や~」 京太郎(もち巾着か…)ジーッ 霞「今日はありがとうね」 京太郎「いえ、約束ですから」 郁乃「そういえば、2人の約束ってなんなん~?」 京太郎「それは……」 霞「べ、別に意味なんて無いわよ!うん、無い無い!」 郁乃「なんや~つまらんな~」 京太郎「それじゃあ、おやすみなさい」 京太郎「夜は、何をしよう」 京太郎「散歩してくるか」 京太郎「もうすぐ梅雨か…この星空もあまり見れなくなるんだな……」 怜「それは、寂しいな…」 京太郎「あれ、怜さんじゃないですか」 怜「ちっ、気付かれたか……」 京太郎「今日はもう乗りませんよ」 京太郎「もう少し、この空を見ていたいですから……」 怜「せやな、それも、ええな……」 【5月第3週 休日】終 【5月第4週平日】 京太郎「朝か……」 ザーッ 京太郎「雨、降ってるのか」 京太郎「傘を持って…」 バタム バタム 照「…あ」 京太郎「よっ」 照「雨」 照「雨、降ってるのか……傘無いんだよなーどうしよっかなー」チラッチラッ 京太郎「うっ…はあ、わかったよ。ほら、入れ」 照「やった!ありがとうね、京」 京太郎「どうってこと……ねえよ」プイッ アラアラ、アメナノニオアツイコトー モウスグナツデスカラネー オホホホ 照「…」カァァ 京太郎「…」カァァ 照「ねぇ、京」 京太郎「なんだ?」 照「この梅雨があけて、夏になったら…さ」 京太郎「ああ」 照「海に行きたいな」 京太郎「海か…いいかもな、じゃあ行ってみるか」 京太郎「みんなで」 照「う…うん」 照(2人で、行ってみたかったんだけどな……) 京太郎「依然、雨降り続く、か」 京太郎「昼はどうしよう」 京太郎「雨だけど屋上に来てみたぞ」 京太郎「これもまた、乙だな」ムシャムシャ 華菜「お、須賀じゃないか」 京太郎「池田さんですか、あなたも物好きですね」 華菜「ここは好きだからな」 京太郎「そういえば、麻雀部の件考えてくれましたか?」 華菜「それか…」 部員AB「嫌です!」バタム! 華菜「お、お前たちどうしてここに」 部員A「部長がいつもここにいることは知ってるんですよ!」 部員B「それとそこのお前!我が部長を引き抜こうとはどういう領分だ!」 部員A「池田部長は!私たちの大事な部長なんだ!お前には渡さない!」 京太郎「なんだよいきなり……そういえば、あんたら何でも支援部なんだよな?」 部員A「それがどうした」 京太郎「じゃあ今から依頼をさせてもらうぜ」 部員B「何?」 京太郎「須賀京太郎が依頼する、池田華菜を俺に渡せ!」 部員A「うっ、そう来るか…」 部員B「へっ、それじゃあこうしようじゃねえか!」 部員B「お前が私たち何でも支援部と勝負して勝てたら部長を渡す!」 部員B「これでいいだろ?」 京太郎(うーん、どうしよう) 京太郎(この人達から池田さんを奪って…) 京太郎(そして、この人達を悲しませるのは…) 京太郎「ダルいんでもういいです、はい」 華菜「ダル……!?」 部員B「ふん、所詮お前の部長に対する愛はその程度だったんだな!」 部員A「それじゃあさらばだ金髪!行きますよ、部長」 華菜「その、ごめんな…」 京太郎「別に、いいですよ」 京太郎「まーだ雨降ってんのか…」 京太郎「放課後はどうしようかな」 京太郎「街に行くか」 京太郎「バッティングセンターに来たぞおおおお!」 京太郎「おや、あれは」 【80km】 泉「えいっ!」スカッ 泉「あれ?」 泉「えいっ!」スカッ 泉「はあ…全然当たらん…」 京太郎「よっ、二条!」 泉「うわぁ!って須賀君ですか」 京太郎「何やってんだ?」 泉「実は…」 ―――――――――――― 千里山A「ね!お願い!」 泉「ソフトボール部の助っ人ですか…」 千里山A「3人事故で入院しちゃってさ…補欠もいないからこうして助っ人を探してるんやけど」 泉「運動なら江口先輩とかの方がいいんじゃ…」 千里山A「部長と江口先輩は了承してくれたんやけど、あと1人がどうしても見つかんないねん」 千里山A「だからこの通り、な!」 泉「はぁ、わかりました今回だけですよ」 泉(ソフトボールはあんまり得意やないんやけどな…) ―――――――――――― 泉「という訳でして…」 京太郎「ふんふむ、じゃあ俺が教えてやろう!」 泉「ほんまですか!」キラキラ 京太郎「おう!」 京太郎「じゃあまずはスタンドに立って構えてくれ」 泉「はい、こうですか?」 京太郎「そうだ…うーん、もう少し腰を下げて、肘も…このくらいかな」カカエ 泉「なななな…!///」 泉(これじゃあ須賀君に抱きかかえられてるみたいやないですか)カァァ 京太郎「ん、どうした?」 泉「い、いえなんでも!」 京太郎「そうか、なら続けるぞ」 泉(うぅぅぅ……)ポシュー 京太郎「まあ、こんなものか」 京太郎「じゃあ二条、打ってみろ」 泉「はい!」 カキーン 泉「やった!やりましたよ!須賀君!」ピョンピョン 京太郎「じゃあ次は少し速い球を打ってみるか!」 泉「はい!」 泉「とりあえず120kmは打てるようになりました」 京太郎「そういえば、その試合っていつやるんだ?」 泉「来週末ですね、三箇牧とやるらしいですよ」 京太郎「そっか、じゃあ見に行けたら行くよ」 泉「今日はありがとうな、須賀君!」ニコッ 京太郎「なに、どうってことねえよ!」 京太郎「次は何をしようかな」 京太郎「よし、まだやるぞ!」 泉「いいんですか?」 京太郎「おう!」 2時間後 京太郎「ふぅ…」ゼェゼェ 泉「はぁ…」ハァハァ 京太郎「出し切った感が、凄い」ハァハァ 泉「私もです…」ゼェゼェ 泉「腰と、腕が、痛いです…」ハァハァ 京太郎「俺も…」ゼェゼェ 【5月第4週 平日】終 【5月第4週 休日】 京太郎「朝だ!」 京太郎「少し腰が痛いな…」 京太郎「今朝はナニをするかな」 京太郎「麻雀をしよう!」 京太郎「もう1度、郁乃さんと打とう!」 京太郎「たのもー!」 霞「あら、どうしたの?」 京太郎「郁乃さんと打ちに来ました!」 郁乃「お~また来たんか~」 霞「じゃあ残りの面子呼んでくるわね」 霞「じゃあまた華菜ちゃんを呼んでくるわね」 京太郎「俺も1人呼んできます」 郁乃「それじゃあ私は留守番しとくわ~」 京太郎「とは言ったものの、誰を誘おうか……」 京太郎「うーん、二条なら頼りになってくれそうだな、よし」ピッピッ prrr prrr prrr 京太郎「中々出ないな」 prrr prr ガチャ 泉『ひゃ、ひゃい!二条泉でひゅが!』 京太郎「お、出た」 泉『須賀君ですよね?』 京太郎「そうだけど「やった!」」 泉『ようやく!ようやく私の携帯に電話が………げふん』 泉『それで、何の用ですか?』 京太郎「ああ、少し二条に頼みがあってさ」 泉『頼み……ですか』 京太郎「それなんだけど……二条、俺と付き合ってくれないか?」 京太郎「…」 泉『……』 泉『はえっ?』 泉『い、今、なんて?』 京太郎「だから、俺と付き合ってくれないか?って」 泉『』ボンッ 泉『つつつ、付き合うってまさか、私が、須賀君と…ですか?///」 京太郎「そうなんだよ、少し俺と麻雀に付き合ってくれないか?」 泉『で、でも私たちまだ出会って間もないですし……って』 泉『ま、麻雀?』 京太郎「OKか、じゃあ今から地図書いて送るから来てくれ」 泉『ちょっ、須賀君!?』 ガチャ ツーツー 開局―東南戦― 郁乃「ほなよろしく~」 華菜「今日も勝つんだし!」 泉「須賀君のアホ須賀君のアホ須賀君のアホ須賀君のアホ須賀君のアホ」 京太郎「ごめん!本当にごめん!」 泉「もう知らないです」プイッ 京太郎「ロン、1500だ」 泉「はい」 泉(やっぱりさっきのが気になる…いや!集中せな!) 東1局1本場 親 京太郎 26500 華菜 25000 泉 23500 郁乃 25000 京太郎「ロン、3300だ」 泉「はいぃ…」 泉(ダメや…全然集中できへん…) 東1局2本場 親 京太郎 29800 華菜 25000 泉 20200 郁乃 25000 京太郎「ロン、6400」 泉「うぅぅ…」 泉(なんでやろ……) 東1局3本場 親 京太郎 36200 華菜 25000 泉 13800 郁乃 25000 泉(集中や、集中集中) 華菜「リーチだし!」 泉(集中)トン 泉(あれ、いまのって…) 郁乃「~♪」 泉(大丈夫でしたか…) 華菜「ツモ!4300・8300だし!」 東2局 京太郎 27900 親 華菜 41900 泉 9500 郁乃 20700 京太郎「ロン!7800の3本場は8600!」 泉「はい」 泉(もうだめや…) 東1局4本場 親 京太郎 44800 華菜 25000 泉 5200 郁乃 25000 泉(集中です…) 京太郎「よし!」 郁乃(これで…)トン 京太郎「それです!ロ…」 郁乃「またまた残念~」 京太郎(また、この感覚…) 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東1局4本場 親 京太郎 44800 華菜 25000 泉 5200 郁乃 25000 京太郎「はっ!」 泉「どうかしたんですか?」 京太郎「いや…なんでも、ない」 華菜「なら早く打つんだし!」 京太郎「はい」トン 郁乃「お~そろったわ~」 郁乃「はい、ツモや~地和で8400・16400やな~」 華菜「地…和…」 京太郎「うげっ」 泉「」カタカタ 郁乃「トビ、やな」ニッコリ 終局 1位 郁乃 58200 2位 京太郎 28400 3位 華菜 16600 4位 泉 -3200 京太郎「まーたダメかー」 泉「すみません、私のせいで」 京太郎「いや、二条は悪くないよ…」 京太郎「だから、落ち込まないでくれ」 泉「はい…」 京太郎「昼は…何をしよう」 京太郎「いや!諦めないぞ!」 京太郎「もう1回だ!」 京太郎「郁乃さ~~~ん!」 京太郎「お願いします!もう1回お願いします」ドゲザー 郁乃「もちろんええよ~」 京太郎「じゃあ面子揃えてきます!」シュタ ガララ 霞「そろそろ意地悪はやめてあげたら?」 霞「入りたいんでしょ?麻雀部?」 郁乃「まあそうやねんけど~面白いからやめられんのよな~」 霞「はぁ……あなたは全く」 ガララ 京太郎「揃いましたよ!さあ、始めましょう!」 郁乃「お~」 開局―東南戦― 照「よろしく」 華菜「よろしくだし!郁乃も須賀も!今度は勝つんだし!」 京太郎「よろしくお願いします」 郁乃「今度は照ちゃんか~よろしくな~」 京太郎「よし!ツモ!300・500!」 郁乃(照ちゃん相手やとエグそうやから~) 郁乃(使わせてもらうわ~)カッ 【身代わりの幻影】発動! 京太郎「ぐっ」 照「…」 照(ふむ…) 聴牌判定までもどります 郁乃「はいロン~1500や」 京太郎「はい」 照「……」ズズズッ 郁乃「…へ~」 東1局1本場 親 郁乃 26500 照 25000 京太郎 23500 華菜 25000 京太郎「今度こそ!ロン!1000!」 郁乃(序盤で全部使うとはな~) 郁乃「まだやで~」カッ 照「……」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 照「ツモ、400・600」 郁乃「あちゃ~やられた~」 京太郎(さっきまでの殺気が無くなった…) 東2局 郁乃 25900 親 照 26400 京太郎 23100 華菜 24600 京太郎「ロン!1000!」 華菜「ほいよ」 東3局 郁乃 25900 照 26400 親 京太郎 24100 華菜 23600 照「ロン、1000」 郁乃「は~い」 華菜「安手ばっかだし…」 京太郎「でも、なんだか楽しいですよ」 郁乃「うん~私もや~」 華菜「えぇ~そうかー?」 オーラス 郁乃 24900 照 27400 京太郎 24100 親 華菜 23600 照「リーチ」 華菜「まだまだだし!」 照「ツモ、500・1000」 華菜「うにゃあああ」 終局 1位 照 29400 2位 郁乃 24400 3位 京太郎 23600 4位 華菜 22600 京太郎「これで終わり…ですか」 京太郎(結局、勝てなかったな…) 郁乃「なあ、京太郎くん」 京太郎「はい?」 郁乃「私、麻雀部に入るわ」 京太郎「いいんですか?」 郁乃「まあ今までのはほんのお遊びやったしな~」 郁乃「やっぱりね~小さくなったり、大きくなったり、何歳になっても、やっぱり麻雀は楽しいんよね~」 郁乃「だから、私は楽しみたいんや、この年齢の麻雀を」 郁乃「私、赤阪郁乃は麻雀部に入るで~」 郁乃「これからよろしくな~霞ちゃん、照ちゃん、そんで京太郎くん~」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 京太郎「よっし!郁乃さんが入ってくれたぞ!」 京太郎「夕方か…何をしよう」 京太郎「街に来てみたけど、どこに行こうかな」 怜「お、京くんやん」 京太郎「ああ、怜さんですか、何してるんです?」 怜「これからユニクロ行くんや、京くんも一緒に行くか?」 京太郎「はい、それではご一緒いたしましょう」 【ゆにくろ】 京太郎「今日は何を買いに?」 怜「ちょっと下着をな」 京太郎「ブフォッ」 京太郎「ちょっ、怜さん!?」 怜「冗談や、今日は寝間着を買いに来たんや、もうすぐ夏やし」 怜「ってことでいいもの選んでくれな」 京太郎「俺がですか?」 怜「だってうち、病弱やし」 京太郎「はあ…わかりましたよ」 怜「ほな、ありがとなー」 京太郎「はい、さよならー」 京太郎「ふぅ…」 京太郎「やっと終わったか…」 京太郎「夜は何をしよう」 京太郎「メールをするか」 京太郎「高校生になって初のメールだ!」 京太郎「誰に送ろうかな」 京太郎「船久保さんに送るか」 京太郎「『俺の初めては船久保さんに捧げます!』っと」 ブーブー 京太郎「お、早いな」 浩子『メール来たと思えば、いきなり何いっとるんや』 京太郎「『これが俺の高校生活初のメールだったんで』っと」 ブーブー 浩子『なんや、そういうことかびっくりしたわ』 京太郎「『紛らわしくってすみません』っと」 ブーブー 浩子『ほんま、気ぃつけや誤解する人もおるからな』 京太郎「『誤解…ですか、どんな?』っと」 ブーブー 浩子『ウチに言わせるなや、アホ』 京太郎「『えー気になりますよー ぶーぶー』」 浩子『うるさいわ、それじゃあウチ寝るからな、おやすみ』 京太郎「『おやすみなさい』っと」 京太郎「誤解か、どういう誤解なんだ?」 京太郎「まあいいや、次は誰に送ろうかな」 京太郎「二条に送るか」 京太郎『なあ、二条、どうすれば友達ってできるのかな』 ブーブー 泉『そらは』 京太郎「あれ?」 泉『すみません、打ち間違えました』 泉『友達…ですか、よくわかりませんね』 泉『私自身あまり友達がいませんし……』 泉『そもそも、友達ってなんなんでしょうね』 京太郎「うおっ、なんだこの壮大なテーマは」 京太郎『俺と二条みたいな関係でいいんじゃないか?』 泉『私と、須賀君のような関係ですか…』 京太郎『そう、例えばこんな感じにメールしたり』 京太郎『この前みたいに一緒にバッティングセンターで特訓したり』 京太郎『今朝みたいに一緒に麻雀打ったり』 京太郎『そんな関係が友達なんじゃないのかな』 泉『それなら……』 泉『私からのアドバイスは、「自分の殻にこもらずに、相手に直球に接していけ!」、ですかね』 泉『私が、そうしたように』 京太郎『ふんふむ、一応わかったぞ!ありがとうな!』 泉『こちらこそ、ありがとうございます』 泉『こんな私を友達と思ってくれて』 泉『それじゃあ、おやすみなさい』 京太郎『おやすみ』 【5月第4週 休日】終 【6月第1週 平日】 京太郎「とうとう6月かー」 京太郎「そういえば6月ってなんかあったような気が…」 京太郎「やっべ、2週間後に期末試験があんじゃねえか!」 京太郎「全然勉強してないぞ!どうしよう!」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「今日もぼっち登校だったか…」 担任「さて!いよいよテスト2週間前に入ったわけで、明日から部活動制限が始まる!」 担任「もちろん赤点を取ればそのさらに1週間後に追試がある!」 担任「追試までの間は部活動に参加できなくなるから、お前ら気ぃ抜くんじゃねェぞ!」 京太郎「試験か…」 京太郎「昼はどこで食べようかな」 京太郎「屋上に来たぞ!」 京太郎「最近はずっとここに来てる気がする」 京太郎「それじゃあいただきまーす」 郁乃「あれ~京太郎くんや~ん、ここで食べとるん~?」 京太郎「郁乃さん、ええ、そうですけど」 郁乃「じゃあ一緒に食べへん~?」 京太郎「はい、いいですよ!」 郁乃「ありがとな~京太郎くん~」 郁乃「それじゃ~いただきま~す」 京太郎(郁乃さんと昼飯を食べることになったが、何を話そう) 郁乃「うん~霞ちゃんの料理おいしいわ~」 京太郎「へーその弁当霞さんが作ったんですか」 郁乃「せやで~一口いる~?」 京太郎「はい、是非」 郁乃「ほな京太郎くん、あ~ん」 京太郎「あー、って、なんでそれをしようとするんですか!?」 郁乃「え~1回くらいやってみたかったんやからやらせてくれ~や」ブーブー 京太郎「はあ、しょうがないですね」アーン 京太郎「うん、確かにおいしいですね」 郁乃「せやろ~さすがやろ~」 京太郎「郁乃さんが誇ることじゃないと思うのですが」 京太郎「そういえば、郁乃さんはどうしてそんなに麻雀が強くなったんですか?」 郁乃「どうしてか~わからんな~」 京太郎「そうですか……」 京太郎「俺も、もっと強くなりたいなぁ、あと強い雀士知りませんか?」 郁乃「強い子か~何十人かいるけど~」 京太郎「何十人!?」 郁乃「京太郎くんを強くできる子は~南浦ちゃんかな~」 京太郎「南浦ってあの、南浦プロですか?」 郁乃「そ~そ~あとは良子ちゃんとかも良さそうやな~」 京太郎「良子さん…ですか」 郁乃「お~気になる~?じゃあ試験が終わったら2人とも呼んであげるわ~」 京太郎「え、本当ですか!?」 郁乃「郁乃お姉さんからのプレゼントやで~」 京太郎「ありがとうございます!」 試験で赤点を取らなければ、南浦プロと戒能ちゃんが麻雀部、雀荘に来るようになります 京太郎「よし!俄然やる気がわいてきたぞ!」 京太郎「放課後は何をしよう」 京太郎「公園に行くか」 京太郎「公園に来たぞーっと」 京太郎「はあ、これから試験期間か……どうしよう」 竜華「やっほー須賀君、なにしとるん?」 京太郎「いやー実はですね」カクカクシカジカ 竜華「ふーん、なるほど試験かー、千里山は2期制やからもう少し先なんよなー」 京太郎「やっぱり勉強を見てもらう、とかは出来ないですよね」 竜華「うーん、ええよ、別に」 京太郎「いいんですか!?」 竜華「須賀君にはお世話になっとるしな、この前も怜の買い物に付き合ってくれたんやろ?」 京太郎「はい、怜さんに無理やり流されただけなんですけどね」 竜華「じゃあこれはお礼ってことで、どや?」 京太郎「そういうことなら!」 京太郎「是非、お願いします!」 竜華「よし、ええ返事や!ほなさっさと行くでー」 京太郎「図書館で勉強しましょうか」 竜華「せやな、あそこが1番集中できるしな」 竜華「そうすると、このモルがこうなってな」 京太郎「ふむふむ」 竜華「これで、こうなって、こうなるんや!」 京太郎「おお!なるほど!」 竜華「どや!頼りになるやろー?」 京太郎「はい!ありがとうございました!」 京太郎「次は何をしようかな」 竜華「ウチはもう帰るけど、須賀君はどうするん?」 京太郎「俺はもう少し勉強していこうと思っています」 竜華「そうかー頑張ってな!応援してるで」 京太郎「ありがとうございました」 京太郎「よし!次は社会を勉強するぞ!」 京太郎「うおおおおおおお!」 郁乃「お~ちゃんと勉強しとるやん~偉い偉い」ヒョコ 京太郎「あれ、郁乃さんじゃないですか」 郁乃「せやで~郁乃お姉さんやで~」 郁乃「社会ならお姉さんが教えてあげよか~?」 京太郎「えー、大丈夫なんですかー?」 郁乃「あ~今私のことバカにしたやろ~!これでも元高校教師だったんやで~!」ブーブー 京太郎「わかってますよ、始めましょうか」 郁乃「まずはこれ観よな~」ドサッ 京太郎「このDVDは?」 郁乃「これはちょうど京太郎くんの範囲にある人種差別問題の教材用DVDなんやで~」 郁乃「結構エグいもんばっかやけど~頑張ってな~」 2時間後 京太郎「差別はダメだ差別はダメだ差別はダメだ差別はダメだ差別はダメだ」 郁乃「やっぱり刺激的すぎたかな~」 【6月第1週平日】終 【6月第1週 休日】 京太郎「朝だー!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「数学をやろう!」 京太郎「そうと決まれば、数学だけが得意な照のところに行こう!」 照「悪かったね、数学だけ得意で」プイー 京太郎「なんで照がここに!?」 照「京が勉強で困ってるかもって思ってきたらこのざまですよ」 京太郎「いや、そんなつもりは…」 照「で、数学だけが得意な私に教えてほしいの?」 京太郎「是非お願いします!」 照「じゃあ勉強中は私を京の膝の上に座らせること、いい?」 京太郎「いいよ、そのくらい」 照「それじゃあ」ポン 京太郎「…」 照「…」 照「なんだか、恥ずかしいね」 京太郎「さっさと始めようぜ」 京太郎「昼はなにをしようかな」 京太郎「そういえば二条の試合が昼からか、どうしよう」 京太郎「二条の試合を見に行こう」 京太郎「勉強は……なんとかなる…はず」 京太郎「三箇牧のグラウンドでやってるらしいな」 【三箇牧高校】 京太郎「練習試合って聞いてたけど、案外人集まってるんだな」 怜「そりゃあそうや、何てったってこれは三千戦なんやからな」 京太郎「怜さんいたんですか!」 怜「なんや、酷いなあ。病弱少女が1人でここにいるっちゅうんに」 京太郎「どうせ竜華さんもいるんでしょう。それで、三千戦って?」 怜「三箇牧と千里山は仲が良くってな、度々こんな風に試合するんよ」 怜「お、そろそろ始まるで」 実況「さあ始まりました!毎年恒例の三千戦!」 実況「まずは三箇牧ナインのご紹介!」 実況「先発ピッチャー荒川憩!」 京太郎「憩さん!?」 怜「それだけやないで」 怜「1番は宮永さん、4番は三尋木ちゃん、6番はエイちゃん」 京太郎「なんでそんなに麻雀部員が!?」 郁乃「なんでも、ソフトボール部員が4人と監督まで事故に遭って出られなくなったんやて~」 京太郎「郁乃さんは観戦ですか」 郁乃「お、今度は千里山の紹介やで~」 実況「麻雀部のエースにして、学校一の体育会系!江口セーラ!」 実況「お次は、麻雀部主将!清水谷竜華!」 実況「そしてこれまた麻雀部からの刺客!二条泉!」 実況「間も無く試合開始です!」 京太郎「誰かと話して来ようかな」 京太郎「解説の怜プロはこの試合をどう見ますか?」 怜「そうですね、『迫り来る怒涛の火力』の三尋木選手と江口選手の打ち合いになりそうですね」 怜「私個人としましては三箇牧のエース荒川選手に注目しています」 京太郎「そうですか、試合が実に楽しみです」 怜「なあ、私も乗っといてあれやけど…」 京太郎「はい?」 怜「なんやこれ」 京太郎「でっすよねー」 【1回裏 三箇牧の攻撃】2アウト 1塁 咏「さぁて、私の出番だねぃ」 竜華「さっさと終わらせるでー!」 京太郎「頑張れー!清水谷さーん!」 竜華「おー須賀君おるんかー」 竜華「やる気出てきたわ!」 竜華「よっし!」ビュン 咏「そんな球!ホームラン一直線だぜぃ!」カキン 咏「あ」 セーラ「キャッチャーフライガキタデー」ポスッ アウトー 【4回表 千里山の攻撃】 千里山 0-0 三箇牧 1アウト 1塁・2塁 泉(これがチャンス!) 泉(須賀君も見に来てくれてる!) 泉(打っていきます!) 憩(最近出番ない気がする…) ストラーイク! 憩「これで、2ストライク」 憩「次で、終わりや!」 泉(2連続空振り…) 泉(やっぱり私じゃヒーローにはなれないんですか…) 京太郎「諦めるな!」 京太郎「諦めるなよ、二条!」 京太郎「頑張れ!俺が教えたことを思い出せ!」 泉(須賀君……)グッ 泉(私は!) 憩「これで、アウトや!」 泉「もう負けません!」ブンッ カキーン 実況「おおっと、打球がスタンドに伸びていくー!」 実況「そして、3ランホームラン!」 泉(やりましたよ、須賀君) 憩「そ、そんな…嘘やろ…」 【7回裏 三箇牧の攻撃】 千里山 3-1 三箇牧 2アウト 3塁 実況「さて、三千戦もいよいよ佳境!」 実況「三箇牧が1点を返した後のこの打席に立つのは!」 実況「エイスリン・ウィッシュアート選手だ!」 エイスリン「ヨロシク、デス」 竜華(アカンなあ、このままだと逆転されるわ) 竜華(でも、このくらいの方が面白いわ!) 京太郎「エイスリンさん頑張れー!」 エイスリン「スガクン、ワタシ、ガンバル!ウン!」 竜華(今度は応援してくれないんやな、こうなったら) 竜華「とっておき!ドラゴンナックルや!」 ジュゥゥゥゥゥン エイスリン「エイ!」 ストラーイク! エイスリン「アレ?」 竜華「さすがにドラゴンナックルは打てへんようやな!」 竜華「まだまだ行くでー!」 ストラーイク ストラーイク バッターアウト 【9回表 千里山の攻撃】 千里山 4-2 三箇牧 0アウト 1・2・3塁 実況「とうとう9回、3人のランナーを残して荒川選手が降板しました」 実況「そして次の打者は」 実況「先ほど3ランホームランを放った二条泉選手だ!」 実況「そして迎え撃つは宮永照選手!投球練習では普通のピッチャーに思えましたがその力量やいかに!」 泉(私はもう、大丈夫です!) 照(肩慣らしはあれで十分、やってやろう)ギュル 泉(ここで私が打てば、チームは逃げ切れる、勝てる!) 泉(気張っていきますよ!) 照(そういえばあの子、京と仲良かったな……よし) 照「まずは、1ストライク!」ギュルルル バシーン! ストラーイク! 泉(なんですか、今の球!ジャイロボールどころじゃないじゃないですか!) 照「まだまだ、だ!」ギュルルルル バシューーーーン ズバァーーーン ストラーイク 実況「宮永のジャイロボールが刺さる!ただいまの球速は!200km/hでした!」 実況「何という豪速球!これで千里山の猛攻も止まるか!?」 照「次で、キメる!」ビギィィィィィン 泉「ひっ!」ゾクゾク 泉(アカン…このままじゃ、また前に逆戻りやないですか) 泉(もう嫌だって思ったのに…) 京太郎「二条!お前ならできる!200km/hがなんだ!」 京太郎「お前はたった1日で150km/hまで打てるようになったんだ!このくらい打てなくてどうする!」 京太郎「俺の友達なら!頑張れ!」 照(そう言われると、やる気が無くなるじゃないか) 泉(そう、ですよね、友達、ですからね!) 泉「宮永さん!私はあなたに勝ちます!」 照「どっちにしろ、これでキマるさ」 照「いけっ!」ギュルルルルルル カキーン 照「なっ!?」 実況「おーっと、二条選手打ったー!が、ファールです」 泉(確かに、もう見えてきましたよ) 照(この子、私の球を打てたのか……) 照(ふむ、面白い) 照「いいだろう!この宮永照全身全霊をもって!お前を抑える!」 照「喰らえ!」ギュルルルルルルル 泉「うおおおお!」 カキーン 実況「二条の打球はまたもやスタンドへ飛んでいくゥ!」 実況「そして!満塁ホームランだああああ!」 オオオオオオオオオ!!!!! 泉「やっぱり……できましたよ、須賀君」グスッ 【9回裏 三箇牧の攻撃】 千里山 8-5 三箇牧 2アウト 満塁 実況「裏に入り、三箇牧の逆転劇が開始しました」 実況「現在、千里山のマウンドに立つのは江口選手」 実況「そして、バッターボックスに立つのは現在無安打の三尋木選手!」 実況「逆転サヨナラ満塁ホームランなるか!」 実況「それとも今年の三千戦、最後の打席となるか!?」 セーラ「よーし!ちゃっちゃと終わらせるでー!」ビュン! 咏「くっ」スカッ ストラーイク! 咏「うええ…調子わっりぃーな…」 京太郎(咏、調子悪そうだな、応援するか!) 京太郎「咏ー!燃えろー!焼き尽くせー!」 セーラ「あんの金髪、どっちの味方やねん」 咏(今頃応援し始めるって、結構意地悪だねぃ) 咏(でも、応援されたら、頑張りたくなるよねぃ、知らんけど) セーラ「ほな、いくでー!」ビュン! 咏「てりゃっ!」 カキーン 実況「三尋木の打球はきれいなアーチを描いていく!そして!スタンドイィィィィン!」 実況「決まったあああああ!逆転サヨナラ満塁ホームランだああああ!」 ゲームセット! 千里山 8-9 三箇牧 京太郎「ゲームセットか、白熱したいい試合だったな」
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京太郎(牌に愛された奴らってのがいるらしい) 京太郎(咲とかもそいつらの一部とかなんだとか) 京太郎(……) 京太郎(俺も牌に愛されたい) ―部室― ガチャッ 京太郎「ちーっす」 シーン 京太郎「……ありゃ」 京太郎(誰もいないのか……皆遅いのかな) スタスタ ガタ、ストン 京太郎「ふー……」 京太郎「……」 京太郎(皆が来るまで暇だな……) 京太郎「……」 京太郎「……」チラッ 牌「……」 京太郎「……」 京太郎(……“牌に愛された奴ら”……か) 京太郎(俺もそんな星の下に生まれたかったな……) 京太郎(……) 牌「……」 京太郎(……ん) 京太郎(待てよ……) 京太郎(確かに、牌は俺を愛してないみたいだけど) 京太郎(俺が牌を愛したことがあったか?) 京太郎(いや、無い) 牌「……」 京太郎(……そうだよ) 京太郎(自分の事を愛してくれない奴を、愛せはしないんだ) 京太郎「……そうか」 京太郎「俺が……牌を愛すればいいんだ」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……こんにちわ」 牌「……」 京太郎「……いい天気だな」 牌「……」 京太郎「…………突然だけど」 牌「……」 京太郎「……好き、です」 牌「……」 京太郎「ずっと、好きでした」 京太郎「第一印象から決めてました」 京太郎「フォーリンラブというヤツです」 京太郎「オナシャス」 牌「……」 京太郎「……へへっ、照れるな」 牌「……」 京太郎「でも……本当の事だから」 牌「……」 京太郎「なんだよ……なになに、何か言えよ~」ツンツン 牌「……」 京太郎「ははっ、お堅いヤツだぜ」 牌「……」 京太郎「……ふっ、もう半荘ってとこか」 ―部室外― 咲「……」 和「あ、咲さんいらしてたんですか」 咲「和ちゃん、帰ろう」 和「えっ」 咲「帰ろう、今日の所は帰ろう」 ―次の日― ガチャ 京太郎「ちーっす」 シーン 京太郎「……」 スタスタ ガタ ストン 京太郎「はぁ……また今日も」 京太郎「俺とお前だけか」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……ふたりきり、だな」 牌「……」 京太郎「……」 京太郎「……お前って、綺麗だよな」 牌「……」 京太郎「嘘じゃねえよ?嘘じゃねーって」 牌「……」 京太郎「……なんていうか、すげえ、白いし」 牌「……」 京太郎「丸っこくて、可愛いし」 牌「……」 京太郎「竹みたいに、しなやかで」 牌「……」 京太郎「鳥っぽいし……」 牌「……」 京太郎「東西南北揃ってるし……」 京太郎「最強、じゃん」 牌「……」 京太郎「……なあ」 京太郎「…………触っても……いいか?」 牌「……」 京太郎「……いいん……だな……?」 京太郎「……」ゴク 京太郎「さわ……る、ぞ」 ソッ 牌「……」 京太郎「……っ」 サワッ 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……すべすべ、してる」 京太郎「……」サワ 牌「……」 京太郎「……っふ……ん」サワワ 牌「……」 京太郎「……」サワサワ 牌「……」 京太郎「……」ピタ 牌「……」 京太郎「や、わりぃわりぃ……つい熱中しちまったよ」 牌「……」 京太郎「……いつも、乱暴に触れてただけだったけど……」 京太郎「お前を想って触れたら……」 ニコッ…… 京太郎「こんなにも……愛おしいもの、なんだな」 牌「……」 京太郎「……はは、悪かったよ悪かったって」 牌「……」 京太郎「……少しずつ」 京太郎「少しずつ……近づいていけばいいから」 京太郎「今日は……ここまで、な」 牌「……」 京太郎「……なんだよ、何か言えよ~」ツンツン ―部室外― 和「……」 優希「お?のどちゃんどうした?入らんのかー?」 和「優希」 優希「ん?」 和「帰りましょう」 優希「え?」 和「疲れてるのは彼じゃなく私なんでしょうか……いえ、帰りましょう」 ―次の日― ガチャッ 京太郎「ちわす」 シーン 京太郎「また皆いないのか」 京太郎「……まあ」 スタスタ ガタッ ストン 京太郎「そっちの方が……好都合とか思ってたり……する?」 牌「……」 京太郎「……ちぇっ、無反応なヤツー」 京太郎「…………ま、そこが……可愛いんだけどな」 牌「……」 京太郎「……ふふっ」 京太郎「しっかし、今日もあっついなぁー」 京太郎「服が汗びっしょりだぜ」パタパタ 牌「……」 京太郎「……」 京太郎「……あ」 京太郎「…………もしかして、今」 京太郎「俺のYシャツのはだけた所、じっとみてたろ」 牌「……」 京太郎「え、何」 京太郎「もしかしてお前って、むっつりさんなワケ?」 牌「……」 京太郎「おいおーい、だんまりかー?」 京太郎「いやーん、牌ちゃんのスッケベー」 牌「……」 京太郎「ははははっ、冗談だって!悪かったよ、そんな怒るなよ」 牌「……」 京太郎「だから悪かったって言ってるだろー」 牌「……」 京太郎「……えい」ツン 牌「……」 京太郎「……何か言えよ」 牌「……」 京太郎「……もしかして、本当に怒った?」 京太郎「…………ごめん、な」 牌「……」 京太郎「……つい、さ」 京太郎「好きなヤツには……ちょっかいだしたくなるんだよ」 京太郎「……お前の事、本当……好きなんだ」 牌「……」 京太郎「……」 ソッ… ギュッ 牌「……」 京太郎「ふふ……冷たいヤツだな……」 京太郎「ま……でも、丁度いいのかもな」 牌「……」 京太郎「この俺の……すげえ、熱い想いと」 京太郎「お前の冷たさで……きっと、丁度いいんだよ」 京太郎「二人で、一つなんだ……俺達」 ―部室外― 優希「……」 まこ「お?なんじゃそんなところで」 優希「先輩、帰ろう。帰りましょう、本当、冗談抜きにして」 まこ「どうしたんじゃ、ってか口調おかしい」 ―次の日― ガチャッ 京太郎「おーっすっす」 シーン 京太郎「……おはよ」 スタスタ ガタッ ストン 京太郎「寂しかったか?」 牌「……」 京太郎「……素直じゃないヤツだな」 京太郎「……」 京太郎「俺は……寂しかったよ」 京太郎「お前に…………会えなくて」 京太郎「………………寂し、かった」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……なぁ」 牌「……」 京太郎「あのさ……」 牌「……」 京太郎「お前、お前ってさ……」 京太郎「他に……好きなヤツとか、いるのか……?」 牌「……」 京太郎「やっ、あの、違うんだ、なんていうか、その、さ!」 京太郎「……なんていうか」 京太郎「…………お前、結構、素っ気無いっていうか」 京太郎「なんていうか……無機質っていうかさ……もしかして……」 京太郎「……俺の他に……好きなヤツがいるから……そんな態度、なのかな、とか、思ったり、したワケ、です。はい」 牌「……」 京太郎「……そ、そうなの、か?」 牌「……」 京太郎「……な、なぁ、なんとか言ってくれよ」 京太郎「不安になるじゃんか……」 牌「……」 京太郎「……っ!」 京太郎「何とか言えよぉっ!」ガシャーン!! 牌「……」ガラガラ 京太郎「お前がそんな……思わせぶりな態度じゃ……」 京太郎「もう……俺……!」 京太郎「もっと……もっと、お前の事、好きに……なっちまうよ……!!」フルフル 京太郎「迷惑なら!迷惑だってハッキリ――……!!」 京太郎「……――え?」 牌[中] 京太郎「……」 京太郎「……この牌……」 京太郎「……え?」 京太郎「中…………って」 京太郎「……」 京太郎「えぇ~~~~~っ!!!?」 牌 [中] 京太郎「ちゅう、ちゅうって」 京太郎「俺と!?お前がか!!?」 牌 [中] 京太郎「い、いやいや!!いやいや!!嫌なわけないし!!!!」 京太郎「で、でもっ!!でもでも!……」 京太郎「………………俺、で……いい、のか……?」 牌 [中] 京太郎「わ、わかってるよぉっ!そんな急かすな!」 京太郎「お、お、俺……初めて、なんだからな?」 牌 [中] 京太郎「わかってるってば!!」 スッ 京太郎「……い、いきます……よ?」 牌 [中] 京太郎「……っ」 京太郎「あ、あの、さ」 牌 [中] 京太郎「……キスの前に……コレだけ、言わせてくれ……」 京太郎「……………………大好き」 チュッ 京太郎「……――ん……!」チュゥッ 牌「……」 京太郎「……んはっ……んぅ」チュッ 牌「……」 京太郎「……っは、駄目、止まらな……んぷ」チュパァ 牌「……」 京太郎「牌……んぅ、んぴゅ、牌っ……ぷふ」チュポ 牌「……」 京太郎「んっ、んっ、んっ……」キュポキュポ 牌「……」 京太郎「ん――…………っは」キュポキュポ ポン 牌「……」 京太郎「はぁ……はぁ……」 牌「……」 京太郎「……ごめん……なんか、好きすぎて……わからなく、なっちまった」 牌「……」 京太郎「……」モジモジ 牌「……」 京太郎「……しちゃっ……た……な」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「…………しばらくは」 京太郎「しばらくは……自分に歯止め効かなくなりそうだから……おあずけ、な」 ―部室外― まこ「……」 久「あら?どしたのまこ」 まこ「帰ろう、きっとアンタがこき使いすぎたせいじゃ」 久「えっ?な、何が?え?」 ―別の日― ガチャ 京太郎「……」 スタスタ ガタ 京太郎「ふう……びしょ濡れになっちまった」 牌「……」 京太郎「すげえ雨だよ……こんな時間なのにまるで夜だ」 牌「……」 京太郎「っくし!……あー……ん?」 牌「……」 京太郎「あはは、大丈夫だっての。この俺にかかれば風邪なんて」 京太郎「っくし!!」 牌「……」 京太郎「わかったよ……ちゃんと体拭くっての」 ゴソゴソ 牌「……」 京太郎「っと……ん?」 牌「……」 京太郎「……別にいいだろ、脱がなきゃ体拭けないし」 牌「……」 京太郎「へーへー、私がわるうござんすよー」 牌「……」 京太郎「……」ゴソ 京太郎「……」 京太郎「……何」 牌「……」 京太郎「…………何、見てんだよ」 牌「……」 京太郎「……お前、ほんとにスケベな」 牌「……」 京太郎「いや、だって実際そうじゃん!この前もさ!」 牌「……」 京太郎「俺は別に誘ってねえよ!なんだよその目!」 牌「……」 京太郎「なんだってのその冷たい態度は!っていうか」 京太郎「そうやって色目で俺を見てきて……誘ってるのはお前のほうだろ!!!」 牌「……」 京太郎「まーた御得意のだんまりですか!」 京太郎「そうやっていつもいつも――……!」スタスタ ガタッ 京太郎「わっ!?」 ガシャーン パラパラ…… 京太郎「いてて……」 京太郎「すまん、置いたバッグに躓いて――……」 京太郎「!!」 牌「……」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……わ、悪い」 牌「……」 京太郎「すぐ、どく」 牌「……」 京太郎「…………ごめん」 京太郎「体………………動かせないや」 京太郎「………………――お前から…………目が、離せない」 京太郎「……」 牌「……」 京太郎「……お前」 牌「……」 京太郎「……やっぱり、肌……凄く」 京太郎「………………白い」 牌「……」 京太郎「……」 ガバァッ!!!! 京太郎「牌ぃ!!!!」 牌「」 ゴソゴソ 京太郎「牌ぃ、牌ぃっ」ハァハァ 牌「」 京太郎「ごめ、も、止まらない……!」 京太郎「気持ちっ」 京太郎「抑えらんな……っ!!」 牌「」 京太郎「はぁっ、んちゅっ」 京太郎「んはぁっ」 京太郎「牌っ、牌っ」 牌「」 京太郎「な、いいだろ?いいだろ?なぁっ」 京太郎「いいだろ!?な!?」 牌「」 京太郎「んちゅっ!!」 京太郎「ぷはっ!!!!はぁっ!はぁっ!」 京太郎「お前の、真っ白で……綺麗だ……!!」 牌「」 京太郎「う、くっ……!」 京太郎「も、駄目」 京太郎「もう、抑えられねえっ!!」 ボロン 京太郎「ふーっ……!ふーっ……! 京太郎「お前を…………抱く……!」 牌「」 京太郎「へ……へへっ……!」 京太郎「こんな時までだんまりかよ……!お得意のよぉ!」 ゴソッ 京太郎「ほら!お前がそんなだから……!こんな事になってんだ!!」 京太郎「何か言わねぇのかよ!!」 京太郎「“嫌だ”とか“やめて”とか!!」 牌「」 グイッ 京太郎「“離せ”とか!“死ね”とか!!!」 グイッ 京太郎「“お前の事なんて、好きじゃなかった”とか!!」 グイッ! 京太郎「“今までのは遊びだった”とか!!」 グイッ!! グイッ!! 京太郎「“京太郎の事なんか”……!オレの事なんか……っ!!」 グイッ!! ピタ…… 京太郎「……“嫌い”……とか……!」ポロポロ 牌「……」 京太郎「言え……よ……!!」ポロポロ 京太郎「ひぐっ……!!ぐすっ……!!」 京太郎「オレを……オレを……!!」 京太郎「愛して、くれないならっ!!!!」 京太郎「嫌いだって!!!!言っでぐれよぉ!!!!!!!!!」 グイッ グイッ 京太郎「ぐぞぉっ!!ぐぞぉっ!!!」 京太郎「ぐぞぉっっ!!!!入らねぇっ!!!!!!」 牌「……」 京太郎「お前は!!」 京太郎「お前はオレの事なんか!!!!!」 グイッ パタン 京太郎「愛して――……」ピタ 牌「……」 京太郎「………………――え?」 牌 [萬子] 京太郎「……」 牌 [萬子] 京太郎「……おま、え」 牌 [萬子] 京太郎「……」 牌 [萬子] 京太郎「……」 京太郎「自分から……見せるって」 京太郎「そんな大事な所見せるって……ことは」 京太郎「……」 京太郎「…………いい、のか?」 牌 [萬子] 京太郎「……牌!!」 グニュッ!!! 京太郎「うっ……!!」 牌 [萬子] 京太郎「うっ、くっ!!あぁっ……!いいっ……!!」グイッ グイッ!! 牌 [萬子] ―部室外― スタスタ 久「だからー、なんなのよー」 咲「ですから!部室はなんというか駄目なんです!」 和「多分須賀君、今日も部室にいます!!」 久「須賀君が部室に居たっていいじゃない。みんないじわるねぇ」 優希「そういう問題じゃないんだじぇ!!」 まこ「とにかく悪い事は言わん!!今日はわしらだけでわしん家で部活を!!」 久「だーめだってば。理由も教えてくれないし」 久「それにこの雨じゃまこの家まで行くので疲れちゃうわよ」 まこ「それは、そうじゃがっ」 久「もう、皆変よ?気持ちをビシっと入れ替えて部活するわよ!」 ザッ 久「さあ、着いt」 ギュッ ギュッ ギュッ!! 京太郎「あああああ――――っ!!!!!!!!」 ヘコヘコヘコヘコヘコヘコヘコ 京太郎「いっ……いいっ……!!!!」 京太郎「いいよぉ!!!気持ちっ!!!!!」 京太郎「気持ちいいっ……!!!!牌っ!!!!!!」 京太郎「 愛 じ で る ッ ッ ッ !!!!!!!」 久「 」 咲「 」 和「 」 優希「 」 まこ「 」 京太郎「はぁっ!はぁっ!」 牌「」 京太郎「お前の、肌っ!!!」 京太郎「眼差しっ!!匂いっ!!」 京太郎「全部、全部っ!!」 牌「」 京太郎「万子も……!!!!索子もっ!!!!」 京太郎「筒子も!!東西南北白發中も!!!!!!」 牌「」 京太郎「全部!!!全部!!!」 京太郎「全部全部っ!!!!あぐっ!!!!」 京太郎「全部!!!!!愛おしい!!!!!!」 牌「」 京太郎「あひぃっ!!!!!!めくれるッッ!!!!!!」 京太郎「牌!!!!!……うっっ!!!!!」 京太郎「イグッ!!!!イグゥッ!!!!!!」 京太郎「牌ィ!!!!!!出すぞっ!!!!!!!」 牌「」 京太郎「牌!!!!!」 ドポォォォ!!!!!!! 京太郎「愛してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぁアァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」 ボピュゥゥッ!!!!ピュパァァァッ!!!! 京太郎「アァァァアアアア」 牌「 」 久「」 咲「」 和「」 優希「」 まこ「」 ビュルゥッ ピュフッ ピチュッ…… 京太郎「オォォアアアアアアア」 京太郎「オアアアアアアアアアアア」 京太郎「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」 ガシッ!!!! 京太郎「こんなんでッッ!!!!!!!!!!!!」 ガッッッッシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 京太郎「麻雀が上手ぐなるがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゴッシャアアアアアアン!!!!!!!! 久「ちょちょっ!!!!須賀くん!!!!!」 京太郎「ボゲがあぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!」ガッシャアアン!!!!! まこ「お、落ち着け!!落ち着くんじゃ!!!!!」 京太郎「ごんなもんっっ!!!!!!!!!!!」ガシィ!!!!! 咲「あぁっ!!!!!雀卓が!!!!」 京太郎「ベランダに"っっっっ!!!!!!!!!!!!!!」 ゴシャアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 京太郎「こうじゃああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!」 和「きゃあああああ!!!!!」 久「なんて事を!!!!」 京太郎「やあああああああ!!!!!!!!!!」ガシィィィッ!!!!!! 優希「ロッカーが!!!!」 京太郎「全部!!!!!!!全部!!!!!!!!!!!!」ブォン!!!!!!!! 京太郎「ごうじゃボゲエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!」ガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!! 咲「あぁっ!!染谷先輩が巻き添えに!!!!!!」 和「落ち着いて下さい!!須賀君!!落ち着いて!!!!」 京太郎「死ね糞があァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!」 優希「京太郎!!お願い!!落ち着いて京太郎!!!!」 京太郎「うあぁぁっ!!!!!!うぁああああアアアアアアアアアアアアアアアアああああ!!!!!」 咲「京ちゃん!!京ちゃぁん!!!!!」 ピタ 久「……え?」 咲「……きょ、京、ちゃん?」 京太郎「……」 京太郎「……呼んでる」 咲「え?」 京太郎「…………呼んでる」 京太郎「牌が……俺の、名前……呼んでる」 バッ!!!!! 和「あっ!!!?」 優希「京太郎!!!?」 京太郎「牌ぃ!!!!!牌――――!!!!!」タッタッタ 久「須賀君!!!?」 咲「京ちゃん!!!?京ちゃ――ん!!!!!!」 タッタッタ…… ッタ…… … ・ ザァァァァ…… 和「……」 優希「ひぐっ……!!ぐすっ……」 久「……行っちゃった……わね……」 咲「…………京、ちゃん……」 ザァァァァァァ…… タッタッタ… 京太郎「はぁっ……はぁっ……!!」 京太郎「頑張っちゃったっ」 京太郎「頑張ったわれわれっ」 京太郎「東西南北っ」 京太郎「ワ――――イ!!!ワ―――――イ!!!!!!」 タッタッタ…… …… … 壊れたベランダから飛び出して 全裸で雨の中を走って それから、京ちゃんはもう……帰ってこなかった ………… …… … ・ スタスタ…… ピタ… 咲「ふう……」 ヒュゥゥ…… 咲「……」 和「咲さん?」 咲「あ、和ちゃん」 和「大丈夫ですか?早く部室に行きましょう」 咲「うん」 咲「……」 でも、きっと京ちゃんは帰って来る あの日、あの時……牌と過ごした日々は 京ちゃんの中で、偽りでもなんでもなく……存在していると思うから ビュゥゥゥ… 咲「……」 ――――冬が来る 和「咲さん!」 咲「あ、ごめんっ、すぐ行く!」 咲「……」 タッ 咲「待ってー」タッタッタ ――――――全裸の京ちゃんが、凍えないといいのだけれど カン
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458 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 22 47 04.32 ID YwAFkbSIO [3/3] 和 71 京太郎「電話するか」 なんと久しぶりに前週キャラあり 安価下5 464 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 23 12 56.59 ID nAMz4uYZO [1/9] 健夜 max 0~50 留守番電話サービス 51~99 もしもし 466 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 23 17 51.43 ID nAMz4uYZO [2/9] 健夜「……」 着信が一件。 健夜「留守番電話……」 ピー 「あ、もしもし」 健夜「!」ビクッ 「なんか着信があったんですけど……」 健夜「ふふっ」ニヤッ まだ見放されていない。 風向きは自分に来ている。 健夜「また……会おうね」 一日が終わりました 467 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 23 18 19.15 ID nAMz4uYZO [3/9] 京太郎「朝だ」 1. 学校行く 2.サボる 安価下2 470 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 23 25 16.55 ID nAMz4uYZO [4/9] 行動フェイズ朝 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 484 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 23 50 00.43 ID nAMz4uYZO [8/9] 理沙「……」プンスコ 京太郎「うわっ……」 京太郎(有名人だ) 京太郎「そして……」 理沙「……」プンスコ 京太郎(すげえ睨まれてるー!?)ガーン 理沙「……」プンスコ 理沙「好きっ!」 京太郎「?」 理沙 好感度上昇安価下 488 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/02(土) 23 59 53.22 ID nAMz4uYZO [9/9] どんどん行くよー 昼 行動フェイズ昼 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 491 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 00 04 26.15 ID Q6SxQYCzO [1/7] 理沙 100 京太郎「電話するか」 安価下3 495 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 00 14 49.65 ID Q6SxQYCzO [2/7] 豊音「もしもしー?」 京太郎「あ……豊音さん」 豊音「体大丈夫ー?」 京太郎「ま、まぁ……それなりに良くなって暇してます」 豊音「放課後から麻雀部においでよー」 京太郎「今日はちょっと休ませてください……」 京太郎(豊音さんの声を聞きたかったんだよな、なんとなく) 豊音「うん。分かったよー皆に伝えとくねー」 豊音 好感度上昇安価下 497 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 00 18 00.78 ID Q6SxQYCzO [3/7] 豊音 99 行動フェイズ夕がた 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 500 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 00 24 17.96 ID Q6SxQYCzO [4/7] どんどん安価踏んでください 京太郎「雀荘行くか」 0~30 お好きぷろ 31~60 お好きなみやもり 61~99 お好きなアナウンサー 512 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 13 44 22.97 ID T7N+TbgQO [1/5] 恒子 125 恒子「むむっ!」 京太郎「!」 京太郎(アナウンサーだ……) 京太郎「綺麗だなぁ……」 恒子「かっこいいなぁ……」 京太郎・恒子「え?」 恒子「あはは……」 京太郎「あはははー」 恒子「……」グッ 恒子「ねぇ……お姉さんと一緒に遊ばない?」 京太郎「えぇ!?」 安価下3 1.断る 2.喜んで 516 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 13 54 31.21 ID T7N+TbgQO [2/5] 京太郎「喜んで」 恒子「本当!?」パァァァ 京太郎「はい、勿論ですよ」デレデレ 恒子「よし!じゃあ行こう行こう!」ギュッ 京太郎(胸が当たってるんですけどー!?) 恒子「当ててるんだよ?」ボソッ 京太郎「」 恒子「よーし行こう行こう!」グイグイ --- 胡桃「……へぇ」 エイズリン「ーーfuck」 --- 1.ホテル 2.恒子の別荘 3.恒子の車 安価下3 524 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 16 15 53.93 ID YJMycq0ZO [2/11] 車内 京太郎「……」 京太郎(緊張する……) 恒子「ねぇねぇ」 京太郎「はい、なんでしょう?」 恒子「同棲しない?」 京太郎「!?」ブーッ 恒子「大丈夫!?」ナデナデ 京太郎「はぁ……はぁ……」ゴホゴホ 恒子「決定ね」 京太郎「早っ!?」 恒子「よろしくね、京太郎君」ニコッ 京太郎「ぐ……ぐぅ……」 --- ロールスロイス 健夜「残念だよこーこちゃん……」 健夜「許せない」ギリッ 526 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 16 17 17.14 ID YJMycq0ZO [3/11] 恒子が彼女になりました 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 恒子「何するの?」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.こーこちゃん! 安価下2 529 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 16 24 41.73 ID YJMycq0ZO [4/11] 恒子「ふふふっ」キランッ☆ 京太郎「わーすごーい」パチパチ 恒子「始まりました!!こーこちゃんタイムッ!」 京太郎「わーわー」パチパチ 恒子「何しよっか」 京太郎「そこから!?」 恒子「んー……」ムムムッ 自由安価 何をする!? 安価下3 533 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 17 26 46.89 ID YJMycq0ZO [5/11] 恒子「DVDでも見ようっ!」 京太郎「え?」 恒子「P○3発見!」 恒子「うりゃっ!」ポチッ 京太郎「あれ……?」 京太郎「はっ!」 京太郎(しまっ……) アンアンハァハァアンアンアンアン 京太郎「」 恒子「そうだよねぇ……年頃の男の子だもんね」ドキドキ 恒子「わっ……凄い……」ドキドキ 京太郎「もうやめてぇ!」 恒子「あはは……おっぱい大きい人が好きなんだね」 1.私じゃ足りないかな? 2.私の方が大きいよ? 3.もっと一緒に見ようよ 安価下3 537 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 17 49 16.21 ID YJMycq0ZO [6/11] 恒子「ふふっ」ピコーン ギュッ 京太郎「なっ……!ちょっと……!」 恒子「もっと見ようよ」ニヤニヤ 京太郎の事を後ろから羽交い締めにして抱きしめるする恒子、実にいやらしい。 恒子「ほらほらーどうかなー?」 京太郎「ぐぬぬ……!」ドキドキ 恒子「……」ドキドキドキドキ 0~30 耐える 31~60 寝る 61~99 我慢出来ず 540 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 17 55 22.77 ID YJMycq0ZO [7/11] 京太郎「」プツンッ ガバッ 恒子「あっ///」 --- 数時間後 京太郎「……出会った当日に」 恒子「///」 恒子「あははーごめんね……」ナデナデ 京太郎「……」ズーンッ 一日が終わりました 541 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 17 56 02.64 ID YJMycq0ZO [8/11] 京太郎「朝だ」 1. 学校行く 2.サボる 安価下2 555 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 21 43 19.01 ID SdYiU0fhO [1/10] 嫌な予感がした。 「hay」 京太郎「ん?」 京太郎はーー? 0~70 ガッゴッゴッゴッ 71~99 そのまま走り出した 559 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 21 46 26.68 ID SdYiU0fhO [2/10] 京太郎「っ!!」ダダダッ 「Aa……」 --- 京太郎「やばいっやばいっやばいっ!!!」ダダダッ 京太郎(あれは間違いなくエイスリンさん……!) 京太郎「……!」 0~50 コラッ! 51~99 恒子 562 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 21 50 34.47 ID SdYiU0fhO [3/10] おいおい…… 恒子「あれー?どうしたのー?」 京太郎「こいっ!」ガシッ 恒子「こらこらー車があるから大丈夫だよ」 京太郎「よしっ!」 --- 車内 恒子「どうしたの、もう」 京太郎「……」 京太郎(胡桃さんも確実に居た……) 0~70 アラフォーアラフォー 71~99 エンディングへ 577 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 22 02 53.28 ID SdYiU0fhO [5/10] 1レス目からいつもすこやん推しがあるのに申し訳ない(ニッコリ) 京太郎「恒子」 恒子「え?」 京太郎「大好きだよ」 恒子「う……うん」 京太郎「ごめんな」ニコッ 恒子「え……?」 京太郎「また……会おうな」 バンッ 車内から京太郎は飛び出した。 恒子「ちょっと……!?」 少年は覚悟を決めていた。 このまま悲劇を待つよりも…… ーー自分でその種を潰してしまおうと。 581 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 22 07 45.92 ID SdYiU0fhO [6/10] ザザッ 『岩手の女性三人の殺害事件の犯人が自首をしました』 えり「とても残酷な事件で残念です」 えり「中でも殺害されたうちの一人には小鍛治健夜さんが居るとか」 えり「よく一緒に実況されていましたね、福与アナ」 恒子「はい、とてもとても悲しいです」ポロッ えり「福与アナ?」 オイスウジガトレルゾ 恒子「とても、とても、悲しいです」ポロポロ カンッ 584 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 22 16 00.52 ID /7ySl5RqO たった一回のゾロ目でハッピーエンド? そりゃ無いですって ギャルゲー的な京太郎安価SSも作りたくなって来ました。 京太郎「壊れ行く世界で君と」 とか 京太郎「神代家に対する復讐だ」 とか 京太郎「お前……俺が見えるのか!?」 とか 京太郎「ーーこれは女に対する聖戦だ」 とか 見て見たいものはあるカナ!? 592 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/08/03(日) 22 25 23.70 ID T7N+TbgQO [3/5] 585-590も含めて多数決をとってみましょう 1京太郎「壊れ行く世界で君と」 2京太郎「神代家に対する復讐だ」 3京太郎「お前……俺が見えるのか!?」 4京太郎「ーーこれは女に対する聖戦だ」 見て見たいものをお願いします 609 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 05 24.37 ID Ux1ZFhuwO それでは行きますね 京太郎「ーー認識されなくなってから随分と経ったな」 須賀京太郎高校一年生の夏。 この世の人間から無視をされてから数ヶ月が経っていた。 誰からも話しかけられず、話しかけても相手をされない。 純粋な孤独、永遠に孤独だろう。 が……少年に奇跡が起ころうとしていた。 京太郎が見えるのは!? 安価下23 15分まで 自由安価 619 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 17 04.52 ID SdYiU0fhO [7/10] シロとアコチャーで決戦投票 安価下5 多数決 好きな方の名前をどうぞ 629 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 27 27.77 ID SdYiU0fhO [8/10] アコチャーとすこやんは負ける事が宿命づけられているのか 白望「……」 京太郎「あれ?道に迷ったな」 白望「見つけた」 京太郎「ん?」 白望「ねぇ、名前教えて」 京太郎「はーー?」 白望「ダルッ……名前教えて」 京太郎「いや、どうして……だ?」 白望「……?」 630 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 27 54.70 ID SdYiU0fhO [9/10] 「お前、俺が見えるのか?」 631 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 29 01.54 ID SdYiU0fhO [10/10] さぁここで安価さ 1.実はヤンデレ 2.実は京太郎が好き 安価下5多数決 638 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 42 05.55 ID H48Cs3WCO [1/3] 白望「……」 京太郎「奇跡だ……奇跡」 白望「ん……」 京太郎「どうして俺が見えるんだ!?」 白望「好き……だから」 京太郎「」 白望「……」ペシペシ 京太郎「ど、どうして……」 白望「深く考えたら負け」 639 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 46 47.28 ID H48Cs3WCO [2/3] そして二人は幸せになりました。 ずっと二人です。 家族もできるでしょう。 誰からも見向きもされなかった少年は、かけがえのない物を手に入れる事が出来ました。 彼はそれを命がけで守るでしょう。 京太郎「シロ」 白望「ん……」 京太郎「ありがとう」 カンッ 640 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/03(日) 23 48 34.09 ID H48Cs3WCO [3/3] 1京太郎「壊れ行く世界で君と」 2京太郎「神代家に対する復讐だ」 3京太郎「ーーこれは女に対する聖戦だ」 4 1がもうひとつやってるSSをカミングアウッ! 見て見たいものをお願いします 652 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/08/04(月) 00 12 18.79 ID toukzsNcO [1/11] そろそろ忠告が大きくなってきたので ーー -- どっちがハイフンなんでしょう?9gエディターを使っていたので全く分からないです。恐らく下だと思いますが それでは2を採用します 復讐編一旦再開 654 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/08/04(月) 00 20 49.67 ID toukzsNcO [2/11] ―― 過去にはこれを使っていましたね、懐かしいのでこれを使っていきましょう。 218から再開 セーラmax セーラ「あかん……それは言うたらあかん」 怜「まだまだあるでー?」 セーラ「こ……殺すしか」 京太郎「あんたも短絡的だなオイ」 怜「怖いわぁ……」 0~30 セーラのこうげき! 31~99 怜のこうげき! 656 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 00 34 08.96 ID toukzsNcO [3/11] 京太郎「あ、トドメ刺すのねどうぞ」 怜「ほら、セーラの前行くで」 京太郎「どうやっ……」 ピシイッ 怜「時止めたから」 京太郎「もう俺必要ないじゃん……」 怜「ほら、手に入れた力……どれ使うん?」 1.最高状態 2.ミニ怜ちゃん 3.クレイジーサイコ 京太郎「うーん……意味あるのか?」 安価下3 661 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 00 51 17.34 ID toukzsNcO [4/11] ゾロ目ボーナス! 怜「セーラは犠牲になったんや……」 京太郎「可哀想に」 ミニ怜「準備完了!」 セーラの体中にミニ怜ちゃんがびっしり。 京太郎「おれがこれやられたら発狂するわ」 怜「これでセーラの黒歴史をミニ怜ちゃんが沢山言うって奴なんやけど……見る」 京太郎「やめてくれ」 セーラ撃破! ゾロ目ボーナス! 本気のセーラ 爆発力 トラウマ を手に入れました! セーラが仲間になりました 662 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 00 59 30.52 ID toukzsNcO [5/11] 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 京太郎(結局寝ちまったな) 怜「きょーたろ……むにゃ……」ギューッ 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 665 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 01 04 02.45 ID toukzsNcO [6/11] 京太郎「……登校するか」 京太郎(さて、次は誰を落とすか……それとも県外に行くか) 0~20 怜 21~40 泉 41~60 セーラ 61~80 浩子 81~99 竜華 668 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 01 09 57.39 ID toukzsNcO [7/11] 泉「あ、おはようさん」 京太郎「おはよう」 泉「うちってあんまり見向きもされてないんやな」 京太郎「まぁ、うん」 泉「酷い……」 泉 好感度上昇安価下 670 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 01 13 42.80 ID toukzsNcO [8/11] 泉 158 放課後 1.顔を出す 2.帰る 3.街をうろうろする 安価下3 679 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/08/04(月) 01 44 39.79 ID toukzsNcO [9/11] 全ゾロ……123ってなんやねんな…… 雅枝、泉 max 雅枝「」 泉「」 京太郎「……」 京太郎「ちっ……」 京太郎「二人を相手するのか」 京太郎「どうする……」 雅枝「ほれ……わたしに身体を――」 怜「愛宕雅枝、未亡人 趣味は自慰、最近気になっているのは須賀京太郎とかいう自分の娘より年下の男。 キモいから死ねや。 PCの検索履歴は若作りで埋め尽くされてる。 娘の若さに嫉妬するあまり、娘の化粧品を内緒で使う。 須賀京太郎のアルバムが先日完成した。 後日ウチが全部燃やしたるわ。 まだ自分は若いと思っている。 一日に一回は京太郎に胸の谷間をチラ見せしている。 残念やったな京太郎は貧乳派なんや、おどれのような贅肉興味ないわ。 そして、先日はめでたくも他の人よりも早い更年期障害になった。 京太郎にどんどん◯◯◯◯してもらいたいと思っている。 ホンマにさっさとくたばれや糞ババア」 雅枝「」 681 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 01 59 47.35 ID toukzsNcO [10/11] 泉「ちょっ……!」 怜「今の私は日本の高1で最強のつもりや 2回戦までやインターミドルと全然ちゃう……この人たちから和了れる気がしーひん……!! 全力で前傾やのに!テンパイすらできひん…!! やべーす!」 泉「」 京太郎「ああ、これ勝利確定イベントって奴だな」 怜「あのババアもう伸びてもうからアカンわ」 京太郎「色々恨み溜まってたんだなぁ」 戦犯 高1最強 悲しみのインターミドル 愛宕の母 若返り 未亡人 を手に入れました! 雅枝と泉が仲間になりました! 687 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 15 34 07.96 ID T6O3JFJxO 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするかな」 怜「ええなー」 京太郎「単位大丈夫?」 怜「フル単何回かやってるから大丈夫やで」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.情報収集をしよう 8.他県に行く 安価下2 690 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 15 47 25.60 ID iimLrk4JO 京太郎「もしもし」 良子『はい』 怜「ん?なんやなんや?」 京太郎「今日、車用意出来ますか?」 良子『イエス』 怜「なんや、遠出なんか……荷物用意しとくで」ソソクサ 怜「なんかお嫁さんみたいやなぁ」ニヘラ 良子「何処へ行きますか?」 お好きな県をどうぞ(鹿児島はNO) 安価下4 697 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 17 51 39.54 ID 24KCJT5DO [1/3] 劔谷 佳子「ここです」 京太郎「今回は役に立つ能力ですか?」 良子「そうですね、癒しを手に入れる事が出来ます」 京太郎「癒し……?」 怜「そ・ん・な・こ・と・よ・り・も」 怜「なんで竜華が着いてくんねん」ジトーッ 竜華「ほら、うち仲間やし」ニコニコ 京太郎「俺が呼んだ」 怜「ならしゃあないわ。竜華膝枕してーな」 竜華「はいはい」ポンポンッ 京太郎(なんだかんだて仲がいいな……) 怜「兵庫には園城寺家と親しい家があったなぁ……まさか」ダラダラ 良子「はい、そのまさかです」 竜華「うちも知ってるわ……」 怜「去年の全国以来やな……」 竜華「うちは先月会ったで」 美幸 好感度判定安価下 699 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/04(月) 18 02 56.84 ID 24KCJT5DO [2/3] 京太郎「好感度たったの23か……」 怜「ゴミめ……」 良子「フュージョンしそうなほど息が合っていますね」 良子「それでは今日中に彼女を落としてください」ボソッ 京太郎「え?マジで?」 怜「最萌チャンピオンのうちほどでは無いけどかわええからな、浮気したらあかんで」 京太郎「あれ以来盛り上がらなくなったよな」 怜「やめてっ!それを言うなら2011からや!」 良子「怒りますよ?」 竜華「うちと怜も協力するから頑張ってや~」 京太郎「はぁ……」 702 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 00 24 42.65 ID e6/gEAGLO [1/13] 美幸家 美幸「今日はようこそだよもー」 京太郎(なんだこのアホみたいな豪邸) 怜(うちの方がでかいで) 京太郎(養ってくれ) 怜(考えとくわ) 竜華(仲良過ぎやろ……) 京太郎「よろしくお願いします」 怜「久しぶりやなー」 竜華「お世話になるでー」 怜(はよ、メロメロにしてやってぇな) 京太郎(任せろ) 良子(……) 京太郎「……さて」キュピーン 1.本人をジッと見る 2.褒める 3.仮病を使う 安価下2 705 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 00 30 34.48 ID e6/gEAGLO [2/13] 怜(京太郎が見つめてたらイチコロやろ) 竜華(そうやな、この世界の女は京太郎に対してチョロいし) 京太郎(竜華さん俺の本名知ってたんだ) 竜華(怜から聞いたで) 美幸「?」 京太郎(見つめるって恥ずかしいな……) 怜・竜華(はよしてや) 京太郎(はい) 良子(全てがテレパシーですのであしからず) 京太郎「……」ジッ 京太郎「美幸……さん」ジーッ 美幸「えっ!?」 美幸「恥ずかしいよもー!」 高感度上昇安価 0~30 50 31~60 70 61~99 90 709 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 00 39 21.05 ID e6/gEAGLO [3/13] 怜(223) 竜華(ちょろいどころちゃうわ) 美幸「あは……あはは!」 美幸「ちょっとクラクラしてきたのよもー」 ベターッ 怜(なにこれみよがしに京太郎に倒れこんどんねん、いてまうぞ) 竜華(我慢やで、我慢) 良子(この部屋は私達だけ……チャンスです) 0~70 怜 71~99 美幸がキスをねだる 720 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 01 11 28.75 ID e6/gEAGLO [5/13] 竜華「あれ……怜?」 良子「……ほぅ」 美幸「もー……養ってあげる」 京太郎「あはは……」 美幸「ほら……わたしにキスをしてよも」 「おねーちゃん何してるん?」チョコンッ 美幸「もー……?」 京太郎「天使だ……天使が居る」 竜華「あれ子供の頃の怜やで」 京太郎「はぁ!?」 怜「クンクン……おねーちゃん……うちドン引きやで……趣味がイケメンの画像収集なんて……」 美幸「もっ!?」 怜「茶道を始めた理由はモテるから」 美幸「」 怜「若い頃の自分の写真を見る度に取り戻せない時間を後悔するのは若さに対して嫉妬しすぎやろ」 美幸「わ……若さは誰だって……」 怜「語尾のもーは目立つ為なんやなぁ……うちこんな大人になりたくないわ」 美幸「」 京太郎「やばい可愛い、キスさせて怜ちゃん」 怜「えっ……ええよー///」モジモジ チュッ 竜華(ロリコンやったんか……) 良子「怜さんだからこそな気がしますね」 美幸「こ……子供に負けた」ガクッ 怜「負けるも何もあんたは産まれた瞬間から敗者やろ」 美幸「」 721 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 01 13 21.52 ID e6/gEAGLO [6/13] 癒しの波動 和の心 優しさ を手に入れました 美幸が仲間になりました 一日が終わりました 722 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 01 14 38.29 ID e6/gEAGLO [7/13] 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 怜「うち、今でも自信あるんやけどなぁ……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 726 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 01 19 32.27 ID e6/gEAGLO [8/13] 行動フェイズ朝 京太郎「さて、何をするかな」 怜「サボるのは関心せんわー」 京太郎「全部終わったら……真面目にやるよ」 怜「約束やで?」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.情報収集をしよう 8.他県に行く 安価下2 729 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 01 27 42.19 ID e6/gEAGLO [9/13] 怜「待ちぃ!」 京太郎「え?」 怜「それ、ほんまにやってええんか?」 京太郎「……はっ!」 怜「あんたアホやろ……」 京太郎「でもなぁ……」 1.それでも登録 2.やめとく 安価下2 732 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[sage] 投稿日:2014/08/05(火) 01 30 15.55 ID e6/gEAGLO [10/13] 行動フェイズ朝 怜「神代にケンカ売るときだけやな、登録するのは」 京太郎「そうだな」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 7.情報収集をしよう 8.他県に行く 安価下2 736 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/08/05(火) 07 17 02.28 ID e6/gEAGLO [12/13] 訂正 ピラッ 京太郎「ん?」 怜「手紙やで」 京太郎「どれどれ?」 怜「……」スリスリ ――― 神代家の刺客が接近。 至急倒すべし。 居住地悟られるべからず。 ――― 京太郎「……もうバレたのか」 怜「どうすんねん」 ピンチ。 かなりの物だ。 京太郎を探しに大阪へやって来ている神代家の刺客。 京太郎「殺す」 怜「……」 怜(嫌……やなぁ……) 刺客は誰!? 1.おもちでかい 2.おもちない 3.おもち普通 安価下2 749 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 16 33 44.72 ID +J0EKqs/O どこか prrrr 「もしもし?」 『仕事が入った』 「あら?私に?」 『そうだ』 「へぇ……ターゲットは?」 『大阪』 「遠いわね、ギャラが弾むわよ」 『海外の仕事よりはマシだろう』タクッ 「で……名前は?」 『須賀京太郎』 「聞いたことあるようなないような……」ウーン 『中学までは長野に住んでいたらしい』 「へぇ……」 (咲に聞いてみるのがベストね) 『顔のデータは腐る程あるから送る』 『健闘を祈る』 「はいはい……ってそれだけ!?」 750 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 16 42 52.31 ID NpDK7Q7oO [1/3] 「これが須賀京太郎の顔……」 「へぇ……」 ---- ∧ . " ` . ' i / / \ i | / / /' { .\ \ | / j| ' / O/ / i ハ {从 \ . Y {' / へ / / 、 \ \) .ヽ \ . ∧ イ(_ ノ // 从 \ (  ̄/八 ハ O 〇. | / 人,} / /_{ i )  ̄ ,, ― i . /'| ノ ) / / ̄ ̄ \ / __ i l i ) / V , x=≠ミ ィァ;';';';Y Y | | | | / ヘ i .\ .)i /i 〃ん;';';'ハ fへ';';'リ 犾 / / . |. / / ノ_ Ⅵ ∨. 从 乂_);,ソ ` ー / / / . .|i { / // 、__ { 〃 ' 〃 / / / . 从 、 { { i }V \ 、ム , / / / ) | | | |' }イ i フ _,,ノ ./ , /. ) | Lj | ノ ⌒ヽ込  ̄_ ̄ { { { / ’ ; i i { } V ` イ、 { | / i |ノ=)\ 〕 __,,.. ' \ / 〉 ___ | i l |イ/ .\ |__ /从{ ̄ ̄ゞ_/ \ \ 、 八、 \ \ 、=ミ、 { \  ̄ ̄ \ \\ / ̄ \ \ i /\}xi\ \ \ \ハ ,'\\\ ̄ ̄\ |__{/ |xixix\ \(\ i i iヽ \\\ixixix从 | \,|xixixixi \ ヽ | /i| | ∧ 、\\xixixi) .ノ 〕xixixixixi/'\ )! /xixi| | /∧ 、\\-=彡、 ,xixixixixi,/| i \ ノ ノxixixi/| v / ∧ 〕 . \\xixi\ 'xixixix/ . !\!/ ヽ /xixixixi | V }i \ . .\ =---\ixixi/ . . / ヽ /xixixixixixi| i ', /∧ \ . .≧=--/\_彡' ', i ixixixixixixix| | ', /'∧  ̄ ̄ ̄ {////} ∧ | / ̄ ̄ 7' | ', / ∧ -=〈 i / ', ' V| ',ヽ/ ∧ / . | . .\ ', i | V_ノ_ / . . | . . . \ / ― ', V、 ',/xixi/-=二 _/ \ | .i\ . . .i / \i ix} ixixi/ /xi/ =--------------- \ \ |xl |xix xi/ \ヽ ', 、 \ ∧ix| |ixi \ ', \ \ , _|_|__| } `¨¨¨¨¨´ 乂______ / \ __ / 「捕縛……もしくは発見……楽な仕事ね」 「――可愛がってあげるわ」ニヤッ 久 好感度判定安価下 754 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 16 55 36.96 ID NpDK7Q7oO [2/3] 久 85 翌日 久「さて……大阪に着いたはいいものの……どうするか……」 久「……」 久「もしもし」 prrrr 『どうした』 久「最近になって大阪へ引っ越して来た人間の住所は洗い出せるかしら?」 『それは難しいな』 久「それなら転校生は?」 『それなら可能だな、今送る』 久「助かるわ♪」 ――― 久「へぇ……姫松に一人千里山に一人だけ……」 『性別までは流石に不可能だった』 久「それで十分よ」 『学校に通っているわけないと思うが……』 久「ええ、通っているわけないわね」 久「普通は完璧に身を隠すものね」 プツッ 久(手柄は私だけの物よ) 久「さて、千里山に行こうかしら」 「?」 0~20 りゅーか 21~30 セーラ 31~40 泉 41~50 雅枝 51~70 浩子 71~99 姫松 759 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/05(火) 17 52 18.03 ID nBKglSAJO [1/2] 久「ねぇあなた」 絹恵「って……あんたは」 久「あらっ……久しぶりね愛宕絹恵ちゃん」 絹恵「何の用ですか?お姉ちゃんは大学やで」 久「……」ピラッ 絹恵「……?」 久「須賀京太郎って言うらしいけど……知ってる?」 絹恵「ーー」 0~50 顔がそっくりな奴は知っとるで、てかまんま一緒や 51~99(オカンから恭平君について聞かれても変な事言うなって言われとったな……)知らないです 764 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 00 22 51.97 ID lopG31mUO [1/2] 絹恵「知ってます……名前以外は全部一緒や」 久「そう、ありがとね」 久「どこに住んでいるのかしら?」 絹恵「知らんけど……千里山の学生ですよ」 久「それだけで十分ね」 絹恵「……?」 0~30 「ねぇ、今暇?」 31~60 一旦引く 61~99 千里山直行 775 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[saga] 投稿日:2014/08/06(水) 02 13 39.04 ID 824fac6fO [1/8] 路地裏。 京太郎「……」 京太郎「……血の匂い」 ゴロンッ 絹恵、間違いなく愛宕絹恵だった。 彼女は首だけとなっていた。 京太郎「っつ……!」 京太郎「絹恵……さん」 「やっほ~」 「やっぱり殺しは楽しいわね、最高」 / / ヽ / / ' / / ', ./ / // イ 小 ヽ. l l / / // / / 丶 l l | / / {{ // / ヽ l l | / // ./" | l l | l // ,, ≠-- i l| | l / `ヾ、 / __ l l l | | /.Y´{ `ヾ、 ィ´ }`ヾ.l l l l .l |/A.ヾ O、 ノ O-″ノ Al l / rー-、 l lヾ 小 ` .,'ノl // ヽr ヽ ,, -─ -、 l ', . .ハ 丶 / l / }ー"ヽ ヽ 、 ヽ . . ハ ___ / / / `ヽ. 丶ヽ \ > . `ー-- ´ / / / 丶 } l \彡ノ `丶、 . ィ ´{´|  ̄ヾ_ _ _ / /_,, - ´/ / l |ヾ \ ` ヾl \ / / ゝ、/ l、 ,, '" | ヾ \ |ヾ \ / _ ,,ノ / ./ 丶ヽ ,, " ヾ \ \r -‐ |ヽ ヾ ヽ ノ /´ / r- ''"ヽ ./ / ', } 久「ウォーミングアップで殺しちゃった♪」 京太郎「すいません……俺と関わったばかりに」 久「無視なんて酷いわね……もう」 京太郎「……」ギロッ 0~50 京太郎優勢 51~99 久優勢 777 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 02 21 14.09 ID 824fac6fO [2/8] 久「あら……口程にも無いわね」 京太郎「……!」 久「私の邪手が避けられないのは致命的と思うんだけど?」 久「咲の幼馴染さんっ♪」 京太郎(テンポが独特……) 京太郎(ダサいネーミングセンスはおいといて……まぁでも) 京太郎(力さえ使えば余裕か……) 1.最高状態 2.ミニ怜ちゃん 3.クレイジーサイコ 4.本気のセーラ 5.爆発力 6.トラウマ 7.戦犯 8.高1最強 9.悲しみのインターミドル 10.愛宕の母 11.若返り 12.未亡人 13.癒しの波動 14.和の心 15.優しさ 安価下3 781 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 02 28 47.92 ID 824fac6fO [3/8] 最高状態の京太郎 京太郎「……」 京太郎(俗に言うゾーンって奴か) 久「はやく捕まってね」ヒュッ 京太郎「手刀」パシッ 久「!?」 京太郎「遅い、遅過ぎるぜ」 京太郎「……」ググググッ 久「痛っ……」 0~70 京太郎優勢 71~99 久優勢 786 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 02 44 19.70 ID 824fac6fO [5/8] ブシュー 久「あ……か……あ」ピューピュー 京太郎「そっくりそのままお返しだ」 京太郎「首だけになってしまえ」 ――― 怜「……どうすんねん」 京太郎「追手は確実に来るだろうな」 怜「……」ギュッ 京太郎「俺は何処かへ飛ぶよ」 怜「うちも行くで」 京太郎「怜……」 怜「死ぬ時は一緒や」ニコッ ――― 京太郎「良子さん」 良子「分かっています。さぁ……何処へ?」 逃亡地を選んでね(キャラが固まってるのが多い県にしてや!) 安価下3 790 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 03 02 42.19 ID 824fac6fO [7/8] サン○ス 良子「あって良かったコンビニ来て良かったサン○ス便利な世の中で良かった」 怜「こら」 京太郎「……」 良子「すいませんでした」 京太郎「よろしい」 逃亡地を選んでね(キャラが固まってるのが多い県にしてや!) 安価下 793 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 03 19 12.54 ID 824fac6fO [8/8] 奈良 良子「着きました」 キキッ 良子「私はまた移動します。御用があったらコールをお願いします」 京太郎「ありがとうございます」 竜華「玄ちゃん元気やとええな~」 セーラ「憧も元気でやっとるやろなー」 怜「どうして着いて来てるんや」 セーラ「細かい事は気にするなって!」 竜華「そうやで、ほんまや」 怜「腹立つわ」 京太郎「さっ……松実館へ行くか」 怜「おー!」 803 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 12 47 12.33 ID IUq0OGfxO [1/3] 玄 34 宥 54 憧 9 灼 17 穏乃 95 晴絵 188 怜「またババア……」 京太郎「そろそろ怒られるぞ」 ――― 松実館 玄・宥「ようこそ!」 京太郎「男1人、女三人の部屋で」 怜「男二人、女二人の部屋でよろしゅう」ニッコリ 玄「は……ハヒ!お久しぶりです……」 怜「そうやな、久しぶりや」 竜華「玄ちゃん久しぶりやなー!」ダキッ セーラ(……監督は娘が死んだのにそこまで取り乱しておらんかったなぁ) セーラ(俺達はこんな感じでええんかな?) 玄・宥 好感度上昇安価下 807 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 12 57 45.35 ID IUq0OGfxO [3/3] 復讐編は一旦中断です。もし再開をしたかったら、復讐編再開と打ってください 意識が混濁としている。 酷い夢を見ているようだ。 何回も何回も酷い目にーー 咲……? 京太郎「はっっ……!」ガバッ 京太郎「夢か……」 京太郎「嫌な夢を見てしまった」 京太郎「そんな事よりも今日は入学式だ!」 京太郎「楽しみだな」 可愛い女の子と……うへへ。 京太郎が通う高校は?(まだキャラが固まっていない高校はナシだヨ!) (プロ編解禁!プロ編が良かったらプロ編と打ってください) 安価下10 841 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 23 39 47.40 ID zbywE2wmO [3/8] 方言にしとったらいかんとよ 入学してからそれなりにたっています。 姫子「あー京太郎」フリフリ 京太郎「姫子さん」 姫子「今日もがんばっと」 京太郎「はい!勿論!」 姫子「うんうん、よかよか」ウンウン 京太郎(あー可愛い) 姫子「さっ!学校いこっ!」 姫子 好感度上昇安価下 845 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 23 42 47.72 ID zbywE2wmO [4/8] 姫子 86 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 851 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 23 49 09.15 ID zbywE2wmO [6/8] 煌「お、京太郎君」 京太郎「煌さん、こんにちは」 煌「さ、練習ですね!」スバラッ 京太郎「おー」 煌「ふふんっ」 煌 好感度上昇安価下 853 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/06(水) 23 55 11.97 ID zbywE2wmO [7/8] 煌 58 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 863 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/07(木) 00 07 05.08 ID FTmUhXPUO [2/10] 哩 108 哩「お、京太郎」 京太郎「あ、哩さん」 哩「今日は遊ぶと」 京太郎「え」 哩「私は京太郎と遊びたか」 京太郎「は……はひ!」 哩「よしよし」 哩 好感度上昇安価下 866 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/07(木) 00 10 30.69 ID FTmUhXPUO [3/10] 哩 148 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 872 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/07(木) 00 30 44.65 ID FTmUhXPUO [5/10] ――― 京太郎 あ、はい 京太郎って なんでしょう? 姫子さん? 好きな人……いる? ――― 京太郎「え……」 1.居ない 2.居る 安価下2 875 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/07(木) 00 41 22.92 ID FTmUhXPUO [6/10] ――― 居ないですね よか よかですか 高校生が浮つくのは良くないと そうですかーうーん ――― 姫子「チャンス……?」 姫子「ふふっ♪」ギューッ 姫子「大好き……」 姫子 好感度上昇安価下 879 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/07(木) 00 44 49.82 ID FTmUhXPUO [8/10] 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 888 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/07(木) 00 54 09.41 ID FTmUhXPUO [10/10] 京太郎「……」 京太郎「姫子さん?」 玄関の前には姫子。 姫子「30分待ってた」 京太郎「え……」 姫子「ずっと待ってた」 京太郎「姫子さん?」 姫子「好きです」カァァ 姫子「ずっと……ずっと好きでした……!」 1.OK 2.断る 安価下3 900 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 22 56 40.54 ID wP8gQbmGO [2/16] 京太郎「喜んで!」 姫子「きょーたろー!」ダキッ 姫子「大好きばい大好きばい」スリスリ 姫子「ぬっかぬっか~」スリスリ 京太郎「ちょ……ちょ……///」 ――― 哩「……」 哩「姫子……裏切ったか」 哩「もうよか」 パキィンッ _ _ 〃 / / / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ', {/〃7 {{ / / / /. /. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .′ __) 人_ ∨/ イ {/\\. . . . . . . . . . . . . . .、 . . . . . . . . ′ `ー< / ⌒≫x、 }iレ'′. \ 〃. . / У. /j. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .! 乂_ ≫'′ . . . . ;/ . //. . /...|. . . . . . . . . . . . .}. . . . . . . . | >. '′. . . . . . ./{. ./ _\ {/......|. . . . . . . . . . . . i|. . . . . . . . | / . . . . /. . . /⌒ Ⅳir庁冬、....|. |. . . . . . . . . .八 . . . . . . | /. . ./. . /. . . / } 乂ソ ...|. |. ./. . . /. /. ハ . . . . . } ″ /⌒/. . イ 〃 、 八 ,, ..{/|. . ./|/γ⌒) . . . ノ__ { / / }/ \ 、 ′ ...,,j/........._,. くヒマく、 / {′ ′ ヽ / _へ ` =ヽ....... イ´ 〉 \}. ∨ 〉 / 介ー= ≦ / 、 . 〉 .′ ⌒〔 ⌒ハ / 〉ーx { 人 ≫|_,/ / | / '′ / 901 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 22 57 48.08 ID wP8gQbmGO [3/16] 「――そんな鎖必要なか」 903 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 22 59 43.97 ID wP8gQbmGO [4/16] 好感度リンクが解けました 哩の依存度が50上がりました 哩 156 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 915 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 14 56.93 ID wP8gQbmGO [8/16] はやり 68 はやり「へー」 はやり「君、麻雀が上手くなりそうだねっ☆」 京太郎「おもち……おもち……」 はやり「今度教えてあげるよっ☆」 京太郎「ダメダオレニハヒメコガ……」 はやり「?」ハヤヤッ はやり 好感度上昇安価下 918 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 22 56.20 ID wP8gQbmGO [9/16] はやり 88 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 921 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 30 54.63 ID wP8gQbmGO [10/16] 京太郎「電話するか」 安価下2 924 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 34 55.88 ID wP8gQbmGO [11/16] 煌 68 煌「もしもし?」 京太郎「煌さん」 煌「どうしましたか?」 京太郎「俺、姫子さんと付き合う事になって……」テヘヘ 煌「おめでとうございます!」 煌「とってもお似合いですよ!」スバラッ 京太郎「あはは……」デレデレ 煌「とっても……」 925 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 35 22.82 ID wP8gQbmGO [12/16] 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 929 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 40 15.37 ID wP8gQbmGO [13/16] 京太郎「メールするか」 安価下2 934 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 46 52.83 ID wP8gQbmGO [14/16] 京太郎「……」メルメル 京太郎「ふむふむ」メルメル 京太郎「今度デートする事になった……」 一日が終わりました 935 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/09(土) 23 47 26.17 ID wP8gQbmGO [15/16] 朝 行動フェイズ 京太郎「……」 1.学校に行く 2.サボる 安価下2 942 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 00 05 43.89 ID 4ClDvyrRO [1/5] 美子「おはよう」 京太郎「おはようございます」 美子「今日は部活に出る?」 京太郎「うーん……」 美子「一応今日は部活あっけんちゃ 」 京太郎「教えてくれてありがとうございます」 美子「気にせんでちゃ」 美子 好感度上昇安価下 946 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 00 11 40.23 ID 4ClDvyrRO [2/5] 美子 130 放課後 京太郎「どうしようかな」 1.部活行く 2.帰る 3.街をうろうろ 安価下2 955 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 00 50 00.56 ID 4ClDvyrRO [4/5] 姫子「見て…….」 京太郎「姫子さん……」 姫子「呼び捨てがよか……」 京太郎「姫子……」 哩「……」イライラ 哩「京太郎……」ボソッ 哩「……」 956 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 00 50 43.08 ID 4ClDvyrRO [5/5] 行動フェイズ夕方 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2 966 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 13 19 46.31 ID eyM2VKleO [3/4] 哩「好きばい」 京太郎「部長……?」 哩「そいけん付き合ってほしか」 京太郎「ごめんなさい……俺には姫子さんが……」 哩「そぎゃんの知ってる」 哩「姫子よりも……ウチば選んで欲しか」 京太郎「部長……」 哩「……」ススッ 京太郎に身を擦り寄せて上目遣いで甘えた声を出す。 甘ったるくて頭がどうにかしそうなくらいに。 哩「京太郎ぉぉ……」スリスリ 京太郎「ご……ごめんなさい」 哩 好感度上昇安価下 969 名前: ◆3tY9LUZmV5E6[] 投稿日:2014/08/10(日) 13 23 43.01 ID eyM2VKleO [4/4] 哩 206 行動フェイズ夜 京太郎「さて、何をするか」 1 「雀荘に行ってみようかな」 2「街をうろうろするかな」 3「メールしようかな」 4「電話しよう」 5「LINEしよう」 6.TwitterとFacebookに登録 安価下2
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京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「誰かを誘って勉強するか」 京太郎「誰を誘おう」 京太郎「そうだな、照と怜さんを誘うか」 京太郎「ねえねえ怜さん、俺と勉強していきません?」 怜「なんや唐突に、まあええけど」 京太郎「あとは、照か」 京太郎「まあメールでいっか」 京太郎「お、来た。おーい照ー!」 照「また勉強するの?」 京太郎「おう!赤点だけは回避しないといけないからな」 照「なるほど、園城寺さんだけじゃ飽き足らず私もってことなのね」ヨヨヨ 怜「ああ、悪い男に騙されたわ~」ヨヨヨ 京太郎「はいはい、早く行きますよ」 怜「それでな、オスプレイっちゅうんは……」 照「この方程式を連立させて……」 京太郎「はぁ、疲れたー」ドサーッ 京太郎「夜は…何をしよう……」ゲッソリ 京太郎「まだ勉強するぞー!」 京太郎「国語をやろう!」 京太郎「範囲は…またこれか……」つセメント樽 京太郎「うぅ…悲しい物語だったぜ…」 【6月第1週 休日】終 【6月第2週 平日】 京太郎「試験はいよいよ明日からか」 京太郎「気を引き締めていくぞ!」 京太郎「今日は…やっぱり曇りか」 京太郎「嫌な天気だな」 エイスリン「オッハー、スガクン!」 京太郎「なかなか古いですね」 エイスリン「クモリゾラトカ、マジチョベリバー」 京太郎「さらに古いですし、その言葉遣いはしないでください」 京太郎(何を話そうかな) 京太郎「エイスリンさん、勉強の調子はどうですか?」 エイスリン「エッ、ウーン」 エイスリン「マァボチボチデンガナ」 京太郎「どっからそんな言葉覚えてくるんですか…」 京太郎「それで、どうなんですか?」 エイスリン「ウン、English、mathematicsとscienceハイインダケド……」 京太郎「国語なんか出来ないですからね……」 エイスリン「ウン……」 京太郎「じゃあ放課後、俺と勉強しませんか?」 京太郎「俺が国語と社会を手伝うので、エイスリンさんは英語を教えてくれませんか?」 エイスリン「ウン!イイヨ!」 エイスリン「ジャアホウカゴ!」フリフリ 京太郎「はい!」 京太郎「昼は…どうするかな」 京太郎「おっくじょうにきったぞー!」 郁乃「お、またおった~」 京太郎「あ、郁乃さん、今日も霞さんの弁当ですか?」 郁乃「せやで~この前霞ちゃんに『『京太郎くんが美味しい』って言ってたで』って言ったら急に張り切るようになってな~」 郁乃「ほんま役得やで~」 京太郎「なんともうらやましい」 京太郎「じゃあ食べますか」 京郁「「いただきます」」 郁乃「ん~おいし~」モキュモキュ 京太郎「郁乃さんの好きなタイプってどんな感じなんですか?」 郁乃「あれ~?それを乙女に訊いちゃうん~?」 郁乃「ん~好きなタイプか~、優しくって、私を大事にしてくれる人かな~」 京太郎「案外普通なんですね」 郁乃「え~、京太郎くんは私をどう思っとるん?」プンスカ 京太郎「わけのわからない人だな~って」 郁乃「むー、なんやそれ~!」 郁乃「可愛いとか綺麗とか、かっこいいとか出てこないんか~!」 京太郎「そう言われたって、郁乃さんが可愛いのはいつものことじゃないですか」 郁乃「へ?」 京太郎「いつも可愛いんだったら別に言うことはないんじゃないかなーって」 郁乃「う~~!」ポシュー 京太郎(おっ、そろそろ勝てそうだな、もう一押し!) 京太郎「ほんと、郁乃さんみたいに可愛い人と2人きりで昼飯を食べられて……」 郁乃「~~///」シューシュー 京太郎「ちょー幸せですよ」ニコッ 郁乃「」ボンッ 京太郎「さて、放課後は何をしようかな」 京太郎「公園に行こう!」 京太郎「なんか忘れてる気がするけど、まあいっか」 京太郎「曇り空の公園かー、なんか微妙だなー」 泉「えっほ、えっほ、お、須賀君やないですか」 京太郎「よう、何やってんだ?」 泉「何ってランニングですが」 京太郎「いや、そういうことじゃなくて、なんで制服のまんま走ってんのかなーって」 泉「でもこれ結構走りやすいんですよ」 京太郎「それは見ればわかるんだが、その…今日は風が結構強いぞ」 泉「なっ!///」バッ 泉「うっ……」 泉「じゃ、じゃあ私はもう帰りますねー」タタタタ 京太郎「なんだったんだ、あいつ」 京太郎「あんな服で風邪引かないのかな」 京太郎「この後は…どうしようかな」 京太郎「エイスリンさんと勉強する約束してたんだ!」 京太郎「どこに呼ぼう」 京太郎「すみません!約束忘れてました!」 エイスリン「イイヨ!ソノブンガンバッテネ!」 京太郎「はい!」 エイスリン「エイ!エイ!オー!」 エイスリン「Is this a pen?」 京太郎「Yes, it is.」 エイスリン「Is this サイコウニ チョウドイイ ホンダ?」 京太郎「No, it isn tって、何の話してるんですか…」 【6月第2週 平日】終 【6月第2週 試験日】 京太郎「よっし!試験頑張るぞ!」 国語 100 数学 99 化学 93 社会 100 英語 87 赤点→69 【6月第2週 休日】 京太郎「試験は結構できた気がするぞ!」 京太郎「それはさておき、今週は千里山との合同体育祭があるらしい、楽しみだな」 京太郎「朝は何をしようかな!」 京太郎「大阪の中心街に行ってみるか」 京太郎「ひっかけ橋に来てみたぞ!」 京太郎「なんでも女の子をナンパする男が多いからひっかけ橋と呼ばれているらしいな」 京太郎「俺は、まあそんなことする勇気無いからやらないけど」 京太郎「にしても人が多いな、おや、あの人は……」 ??「……何処へ行った……」ブツブツ 京太郎「なんていうか…奇抜な服装の人だな、あ、目合っちゃった」 京太郎「う、近づいてくるぞ」 ??「…だが、しかし……」シドロモドロ 京太郎「どうかしたのかのかな?」 京太郎「あのー」 ??「ひっ!」 京太郎「えっ!?」 ??「き、貴様は、わ、私に何用だ?」 京太郎「いや、近づいてきたのはそっちでしょうに」 ??「あ、そうだった」 京太郎「それで、どうしたんですか?」 ??「こほん、貴様、我が眼を覆いし染色の膜を知らぬか?」 京太郎(なんか変な話し方してるな……) 京太郎(それで、眼を覆いし…膜?染色?) 京太郎(ふむ……) 京太郎「ああ、カラーコンタクトのことか」ポン ??「!」コクッ 京太郎「おおよそここを歩いていたら人にぶつかって外れた、とか、そういうことか」 ??「!」コクッコクッ 京太郎「そういうことだったんですか……それじゃあ探すの手伝いますよ」 ??「本当に、いいの?」 京太郎(ちょくちょく普通の話し方に戻るな) 京太郎「別にいいですよ」 京太郎「えーっと、君の名前は?」 ??「よくぞ聞いたな、我が名は対木もこと云う、よろしくな少年」 京太郎「対木さんですか、あと俺は少年じゃありません、須賀京太郎といいます」 もこ「なるほど、須賀か、では貴様は彼方を探してくれ」ユビサシ 京太郎(彼方ってどこだよ) 京太郎「うーん、中々見つかんないなー」 もこ「須賀……」トボトボ 京太郎「どうでしたか、見つかりましたか?」 もこ「見つかった、けど……」つグチャア 京太郎「割れていたんですね」 もこ「うっ……せっかくお小遣い貯めて買ったのに……」グスッ 京太郎「すみません…俺がもっと早く見つけていれば……」 もこ「気にしなくて、いいよ……じゃあね…ありがとう……」ポロポロ 京太郎「っ…対木さ……ん」 京太郎(一人に…してあげよう……) 京太郎「次はどこに行こう…」 京太郎「気を取り直して大阪城に来てみたぞ」 京太郎「どこを見て歩こうかな」 ??「おーい絹ーこっちやでー!はよせーや!」 ??「待ってよお姉ちゃんー」 京太郎「はぁ……」 ??「ひっさしぶりの大阪城やー!」 ??「ちょっとお姉ちゃん前!前!」 ??「え?」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「痛たたた……」 ??「痛いなぁ!ちゃんと前向いて歩けや!」 ??「お姉ちゃんの方が前見とらんやったろ……」 ??「それと、体、大丈夫ですか?」つ 京太郎「あ、ありがとうございます」 ??「なんや、絹はそんなチャラチャラした奴の味方するんかいな」ジトー ??「お姉ちゃんがいけないんやろ!」 ??「うっ…」 京太郎(この2人、なんか見覚えがあるような……)ウーン 京太郎「あ、愛宕監督だ」 ??「なんや、お前オカンのこと知っとるんかいな」 京太郎「少し、お世話になったことがあります」 ??「監督ってことは、君…えーっと」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 ??「じゃあ、須賀君は千里山の生徒なん?」 ??「千里山は女子高や、男子生徒がいるわけないやろ」 ??「あ、確かにそうやね」 ??「せやった、私は愛宕絹恵、その愛宕雅枝の娘なんや」 絹恵「それでこっちがお姉ちゃんの愛宕洋榎やで」 京太郎「愛宕監督の娘さんっていうことはお2人は船久保さんの従姉妹なんですか?」 洋榎「なんや、浩子のことも知っとるんか」 京太郎「ええ、何回か打ったことがあります」 絹恵「へー、そうなんやー」 絹恵「あ、せや!なあ須賀君、あそこの喫茶店で話さへん?」 絹恵「さっきのお詫びもかねて、どうかな?」 京太郎「いいですね、行きましょう」 絹恵「ねえお姉ちゃん何頼む?」 洋榎「うーん…大豆…パフェやな…」 絹恵「お姉ちゃんほんま大豆好きやなー」 絹恵「じゃあ私は夏パフェやな!」 京太郎「それじゃあ俺はアプリコットパフェにしますかね」 絹恵「なんやそれ、おしゃれなもの頼むなー」 京太郎「いや、俺もあんまりわかんないんですけど、おいしそうだったんで」 京太郎「そういえば、愛宕監督ってどんな人なんですか?」 絹恵「どんな人って言われてもなー」 絹恵「いいお母さんやと思うで」 洋榎「そんなに良いかー?いつもガミガミうるさいやん」 絹恵「それはお姉ちゃんがだらしないからやろ」 絹恵「まったく、お姉ちゃんは人のことあれこれ言う前に自分に気ぃつけや」 洋榎「む!絹ー!よう言いおったな!」 洋榎「そんな絹は、こうや!」ガバッ 絹恵「ちょっと、お姉ちゃん、こ、んなと、ころでやめ、あっ」モミモミ 洋榎「うるさいわー!この!この!」モミモミ 絹恵「あっ、須賀、君が、あっ、見とるから、やめ、あんっ」 洋榎「そんなん知るか!」モミモミ 絹恵「お姉ちゃ、ん、ら、らめぇ」 京太郎(おお、何ともすばらな光景……) 絹恵「はぁ……はぁ…」 京太郎「あのー大丈夫ですか?」 絹恵「う、ん…大丈夫…やで…」 京太郎「あの後洋榎さんが絹恵さんを連れて帰って行ったけど…」 京太郎「絹恵さん、大丈夫だったかな……」モゾモゾ 京太郎「おっといかんいかん」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「またひっかけ橋に来たけど、やっぱり、いないよな」 京太郎「はぁ…」 ?「はぁ…」 ドン 京太郎「あ、すみません、大丈夫ですか?」 ?「ええ、大丈夫です、ごめんなさい…私なんかがここにいて……」 京太郎(自らの存在否定!?) 京太郎「えーっと、どうかしたんですか?なんか困ってるみたいですけど」 ?「いえいえ!こんな雌豚にお構いなさらず!あなたの時間が無駄ですから」 京太郎「え、えぇー」 京太郎(なんでこの人こんなに卑屈なんだ…) 京太郎「いやー別に大丈夫なんで、話してくれませんか?あなたの悩み」 ?「いいんですか?私に近寄ると腐りますよ?」 京太郎「なんでそんなに自分を卑下するんですか…」 京太郎「あなた、名前は?」 ?「私のことですか?」 京太郎「他に誰がいるんですか」 ?「私は霜崎絃と申します、生きててすみません」 京太郎「はぁ……それで、霜崎さんには何があったんですか?」 絃「その…ですね、私、不幸なんですよ」 絃「下駄箱に置いてあった靴はすぐ無くなるし、新しく買ったペンは1日で壊れるし」グスッ 絃「私と水泳の授業でペアを組んだ人は死にかけるし、さっきだってぶつかった人が川の中に落ちていきましたし…」ウルウル 京太郎(なんだよそれ……) 絃「私は生きてちゃいけない人間なんですよおおおおおお!」ポロポロ 京太郎「ちょ、霜崎さん、見られてますって」 絃「ほら、こうしてあなたも群衆の好奇の目にさらされてるしー!」 京太郎「と、とりあえず落ち着きましょうよ、ね」 絃「ヒッグ、はい、ヒッグ」 京太郎「もう落ち着きましたか?」 絃「はい、お見苦しい所をお見せしてしまいました……ごめんなさい」 京太郎「もう謝らないでいいですよ、霜崎さんは謝りすぎなんです」 京太郎「こういうときはありがとう、でいいんですよ」 京太郎「これ、俺の連絡先です、困ったことがあれば連絡してください」 絃「すみま……いえ、ありがとうございます」 絃「それでは、ケータイは……」 絃「…落としちゃったみたいです…」シュン 京太郎「おお、もう……」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ!」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「勉強に集中するためにテレビは消そう」 アコガレヲイマー ツカンダー 京太郎「あれ、この時間枠のアニメ変わったのか」 京太郎「どれ、観てみよう」 京太郎「なかなか面白かったな」 京太郎「なんかあの青い髪の男の子の声、聞き覚えがあるような…」 京太郎「まあいっか」 京太郎「あれ、俺何しようとしてたんだっけ」 京太郎「次は何をしよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、メールだ、誰からだろう?」 絃『こんばんは、霜崎です。携帯が見つかったのでメールしてみました』 絃『こんな私ですが、登録をお願いします』 京太郎「霜崎さんからか、さて何を話そう」 京太郎『こちらこそよろしくお願いします』 京太郎『そういえば、霜崎さんは標準語でしたが、大阪の人じゃないんですか?』 ヴーッ ヴーッ 絃『私は千葉に住んでいます、今日は家族で旅行をしていたのですが、迷子になってしまいました、そこで出会ったのが須賀さんだったのです』 京太郎『そうなんですか、あと、霜崎さんて何か部活とかに入っていますか?』 絃『麻雀部に入っていますが、どうして?』 京太郎『いや、部活仲間がいるのなら霜崎さんのことを助けてくれるのではないかな、と思ったので」 絃『なるほど、色々と心配してくださって、その、ありがとうございます』 絃『またいつか、須賀さんと会って遊びたいです』 絃『それでは、おやすみなさい』 京太郎「ふむ…『俺もです、おやすみなさい』っと」 京太郎「じゃあ誰かとメールするか」 京太郎「愛宕監督に送ってみるか」 京太郎『こんばんは、須賀です』 京太郎『今日、娘さんに会いましたよ』 ヴーッ ヴーッ 雅枝『そうか、キヌにちょっかいだしたんは須賀やったんやな』 京太郎「は……!?」 京太郎『え!?どういうことですか!?』 雅枝『ヒロが言うとったで、「キヌがオカンの知り合いの男に体を触られた」って』 京太郎「体を触った、ってあの当たったときのことか?確かにそうだけど……」 京太郎「事情を話してみよう」 京太郎『実はかくかくしかじかで』 京太郎『信じてくれますか?』 雅枝『なるほどな、私は須賀を信じるわ』 雅枝『今からヒロをとっちめて来るわ』 雅枝『いい夢見ろよ、あとこれキヌのメアド渡しとくで』 京太郎『いいんですか?』 雅枝『キヌが今「須賀君に渡してやー」って言っとるからな』 雅枝『それじゃあ、いい夢見ろよ』 京太郎「『おやすみなさい、と絹恵さんにも伝えておいてください』っと」 京太郎「さて、次は誰に送ろうかな」 京太郎「絹恵さんに送ってみるか」 京太郎『こんばんは、早速送ってみました』 京太郎『お母さんってどんな人ですか?』 ヴーッ ヴーッ 絹恵『あのー須賀君?昼にこんな話せえへんかったっけ?』 絹恵『でも、メールありがとな、嬉しいで』 京太郎『そういえば、お二人はやはり麻雀部に入っているんですか?』 絹恵『うん、私が麻雀始めたのは高校入ってからなんやけど、お姉ちゃんはずーっとやってきとったから、強いでー!』 京太郎『じゃあ今度みなさんでヤりましょうか』 京太郎『俺も結構自信あるんですよ!』 絹恵『お、それは楽しみやな!なんなら今から…』 絹恵『でも、お母さんが寝ろ、言うてるから、もう寝るな』 絹恵『おやすみ、須賀君』 京太郎「『はい、おやすみなさい』っと」 京太郎「よっし、俺も寝るかー!」 【6月第2週 休日】終 【6月第3週 平日】 京太郎「朝だー!」 京太郎「いよいよ明後日が千里山との合同体育祭か」 京太郎「今日も頑張って行こう!」 京太郎「今日は珍しく晴れてるな」 京太郎「ここから4日間は晴れるらしい」 照「お、京か」 京太郎「よお照、そういえばもう傘は買ったのか?」 照「うん、一応は」 京太郎「そうか、でもなんであの日は傘を持ってなかったんだ?」 照「ああ、あの日の前に吹き飛ばされちゃったんだよ」 京太郎「吹き飛ばされた!?」 京太郎「そんなに強い風が吹いてる日はあんまり無いだろうに…」 照「私もよくわからん」 京太郎「そうか」 京太郎(こっから何を話そうかな) 京太郎「照は、テストの出来どうだったんだ?」 京太郎「ああ、俺は国語と社会が満点だったぜ!」ドヤァ 照「私は国語と社会は微妙だったな」 京太郎「何点くらい?」 照「両方とも95点とかだったかな、それ以外は全部満点だったけどね」ドヤァ 京太郎「な!?」 照「あーあ、物足りないなー」 照「それで、京は国語と社会以外はどうだったのかなー?」 京太郎「ぐぬぬ……」 京太郎「上には上がいるんだなぁ」 京太郎「昼飯は、どこで食おう」 京太郎「今日は教室で食べるか」 咏「お、京太郎が教室にいるなんてめずらしいねぃ~」 京太郎「一緒に食べるか?」 咏「いいんか?じゃあそうさせてもらうよ~」ドシン 京太郎「重箱?」 咏「結構腹減るからねーこんくらい食わねえと持たねえんだよ」 京太郎「中身は…煮物、焼き魚、おにぎり、黒豆…」 京太郎「和風だな」 咏「和風料理しか作れないんだよねぃ、なんでか知らんけど」 京太郎「んー、この大根もらっていいか?」 咏「おう、いいよー」 京太郎「それじゃ」パクッ 京太郎「うん、味がよくしみてておいしいな」 咏「だろだろーもっと褒めろー」 京太郎「ほんと、おいしいわ、毎日食べたいくらい」 咏「それって…どういう意味…なんだ…?」 京太郎「ん?毎日食べても飽きないくらいおいしいってことだが?」 咏「まあ、ふつーそうだよな、知らんけど」 京太郎「咏って、俺の知り合い以外に友達はいるのかい?」 咏「京太郎はずっとどっか行ってたからわっかんねーだろうけど、私は毎日友達と食べてんだぜぃ」 京太郎「ハハッ、ご冗談を。どうせエア友達とかいうオチなんだろ?」 咏「はぁ……お前とは違うんだよ、誰と食ってたかは知らんけど」 京太郎「えっ、本当なの?」 咏「なら私の携帯見てみるかぃ?」 京太郎「う、うん」 咏「ほらよ」 京太郎「……」 京太郎「嘘…だろ……?A子さんから暗めなG子さんまで、このクラスの女子全員のメアドを持ってやがる……」 咏「だぁから言ったろぃ?」 咏「格が違うんだよ、格が」パシパシ 京太郎「ぐぬぬ……俺はまだ誰のメアドももらえてないのに……」 京太郎「なんか今日惨めな気分になってばっかだな……」 京太郎「放課後か…どうしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「適当にぶらつくか」 京太郎「喫茶店に来たぞ!」 京太郎「確か前に咏と一緒に来たな」 咏「あれ、京太郎じゃん」 京太郎「おお!咏か!」 咏「なんでそんなに騒ぐんだよ、もう少し静かにしろよー」 京太郎「お、おう」 店員「えーと、お2人様でよろしいでしょうか?」 京太郎「えーと、どうする?」 咏「2人でいいんじゃね?知らんけど」 京太郎「あれ、ここニシンパイなんてあるのか食べてみよう」 咏「ニシンパイって、確か魔女宅だったっけか?」 京太郎「あのお婆さんが作ってたやつだな」 咏「あれはおいしそうだったよねぃ~」 京太郎「そういえば、最近部活に行ってない気がするんだが、どんな感じなんだ?」 咏「別にー、いつも通りみんなで打ってるだけだよ、知らんけど」 咏「そうそう、なんか来週遠征に行くらしいぜぃ」 京太郎「遠征?」 咏「来週の金曜日は開校記念日で休みだったろ?霞がそれを使って2泊3日の遠征に行こう!ってさ」 京太郎「へぇー、そりゃあ楽しみだな」 京太郎(この後はどうするかな) 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「じゃあ帰るか」 咏「おう!」 京太郎「なあ、咏」 咏「なんだぃ?」 京太郎「咏って彼氏とかいるのか?」 咏「えっ?」 咏「な、なんでそんなことを、訊くんだ?」 京太郎「よく考えたらさ、俺って咏のことあんま知らないんだよな」 京太郎「咏がいつも部活に行ってたこととか」 京太郎「咏に友達がたくさんいることとかさ」 京太郎「だからもっと咏のことをもっと知りたいなって」 咏「ならもっと別のこときくだろ、ふつー」 京太郎「あー確かにそうかもな」 京太郎「なんできいたんだろな、こんなこと」 京太郎「わっかんねー」 咏「あー!私の口癖真似すんじゃねえよ!」 京太郎「えー、わっかんねー」ニゲッ 咏「待てよ!こらー!」タッタッ 京太郎「ほーら、捕まえてみろー」 【6月第3週 平日】終 【6月第3週 体育祭当日】 京太郎「体育祭だー!」 京太郎「会場は三箇牧のグラウンドでいいのか」 京太郎「今日は誰と会えるかなー」 京太郎「今日は、天気予報の通り晴れたな」 泉「あれ?須賀君やないですか!」 京太郎「おお、二条!そうか、千里山の生徒も三箇牧に向かってるから二条に会えたのか」 泉「朝から須賀君に会えるとは、幸先いいですわ」 京太郎「俺も、二条に会えて嬉しいぜ!」 京太郎「お互い頑張ろうな!」 泉「は、はい!」 泉(う、嬉しいって言ってもらえた!須賀君に!) 京太郎(さて、何を話そうかな) 京太郎「ふと思ったんだが」 泉「はい?」 京太郎「二条って彼氏とかいるのか?」 泉「へ?いやいやいや、そんな人いませんって!」 京太郎「じゃあ気になってる人とかは?」 泉「そ、それは……その…」モジモジ 京太郎「なんだ、安心したー」 泉「あ、安心?」 京太郎「いや、同級生に咏っているじゃん?あいつに友達がたくさんいるっていうのがわかってさ」 京太郎「二条も咏みたいに友達がたくさんいる、とか、彼氏がいる、とかだったらなんか嫌だなって思ったんだ」 京太郎「二条は大事な友達だから、なんか知らないうちに置いて行かれる、みたいなのは嫌なんだ」 京太郎「二人で一緒に頑張っていきたいって思うんだ」 泉(ちょっと、それって…なんか……うぅぅぅ)カァァ 泉「す、須賀君すみません!用事があったの忘れてました!」ビュン 京太郎「え、あ、おう!じゃあな!」 京太郎「またぼっちか…」 ドン ドン 実況「さあ、いよいよ始まりました!三千体育祭!」 実況「この三千体育祭では、生徒は高校関係なく赤組と白組に分かれて戦います!」 実況「その競技で勝つと決勝戦へ進めます、そこで勝ったチームにその競技の点数が与えられます!」 実況「それでは早速一番最初の種目!1500m走をはじめます!」 京太郎「俺が出る種目は…二人三脚、借り物競争、部活対抗リレーか」 京太郎「チームは、白か、そうだな、まずは白陣営に行こう」 【白陣営】 京太郎「ここが白陣営か」 竜華「お、須賀君もこっちなん?」 京太郎「こっちもってことは他に誰かいるんですか?」 竜華「誰か…ていうよりも全員…かな?」 竜華「三箇牧の麻雀部も千里山の麻雀部も全員白組なんや」 京太郎「なんすかその偶然…」 実況「二人三脚に出場する人は、集合場所に来てください」 京太郎「あ、もう行かなきゃ!」 京太郎「清水谷さん、俺のパートナーって誰かわかりますか?」 竜華「たしか……泉とやったよーな」 京太郎「二条とですか?」 竜華「うん、1年同士やから泉と須賀君にしたんよ、たしか」 京太郎「わかりました、それじゃあ行ってきますね」 竜華「いってらっしゃーい」 泉(どどどど、どうしましょう!?どうして須賀君と私が二人三脚をすることになっているんですか!?) 泉(あかんあかん、須賀君の前ではクールに、クールにしないと) 泉「冷静冷静、集中しゅうちゅ「おーい二条!」ひっ!?」 泉「や、やあ、須賀君やないですか」 京太郎「なんか俺とお前でペアらしいな」 泉「へ、へえー、それは知らんかったですー」 泉(なーにを言ってるんでしょうか私はああああ!?) 京太郎「そろそろ俺たちのレースだから、足結ぶぞー」 泉「は、はい!」 京太郎「よし、連結完了!」 京太郎「じゃあ前に進んでみようぜ」 京太郎「右足は1で上げて2で下げる、左は逆な」 泉「はい!ラジャーです!」 京太郎「じゃあ行くぞー、いっちにーいっちにー」 泉(須賀君の呼吸が、鼓動が、体温が!どんどん伝わってくる!なんですかこれぇ!?) 京太郎(二条がなんか変な汗かいてるけど、大丈夫かな) 京太郎「二条、大丈夫か?」 京太郎「きつかったら言ってくれていいんだぜ」 泉「いえいえ、大丈夫ですから!さあ行きましょう!」 ソレデハ、イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「よし、いくぞ二条!」 泉「はい、須賀君!」 京太郎「いっちに、いっちに」 泉「いっちに、いっちに」 京太郎(うっ、なんだ!?この感覚!) 泉(まるで、須賀君と一緒になってるみたい!) 京太郎(まさか!) 泉(これが!) 京泉(合体!!!) ―――――二人三脚――――― ――――――合体!―――――― パンッ 実況「第3種目二人三脚、第334レース!1位は!二条・須賀ペアだあああああ!」 京太郎「よっしゃ!やったぜ!二条!」ダキッ 泉「須賀君、こんなところで……///」ポシュー 京太郎「次は借り物競走か」 京太郎「次も勝つぞ!」 イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「えーっと、お題は……」タッタッ 京太郎「男っぽい女子か……難しいな」 京太郎「お、あそこにちょうどいい人がいるじゃないか」 京太郎「女子はブルマなのに1人だけ短パンだし、よし」 京太郎「すみませーん、ちょっと借りさせてもらっていいですか?」 ???「な、なんやお前」 京太郎「借り物競走のお題なんで……あ、急がないと!すみません!」 ???「ちょっと待てやー」 京太郎「結局3位だった……」 ???「ったく、なんやいきなり!」プンスカ 京太郎「突然すみませんでした……って」 京太郎「あ、あなたは麻雀部のセーラー江口さんじゃないですか!」 セーラー江口「惜しいけどちゃうわ!オレの名前は江口セーラや!」 セーラ「そんでお前は確か、須賀だったか?」 京太郎「覚えていたんですか!?」 セーラ「まあ、竜華や怜と仲良うしとったしな」 京太郎「なにこれ超うれしい」 京太郎「でも、さっきは本当にすみませんでした」 セーラ「ええってええって、ところで須賀の次の種目は何や?」 京太郎「次は…部活動対抗リレーですね、これから結構時間があります」 セーラ「じゃあオレたちと勝負やな!絶対勝ったるで!」 京太郎「受けて立ちますよ!」 京太郎「随分と時間があるな……さて、どうしたものか」 京太郎「怜さんを捜しに行くか」 京太郎「ベンチの下とか、塀の上とか捜してみたけど」 京太郎「見つからないなー」 京太郎「怜さーん、どこですかー」 怜「ここにおるでー」 京太郎「おお、案外普通なところにいたんですね」 怜「まったく、京くんはウチをどう思っとんねん」 京太郎「えーと……猫?」 怜「にゃーにゃー」 京太郎「かわいい」 怜「そ、そうかにゃ?ってなに言わせんねん」 京太郎「怜さん超絶かわいい」 怜「ええ加減にせんと殴るで」 京太郎「むしろご褒美ですって」 怜「にゃんやと?」 京太郎「かわいい」 怜「うぅ…噛んでもうた」 京太郎「そういえば、体調のほうは大丈夫ですか?」 怜「最近は結構調子ええで」 怜「家で一人で頑張ったからな」 京太郎(家で?一人で!?) 京太郎「が、頑張ったって何をですか!?」 怜「そんなん麻雀に決まっとるやろ」 京太郎「で、ですよねー」 怜「でも今日は少しだけ悪いなぁ」 京太郎「なら、無理はしないでくださいね」 京太郎「怜さんに苦しい思いはしてほしくないですから」 怜「うん、おおきに」 「部活動対抗リレーに参加する人は集合場所に来てくださーい」 京太郎「じゃあ、敵同士ですけど頑張りましょうね」 怜「もちろんや!目にもの見せたるわ」 京太郎「集合場所は……ここか」 照「あ、京だ」トテトテ 照「うわっ」 ドンガラガッシャーン 京太郎「照!大丈夫か!?」 照「痛た…大丈夫だよ」 京太郎「でも、足かなり赤くなってるけど」 照「このくらい、平気……のわっ」グラッ 京太郎「大丈夫じゃねえじゃん、休んでろ」ガシッ 照「でも、そうしたらリレーが…」 霞「あら、別に気にしなくていいわよ、京太郎くんに参加してもらえばいいだけだし」 京太郎「あれ?確かリレーには女子しか出れないんじゃ……」 霞「あら、そんなこと簡単よ」 霞「女子じゃないなら、女子にしちゃえばいいじゃない」ニッコリ 京太郎「いやいや、そんな無茶な」 霞「それじゃあ、郁乃ちゃん、やっちゃいなさい」 郁乃「おまかせあれ~!」 京太郎「ちょっ、郁乃さんどこから!」 郁乃「まずは着替えからやな~」 ヤ、ヤメテクダサイヨ エエカラエエカラ チョッアーッ 郁乃「これで完成や~」 京子「うぅ……」 霞「あらかわいい、それじゃあよろしくね、京子ちゃん」 京子「嫌だ~~~!」 京太郎「リレーは結局1位、誰にもばれなかったぜ……」 京太郎「二人三脚とリレーの決勝戦は午後から、これから昼休みか」 京太郎「さて、何をするかな」 京太郎「照、もう立てるか?」 照「うん、一応は」 京太郎「じゃあ昼飯食べに行こうぜ」 照「わかった」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「最近できたファミレスに行ってみるか」 【ファミレス 足の具合】 イラッシャイマセー 京太郎「変な名前の店だな」 照「でも、雰囲気はいい」グラッ 京太郎「本当に大丈夫か?」 照「京と昼を食べられるなら、大丈夫だ、問題ない」 京太郎「何を食べようかな」 メニュー アカマムシハンバーグ 800円 激辛うどん 700円 大阪チャーハン 600円 東北名産かきふらい 600円 関東名産づくしランチ 600円 長野特産そば 600円 博多ラーメン 600円 関西ライス 600円 孤島カレー 600円 スイートポテト 600円 京太郎「俺は…アカマムシハンバーグにしてみるか、照は?」 照「私は、スイートポテトでいいかな」 京太郎「いただきまーす」 照「いただきます」 照「……」モグモグ ジーッ 京太郎「このラーメンおいしいな!」 照「…」ジーッ 京太郎「…照も、食べるか?」 照「え、いいの?」 京太郎「さすがにハンバーグとこれは多すぎるからな」 照「ありがとう!」パァァ 京太郎「へへ、あ、すみませーん」 店員「何でしょうか?」 京太郎「取り皿もらえますか」 店員「はい、かしこまりましたー」 京太郎「いよいよ二人三脚の決勝だ!頑張るぞ!」 京太郎「今回の相方は、咏か」 咏「おう、よろしくな~!」 イチニツイテ、ヨーイ ドン! 京太郎「行くぞ!いっちに、いっちに」 咏「いっちに、いっちに、うっ」グギッ 京太郎「大丈夫か?」 咏「うっ、なんとか……」ズキッズキッ 京太郎「痛そうだな……よし、咏!俺に捕まっとけ!」 咏「ど、どうするつもりだよ?」 京太郎「そんなん決まってんじゃねえか!お前をゴールラインまで運んでってやるんだよ!ついでに勝ってやる!」 咏「でも、そんなことしたら京太郎の負担が……」 京太郎「俺の都合なんか関係ねえ!俺は咏が大事なんだ!」 京太郎「さっさと行くぞ!」 咏「お、おう……よろしく…な」 京太郎「任せろ!」 パンッ 京太郎「よし!1位でゴールしたぜ!」 京太郎「咏は保健室まで運んで行って診てもらってるし、もう一安心だな」 京太郎「リレーまで何をしようかな」 京太郎「保健室に行くか」 コンコン 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「あれ、先生は……いないのか」 京太郎「咏は、どこだろう?」 京太郎「ベッドで寝てるのかな…っと」シャッ 京太郎「お、いたいた」 咏「すぅ……」 京太郎「幸せそうに寝てるな、良かった」 京太郎「さて、何をしよう」 咏「うーん……」 京太郎「このおでこ、何か書きたくなるな……」 京太郎「あーこんなところに水性ペンがあるぞー(棒)」 京太郎「しまったー手が滑ってしまったぞー(棒)」カキカキ 京太郎「米っと、うん、満足満足」 咏(くすぐったいから起きてみたけど…何やってんのかわっかんねーな) 咏(おでこに何か書かれたのはわかるけど…) 咏(じゃ、仕返しでもするかねぃ) 咏(それじゃあ……) 咏「痴漢だーー!知らんけどーーー!」 京太郎「な!」 千里山「なに!?」 三箇牧「なんだと!?」 教師「痴漢だと!?」 三箇牧男子「くそっ!せっかく俺らが我慢してるってのに!」 先生「皆のもの!であえー!」 三箇牧「うおおおおおお!」 京太郎「ここは……逃げる!」 京太郎「なんとか部活動対抗リレーの集合場所まで来れたぞ……」トントン 京太郎「はい?」 霞郁「……」ニッコリ マタデスカ!? ダカラチョットマッテッテ アーッ 京子「結局こうなるのか……」 京子「まあいいさ、とにかく優勝するぜ!」 京子「うおおおおおお!」ズルッ 京子(なんでバナナの皮がっ!) 京子「ぬわっ」 京太郎「しまった、カツラが!?」 千里山「あ、あの人!ブルマ履いてるわ!」 三箇牧「へ、変態だー!」 教師「まさか彼奴が先の件の痴漢か!?」 教師「皆のもの!捕まえろー!」 教師「で、なにか言い残すことは?」 京太郎「だから何もしてませんって!」 教師「ならこの子の証言はどうなんだ!」 京太郎「お、お前は!咏!」 咏(さて、どうする?京太郎) 咏(私がここでお前を庇えば、お前は解放されるけど) 京太郎(頼む!俺が悪かった!許してくれ!) 咏(じゃあ、今度私に食事作ってよ) 京太郎(そ、そんなんでいいのか?) 咏(へーまだ条件増やしてほしいんだー) 京太郎(え、ちょっ、ま) 咏(あれ?さっきなんでもするっていってなかったっけ?) 京太郎(言ってねえよ!) 咏(いや、やっぱり許してやるよ) 京太郎(いいのか?) 咏(京太郎は助けてくれたからな) 教師「さあ、三尋木、証言を」 咏「私は京太郎に何もされてない!ただ、今朝教師が千里山の生徒に手を出していたのは知ってる!」 三箇牧「な、なんだと!?」 教師「ま、待て!私はそんなことをしてはいない!」 三箇牧「問答無用!」 教師「やめろ!来るんじゃない!」 三箇牧「さあ!リンチの時間だあああああああ!」 教師「アーッ!」 京太郎「なんとか解放してもらえたな」 咏「へへ、どうだ、この咏ちゃんの凄さを思い知ったろ?」 京太郎「おう、ありがとな、咏」 京太郎「閉会式まで時間あるけど、どうしよう」 京太郎「お姫様だっこ……って言われてもどういうときにすればいいんだ?」 京太郎「うーむ」 京太郎「ん?あれは……咏か」 京太郎「咏ー、何やってんだー?」 咏「おっ、京太郎か、少し探し物をなー…うっ」ズキッ 京太郎「まだ足痛いんだろ?無理するなって」 咏「でも、あれは…大事な物なんだよ……」 京太郎「で、何探してるんだ?手伝ってやるよ」 咏「いいのか?」 京太郎(今日は、なんか似たようなやり取りを何回もやってる気がするな…) 京太郎「もちろんだぜ!で、何探してるんだ?」 咏「扇子……なんだ」 京太郎「扇子ってお前がいつも持ってるやつか?」 咏「うん、神奈川の友達から貰ったやつなんだけど……」 京太郎「そうか、じゃあ頑張って探し出さないとな!」 京太郎「お、こんなところにあったぞ」 咏「おお!ありがとな!京太郎!大好きだ!」ダキッ 京太郎「そ、そんな抱き着いたらおもちが…」 京太郎「そういえば無いんだったな」 咏「むっ!これでも努力はしてるんだよっ!」ペシッペシッ 京太郎「悪い!悪かったから!」 京太郎「次は何をしよう」 【白陣営】 京太郎「陣営に戻ってきたけど、あんまり人いないなー」 照「みんな3年の全員リレー見に行ってるから」 京太郎「お、いたのか」 京太郎「そういえばお前も怪我したんだっけな」 照「そう、だからリレーには出れない」 京太郎「じゃあ何か話して時間潰そうぜ」 照「うん」 京太郎「照の怪我の具合はどうなんだ?」 照「少し腫れてるだけ、2日くらい安静にしとけばダイジョーブらしい」 照「咏の方は?」 京太郎「咏は軽い捻挫だってよ」 京太郎「なんにせよ、どっちも軽傷でよかったぜ」 照「そう、今日はありがとね」 照「レストランに連れてってくれたり、私の代わりに走ってくれて」 照「本当にありがとう」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「ふぁぁ、照はなんか寝ちゃったしどうするかな」チョンチョン 泉「須賀君、ちょっといいですか?」 京太郎「二条か、どうしたんだ?」 泉「少し手伝ってほしいんです、物探し」 京太郎「またかよ…」 京太郎「で、なに探してるんだ?」 泉「その……水筒が無くなってしまったんですよ」 京太郎「水筒?どうして水筒なんか無くなるんだ?」 泉「それがわからないんですよ」 京太郎「ふむ…まあ探すか」 京太郎「なかなか見つかんないな」 泉「そうですね」 京太郎「一旦戻ってみるか」 泉「はい」 【白陣営】 教師「」ササッ キョロキョロ プット 泉「あ!あれは、私の水筒!」 京太郎「あの人は……」 泉「やった!見つかりましたよ!須賀君!」 泉「あれ、いない」 教師「へへっ、女子高生と間接キスしちゃったぜ!」 教師「あの子中々可愛かったからな、ぐふふ」 京太郎「なるほどな、生徒が3年のリレーを見に行ってがら空きになった陣営に忍び込み」 京太郎「そこで女子の飲みかけの水筒なりペットボトルなりを盗んで舐めまわしてたってことか」 教師「お、お前はさっきの!」 京太郎「全く、見た目からして怪しいやつで助かったぜ、咏のブラフは予言だったのかもな」 京太郎「それに、おっさん、教師じゃないだろ?」 京太郎「教師だったら部活動対抗リレーの後の教員対抗リレーに出てるはずだし」 京太郎「その足を見る限りは怪我したとかそんなんじゃなさそうだしな」 京太郎「ってことでおっさん、年貢の納め時だぜ」 変態「い、いったい何なんだよ!お前!」 京太郎「俺か?俺はな……」 ――――――――――――――― 京太郎「さて、警察にも突き出したし、閉会式も終わったし、帰るか」 京太郎「事情聴取とかで遅くなっちゃったな」 京太郎「通学路にはもう誰もいないし」 京太郎「結局ぼっちか…」 京太郎「今日は頑張ったつもりだったんだけどな」 【6月第3週 体育祭】終
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. 京太郎「実家から帰ったぞー!」 京太郎「この部屋も実に1週間ぶりだな……ん?机の上に何かあるぞ」 京太郎「なんだこのDVD……『真夏の夜の清々荘』……?」 京太郎「とりあえず見てみるか」 京太郎「再生っと」 ブオーン 画面に映ったのは、どこか見覚えのある部屋と……照だった しばらくすると、画面の下の方に字幕が出てきた Q.あなたの名前は? 照「宮永照だ」 Q.あなたは京太郎とはどのような関係ですか? 照「小学生のころからの幼馴染み、今は隣人」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 照「……わからない」 照「……好き、なのかもしれない」 照「質問はこれだけか?」 はい、それでは……イきましょうか 照「……わかった」 そこで画面は変わった 次に映ったのはさっきの部屋と、エイスリンさんだった また字幕が出てきた Q.あなたの名前は? エイスリン「Aislinn Wishartデス」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? エイスリン「スガクン……ハ、オトナリサン?」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? エイスリン「スガクンハ……スキ……」 エイスリン「チ、チガウ!」 エイスリン「コノスキハ、likeノスキ!loveジャナ……イ、ハズ」 質問は以上です エイスリン「ジャア……ハジマル?」 はい また、画面が変わる Q.あなたの名前は? 憩「荒川憩いいます」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 憩「京太郎君は同じこの清々荘の住人で、麻雀部員第1号さんです」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 憩「どう……少しエッチやけど、良い男の子やなーって思います」 憩「前もあんなことを……あ、ウチったらまた///」 我慢できないようですから、もう始めましょうか 画面が、変わる Q.あなたの名前は? 咏「三尋木咏だけど、あんた誰だよ」 お気になさらず Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 咏「同じアパートの住人でクラスメイトってだけじゃねえの?知らんけど」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 咏「んー、なんっつうかあいつといると胸がバクバクするんだよな~」 咏「なんだろうな、これわっかんねー」 質問は以上です 咏「え、そんだけなん?スリーサイズとか聞くんじゃなかったのか?」 そんなこと……意味ないですし さ、始めましょうか またも画面が変わる Q.あなたの名前は? 郁乃「赤阪郁乃やで~」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 郁乃「京太郎くんとは将来を誓い合った仲やで~」 郁乃「冗談やけどな~」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 郁乃「ん?好きやで~私のこと守ろうとしてくれたしな~」 郁乃「あのときはほんまにかっこ良かったな~」 質問は以上です 郁乃「ほな行こか~」 はっ……!? ガタガタと何かが崩れるような音がしたあと、画面が変わった Q.あなたの名前は? 霞「石戸霞よ」 Q.あなたは京太郎とはどういう関係ですか? 霞「あの子が住んでるアパート管理人、高校の非常勤講師、麻雀部の顧問よ」 Q.あなたは京太郎をどう思っていますか? 霞「頼りになる子、ね」 霞「面倒事を持ち込んでくるのが玉に瑕だけど」 質問は以上です、それでは始めましょう、皆さん待っていますよ 霞「ええ、そうみたいね」 画面が――――変わる テレビから聞こえてくるのは パンパンという乾いた音、 憩さんやエイスリンさんたちの楽しそうな声 そこに、見覚えのある顔が、聞き覚えのある声でこちらに話しかけて来た 「ねえ、京ちゃん」 「このビデオ、どうだった?初めてビデオカメラを使ってみたんだけどさ……」 「花火って楽しいよね!私、清々荘のみんなと楽しんでるよ!」 ――――――――ブチッ そこで、映像は終わった 流れる映像がなくなり黒くなった画面は、俺の部屋の中を映し出した ぽかんと口を開けた俺の顔と、 その後ろでにっこりと笑う少女の顔を
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特別編 あこちゃー日記 ※短めです ×月○日 今日新しい友達ができた 少しだけこっちにいるっていう京太郎って奴 なんかすぐに仲良くなれた でも、麻雀はすぐには覚えなかった 早く京太郎とも打ってみたいのに △月□日 今日もシズ、和、玄、京太郎と遊んだ 京太郎は玄と胸の話ばっかりして和に怒られてた そんなにいいのかな 男子って、よく分からないことに夢中になる ……玄は昔からああだったっけ ●月◇日 京太郎にそんなに胸がいいのって聞いたら、良い!って大きな声で言ってきた 胸がある女の子がいいの?って聞くと、胸がある女の子らしいのがいいって言ってた サイテーだ。そう言ってやると、胸大きくなってから言ってみろって言ってきた 悔しいから、胸大きくして女の子らしくなってやろうって決めた 京太郎にギャフンって言わせてやる!! 憧「なっつかしいなー……こんなの書いてたっけ」 憧「……胸、はおっきくなったけど……玄や宥さんと比べるとなー」ムニムニ 憧「女の子らしく……か……」 憧「おはよー」 京太郎「おっす、憧。今日は早いな」 憧「まーねー……ね、京太郎。あたしって女の子らしい?」 京太郎「?まぁ、昔よりずっと女の子らしいと思うぞ?」 憧「そう?ふふっ、ありがと!」 カンッ!!
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開局 親 憧 110600 咏 225000 梢 41600 史織 22800 憧(あのちびっ子は高火力) 憧(それなら私の方が有利!) 憧「チー!」 咏(速く攻めるタイプかねぃ、まあ嫌いじゃないけど) 咏「ロン」 咏(負けるわけにはいかないねぃ) 咏「12000」 東2局 憧 110600 親 咏 237000 梢 41600 史織 10800 憧(高い打点ってことはそれなりの遅さのはず) 憧(それに隙も多い) 憧(そこを狙う!) 憧(っと、テンパイ) 憧(小三対々混老混一色ドラ2、三倍満) 憧(中が来れば役満……) 憧(これを三箇牧にぶつけたいけど……) 史織(これなら……)トン 憧(なんで出しちゃうのかなー……) 憧(早く終わるにこしたことはないけど) 憧(シズたちにも回したかったな) 憧「ロン、24000」 史織「えっ」 えり「中堅戦終了ー!」 えり「そして、二回戦第二試合終了ー!」 終局 三箇牧 237000 (+12000) 阿知賀 134600 (+24000) 劔谷 41600 越谷 -13200 (-36000) えり「中堅戦東2局、阿知賀の新子憧が越谷の水谷史織を飛ばし、終了」 えり「準決勝へ駒を進めたのは―――」 えり「2位とは10万点差をつけ、4位とは25万点差をつけた三箇牧高校」 えり「そして、先鋒戦で大失点するも、次鋒戦で役満2回、倍満1回を和了し、中堅戦で三倍満を和了して巻き返した、阿知賀女子学院の二校です」 えり「戒能プロから見て、この中堅戦どうだったでしょうか?」 良子「越谷は、まあ運が悪かったとしかいいようがないな」 良子「不要牌はどれも他家のアガリ牌だったし」 良子「劔谷は倍満、三箇牧は数え役満の手をテンパイしていたのだから」 良子「何を切っても飛んでいた」 良子「三戦ともおかしな試合だったな」 えり「準決勝は明後日、7日目に行われます」 ―――――――――――――――――― 梢「多くの失点をして、1年生に回すことができなかった不甲斐ない上級生を代表して……謝罪します」 莉子「いえいえそんな!」 友香「部長は悪くないんでー!」 澄子「ですよね、私が悪いんですよね」ウワーン 美幸「あ、あんなのしょうがないよもー」 ―――――――――――――――――― 郁乃「戻ったで~ってあれ、もう終わってもうったん?」 憩「ええ、まあ……」 エイスリン「デバンナカッター!」ウワーン 咏「ごめん、ごめんってば!」 照「焼きプリンおいし」 ―――――――――――――――――― 憧「みんな、ごめん!」 穏乃「ちょっ、なんでアコが謝るんだよ?」 憧「だって、アラタとシズに回せなかったし……」 灼「別にそんなのいいから」 穏乃「そうだよ!準決勝進出!ベスト8なんだから!」 憧「二人とも……」 晴絵「でも、このままじゃダメなのは確かだな」 宥「次の相手は……」 晴絵「白糸台、あの宮永照の古巣だ」 晴絵「ここも手強い、流石に三箇牧が予想外すぎたけど」 晴絵「とにかく、浮かれてばっかじゃいられない」 晴絵「かといって沈んでばかりなのもダメだ」 玄「でも、あんな人たち相手にどうすれば……」 晴絵「私に1つ案がある」 晴絵「明日は練習試合をするぞ」 憧「練習試合って……どこと?」 晴絵「北大阪の2位……元関西最強……」 晴絵「千里山女子とだ!」 京太郎「二回戦勝利、準決勝進出、か」 京太郎「俺も頑張らないと」フンス 京太郎「次は明後日、白糸台と新道寺」 京太郎「決勝まで行けばいいな」 夜 京太郎「今日も外食行くか」 京太郎「竜華さんと怜さんも誘ってみよう」 京太郎「というわけで、行きましょうよ!」 竜華「いや、どういうわけやねん」 京太郎「会場から帰ってくるときにおばちゃんがやってるおいしそうな定食屋を見つけたんですよ!」 怜「せやから、それがどうして私たちを誘うわけになるんや」 京太郎「行ーきーまーしょーうーよー」 竜華「っていうかもう着いたっぽいんやけど」 怜「オンボロやなぁ」 京太郎「年季が入ってる、と言いましょう」 ガララ 叔母「久しぶりだね、京太郎」 京太郎「うん、おばちゃん!」 怜「おばちゃん…って」 竜華「ホンマもんの叔母ちゃんかいな!」 叔母「元気だったかい?」 京太郎「おう、もちろんだ!」 咲「あれ、京ちゃん?」 怜「京……」 竜華「ちゃん……?」 京太郎「よお、咲、久しぶりだな」 お品書き 東北寄せ集め定食 地元定食 信州そば定食 関西定食 九州ラーメン定食 京太郎「じゃあ俺関西定食で!」 怜「ほな私も同じので」 竜華「ウチもお願いしますー!」 叔母「元気だねぇ、じゃあちょっと待っててね」 怜竜「「はーい!」」 咲「……へぇ、モモちゃんの言う通りだったんだ」 京太郎「モモが何だって?」 咲「京ちゃんが夜な夜な女の子連れまわしてるって」 京太郎「してねえよ!」 叔母「京太郎もお盛んなんだねぇ、「俺、叔母ちゃんと結婚する!」って言ってたのが懐かしいわぁ」 京太郎「子どもの戯言だから!」 咲「…そういえば、京ちゃんの学校準決勝まで行ったんだってね」 京太郎「圧勝だったぜ!」 竜華「なあなあ京くん、その子も幼馴染なん?」 咲「はい、宮永咲っていいます」 怜「宮永ってことは、宮永さんの親族とかなんか?」 咲「妹です」 竜華「へぇ~、高校は?」 咲「清澄です」 怜「清澄言うたら明日愛宕さんとこと当たるとこやな」 竜華「そうなん?」 咲「はい」 竜華「ほなお姉ちゃん咲ちゃんが可愛いから応援するわー!」 怜「竜華、言うてることがおっさんみたいやで」 咲「は、はあ……ありがとうございます」 咲「京ちゃん!関西の人ってこんなのばっかりなの?」ボソボソ 京太郎「俺にもわからん」ボソボソ 【5日目】終 【インターハイ 6日目】 京太郎「明日が準決勝、今朝は咲たちの試合があるのか」 京太郎「何をしよう」 京太郎「じゃあ今日は試合見に行くか」 京太郎「竜華さんも行きませんか?」 竜華「今日はちょっと予定があるんや、ごめんな」 京太郎「いえ、いいですよ」 京太郎「じゃあ俺もう行きますね」 竜華「行ってらっしゃーい」 ――――――――――――――――― 京太郎「二回戦第三試合の対戦校は……」 京太郎「鹿児島代表、第3シード永水女子―――神代さんたちのところ」 京太郎「岩手代表宮守」 京太郎「南大阪代表、姫松―――真瀬さんたちのところ」 京太郎「長野代表、清澄か」 京太郎「観覧席も取れたし」 京太郎「観戦開始だ」 【先鋒戦】 京太郎「先鋒の4人は……」 京太郎「宮守は小瀬川さん、永水は神代さん、清澄は片岡さん」 京太郎「知り合いばかりじゃないか、たまげたなぁ」 京太郎「姫松は上重さん、か」 京太郎「片岡さんと小瀬川さんは打ったことがあるけど」 京太郎「神代さんはどんな打ち方をするんだろう……」 「先鋒戦開始ー!」 「先鋒戦終了ー!」 京太郎「神代さん、急に人が変わったみたいになったけど、あれも霞さんのいう神様の力なのかな……」 京太郎「片岡さんは序盤の火力が凄かったな」 京太郎「小瀬川さんが区間1位…実は凄い人なのか」 【次鋒戦】 京太郎「次鋒戦、姫松は真瀬さん」 京太郎「清澄はモモ、永水は狩宿さん、かりじゅくって読むのか」 京太郎「宮守は……みなみうら?いや、南浦さんか」 京太郎「ん?南浦ってプロにもいたような……」 「次鋒戦開始ー!」 「次鋒戦終了ー!」 京太郎「真瀬さんはちゃっかり+、宮守の人は後半凄かったけどモモに引っかけられてたな……」 京太郎「モモってやっぱり凄いやつだな……」 【中堅戦】 京太郎「中堅は…」 京太郎「清澄は竹井さん、永水は滝見さん」 京太郎「宮守の鹿倉さんって、本当に高三なのか?」 京太郎「姫松は洋榎さんか……」 京太郎「はてさてどうなることやら」 「中堅戦開始ー!」 「中堅戦終了ー!」 京太郎「竹井さん、凄かったけど」 京太郎「それ以上に洋榎さんの勢いが凄かったな……」 【副将戦】 京太郎「副将は清澄からは原村さん、姫松からは絹恵さん」 京太郎「宮守は臼沢さん、永水からは薄墨さん」 京太郎「薄墨さん、あんな服で大丈夫なのかな」 「副将戦開始ー!」 「副将戦終了ー!」 京太郎「薄墨さんの四喜和は……耐性ついちゃったからかあんまり驚かないな……」 京太郎「原村さんは上手かったな……」 【大将戦】 京太郎「最後の大詰め大将戦か」 京太郎「清澄は咲、宮守からは姉帯さん」 京太郎「姫松は末原さんで、永水は藤原さんか」 京太郎「姉帯さんやっぱり背高いなぁ」 京太郎「鹿倉さんといい、薄墨さんといい、変な身長の人が多い気がする……」 「大将戦、開始!」 「大将戦、終了!」 京太郎「姉帯さん、泣いてたな……」 京太郎「咲はなんか変な感じだったし」 京太郎「前半和了ってた人の勢いが後半になって急に衰えてたのは、なんだったんだろう」 京太郎「テンパイすらできてなかったみたいだし……」 京太郎「これでBブロックの準決勝進出二校は清澄と姫松に決まったのか」 京太郎「さてと、会場少しぶらついてから帰るか」 京太郎「でも、見ごたえのある試合だったな」ガコン 京太郎「夏はやっぱり夏みかんゼリージュースだよな」フリフリ 京太郎「ん?」 豊音「うぇええん」 京太郎「姉帯さん……悔しかったんだろうな」 京太郎「……そうだ」 京太郎「もう1個」ガコン ―――――――――――――――― 豊音「ぐすっ、ぐすっ」 塞「トヨネ、ここにいたんだ」 塞「みんな待ってるよ」 豊音「会わせる顔がないよ、ひぐっ」 塞「誰もトヨネを責めたりしないから、さ」 豊音「うっ、うん……」 塞「あれ?そのジュースは何?」 豊音「ジュース?」 ――――――――――――――――― 京太郎「あ、野口さん一人になっちゃった」 京太郎「そろそろ帰るかなーっと」 「あ、あのートイレってどこかわかります?」 京太郎「トイレでしたら……って洋榎さんじゃないですか」 洋榎「久しぶりやな!」 洋榎「ここにおるってことは見たんやろ?」 京太郎「何をですか?」 洋榎「ウチの活躍」ドヤァ 京太郎「あーはいはい」 絹恵「お姉ちゃん、監督呼んどったで」 絹恵「って、須賀くん?」 京太郎「どうも」 洋榎「ウチらの試合見とったんやて」 絹恵「ほんま?」 京太郎「はい、いい試合でしたよ」 絹恵「そかそか、良かったぁ」 洋榎「須賀のとこは三箇牧やったな」 洋榎「決勝で潰したるわ、このウチがな!」 京太郎「はいはい、待ってますよ」 絹恵「おお、すっごい冷静」 絹恵「それどころやなかった、ほら、お姉ちゃん行くで」 洋榎「ほな須賀じゃあな~」 絹恵「ばいばい」 京太郎「はい、さようなら~」 京太郎「飯食って一旦帰るか」 京太郎「でも金少ないんだよな、どうしよ」 京太郎「100円あったらマックに行こう!」 由子「あ、須賀くんなのよー」 京太郎「真瀬さん、部活の方はいいんですか?」 由子「昼食は各自で、ってなったのよー」 京太郎「じゃあ俺と食べませんか?」 由子「了解なのよー」 京太郎「ビッグマック2つって結構食べますね」 由子「これが本当のビッグマウスなのよー」アハハ 由子「そういう京ちゃんはハンバーガー1つで足りるのよー?」 京太郎「あれ、今何て?」 由子「京ちゃんって……ダメ?」 由子「この前モモちゃんが言うてたから真似してみたんやけど」 京太郎「あ、いや、いいですよ」 京太郎「金欠ですから、少し節約を、と思いまして」 由子「それは大変なのよー」 由子「それなら、はい」 京太郎「ポテト、Lサイズまるごとなんていいんですか?」 由子「困った人の窮地を助けるのが」 由子「先輩ってものなのよー」ポンポン 京太郎「真瀬さん!」 由子「由子でいいのよー」 京太郎「由子さん!ありがとうございます!」 由子「少し目が恐いのよー」 午後 京太郎「対策の時間でい!」 京太郎「げっへっへ、今日は誰を対策してやろうかぁ」 京太郎「…………」 京太郎「新道寺、白糸台、阿知賀の対策をするか」 京太郎「それとも勝った気で清澄とか姫松の対策をするか」 京太郎「誰にしよう」 京太郎「照、菫さんの弱点とかってわからないか?」 照「また対策?」 京太郎「みんなの力になりたいからな!」 照「弱点か……わからないな」 照「菫にクセとかあったかな……」ウーン 京太郎「さてと、二回戦の映像と牌譜は……」 京太郎「…………」ジーッ 京太郎「あれ、ここの待ちおかしくないか?」 京太郎「でもその後には和了ってる」 京太郎「まるでその人がその牌を切るのがわかっていたかのように……」 京太郎「前打ったときにもそんなことがあったな……」 京太郎「じゃあ和了る相手を狙える?」 京太郎「次は映像を見てみるか……」 ――――――――――――――――― 京太郎「あれ、今、腕と目が……もう1回」 京太郎「やっぱり少し動いてるな」 京太郎「そうか、そういうことだったのか!」 京太郎「あー目が痛いー」 京太郎「疲れたー」 京太郎「メールでもするか」 京太郎「誰に送ろう」 京太郎「姉帯さんにしよう」 京太郎「そういえば、あのジュース気づいてくれたかな」 京太郎「よし」 京太郎『ジュースおいしかったですか?』 竜華「ただいまー」 京太郎「お帰りなさい」 竜華「ふふっ、みんな明日はびっくりするで!」 京太郎「どうしてですか?」 竜華「秘密や!」 竜華「シャワー先浴びるでー」 京太郎「どうぞー」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「あ、返ってきた」 豊音『ど、どうしてそのことを知ってるのー?』 京太郎「ううむ」 京太郎「ここで「俺が置いておきました!」っていうと、なんか優しぶってる感がして嫌なんだよな……」 京太郎「どうしよう」 京太郎『エスパー須賀です』 京太郎「こうやって考えすぎてるから友達できないのかもな、送信っと」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「返信早っ!」 豊音『あ、そうなんだーじゃあ今度やってみせてよ!メンタ』 豊音『リズムっていうの!』 豊音『頑張ってやってみせて!』 豊音『東京にいるときに』 豊音『ね?』 京太郎「出来ないけど……まあいっか」 京太郎『期待してくださいね、おやすみなさい』 京太郎「さて、寝るか」 竜華「あれ、シャワー浴びないん?」 京太郎「あ、そうでしたね……って竜華さん!?」 竜華「な、なんや」 竜華「今日はバスタオルやなくてバスローブやで」 京太郎「それもダメですって!」 【6日目】終 【インターハイ 7日目】 京太郎「いよいよ準決勝!」 京太郎「楽しみすぎて5時に起きてしまったぜ!」 京太郎「試合は9時からだけど、どうするかな」 京太郎「会場に行くか」 【会場前】 京太郎「開館は8時だからまだ開いてないよな」 京太郎「今7時だし、何やってんだろう」 京太郎「あれ、なんで列ができてるんだ?」 「インターハイ準決勝観覧席入場の列の最後尾はここです」 京太郎「これ、俺たちの試合を見に来た人たちの列なのか」 京太郎「なんだか滾ってきたぞ!」 京太郎「準決勝頑張るぞ!」 京太郎「俺たちの戦いはこれからだ!」 【対局室】 照(準決勝、やえと昨日の人、松実さんが相手か)ペラッ 照(気は、抜けないな)パタッ やえ「お待たせ!」 照「待ってない」 玄(宮永さんは元白糸台だったんだよね、この人と何かあったのかな?) 煌「みなさんおそろいですね、すばらです!」 煌「真打は後から登場するって!」 煌「小走さんには2回戦でボッコボコ……とまでではないほどにやられたけど」 煌「なんにせよ今日の日は負けませんよ?」 開局 親 玄 100000 照 100000 やえ 100000 煌 100000 煌(この面子相手に早速テンパイ…すばらです) 煌(ですが、ドラが無いのがすばらくないですね) 煌(阿知賀の松実さん、ですか) 煌(まあ真っ直ぐいきましょう!) 煌「ロン、5200!」 煌「すばらです!」 玄「はいぃ」 照「…………」 【照魔鏡】発動!ゴッ 玄「!」ゾクッ 玄(また……) やえ(来たか……) やえ(テンパイできなかったのが痛すぎたな) やえ(だが、私はお前を超えてみせる) 煌(変な感じがしますねぇ) 照「……」 東2局 玄 94800 親 照 100000 やえ 100000 煌 105200 全員ノーテンのため、流局 照(親なのにテンパイできないとはこれいかに……うむむ) 京太郎「照が張れてない!?」 霞「調子が悪いのかしら」 咏「でも、このままズルズルいったらまずいんじゃねーの?」 憩「せやな、小走さんは照ちゃんのこと知っとるやろうし」 郁乃「あの子はちょ~っと恐いからな~」 東3局1本場 玄 94800 照 100000 親 やえ 100000 煌 105200 やえ(まだ、アレは使わないでおこう) やえ(張ってるのは私と新道寺) やえ(リーチをする必要はない) やえ(時に手堅く、時に大胆、それが王者というものだ)トン 煌「あ、それロンです」 煌「高目なので跳満、12300ですばらです!」 やえ「なっ……!」 照(アカン、これはアカン) 東4局 玄 94800 照 100000 やえ 87700 親 煌 117500 煌(すばら!この調子でリードを作りましょう!)トン 照「ポン」 やえ(ようやくか) 玄(なんでいつもテンパイできないのぉ……) 照「ロン、1000」 南1局 親 玄 93800 照 101000 やえ 87700 煌 117500 照「ロン、2000」 恒子「ついに始まるのかチャンピオン宮永照の連荘!」 健夜「二回戦で見せたあの勢いはどこへ行ったのでしょうか」 恒子「そう?3連続ノーテンなんて誰でもあるけど」 健夜「宮永選手は今までそんな連続ノーテンなんてなかったんですよ」 健夜「ただでさえ打点が低いのに南場から稼ぎ始めるとなると、少し不安が生じますね」 南2局 玄 91800 親 照 103000 やえ 87700 煌 117500 照「ロン、5800」 玄(この前よりも点棒は残ってる) 玄(まだまだ頑張るのです!) やえ(もうちょい様子見しとくか……) 南2局1本場 玄 86000 親 照 108800 やえ 87700 煌 117500 同コンマのため、流局 照(よし、いい調子) 照(このまま……) 照「テンパイ」 やえ「ノーテン」 煌「ノーテン」 玄「ノーテン」 照(嘘だろおい) 南2局2本場 玄 85000 照 111800 親 やえ 86700 煌 116500 やえ(うぐぐ、テンパイできない) 煌(あちゃーもう勢い尽きましたかー) 煌(すばらくないですねー) 玄(やっとテンパイ、これは和了らないとね!)トン 照「ロン、1600」 南2局3本場 玄 82900 親 照 113900 やえ 86700 煌 116500 照「ロン、3800」 玄「はい……」 玄(宮永さんの親で流局して、連荘開始) 玄(また、二回戦みたいに……) 玄(いやいや!)ブンブン 玄(そうはいかないのです!) 煌(まくられましたがすばらっ!) 煌(張り合って見せますよ~) やえ(阿知賀、新道寺、三箇牧) やえ(私も、負けるわけにはいかないな) 南2局4本場 玄 79100 親 照 117600 やえ 86700 煌 116500 やえ(テンパイできず……懐かしいな) やえ(この支配、圧倒的なお前) やえ(これを東場から見せてくれていたらな) やえ(やはり、楽しい) 照「ツモ、2400オール」 南2局5本場 玄 76700 親 照 124800 やえ 84300 煌 114100 照「ツモ、3100オール」 恒子「ついに始まってしまったチャンピオン宮永の連荘第二部!」 恒子「二回戦同様他校を圧倒し続けるのか!」 恒子「そして予想を外したすこやんのしょんぼり顔!カメラさん、アップで!」 健夜「見えないよね!解説だから顔見えないよね!?」 南2局6本場 玄 73600 親 照 134100 やえ 81200 煌 111000 照「ロン、11400」 郁乃「もういつも通りの照ちゃんやな~」 エイスリン「ユダンタイテキ!」 エイスリン「ユダンハキンモツ!」 憩「キン……モツ……」 南2局7本場 玄 62200 親 照 145500 やえ 81200 煌 111000 やえ(ようやくテンパイ、それじゃあ) やえ(お見せしよう!) やえ「リーチ!」 やえ(王者の打ち筋を!) 玄(小走さんのリーチ……!) 玄(小走さんがリーチをした後、同卓者のうちの一人だけムダヅモが無くなる) 玄(手が早く進む、って赤土先生が言ってた) 玄(その一人って……) やえ(阿知賀は確か二回戦次鋒戦での収支がずば抜けていた) やえ(菫でも抑えきれるとは思うが) やえ(叩いておく!) 玄「リーチ!」 やえ(なんでいつも私が狙おうとした人から追いかけられるんだろうな……)トン 照(やえ、前から変わったんだね) 照(でもどうやら……) 玄「ロン!」 照(恵まれてはいないみたいだ) やえ「なっ……!」 玄「リーチ一発ドラ8、裏2」 玄「34100です!」フンス 照(おっぱいも……) 南3局 玄 96300 照 145500 親 やえ 47100 煌 111000 煌(数え役満とは、実にすばらです!) 煌(私もあやかりたいものですね)トン 照「ロン、1000」 煌「すばっ!」 オーラス 玄 96300 照 146500 やえ 47100 親 煌 110000 やえ(役満直撃されて反撃できず、か) やえ(菫たちに顔向けできないな……) やえ(お菓子でも買いに行くか)トン 煌(オーラス、ノーテン……ここまででしたか) 煌(捨て駒以上の働きをしましたよ!) 煌(後は後ろの人たちに任せましょう)トン 玄(点棒取られちゃったけど、そのぶん取り返したよ!) 玄(みんなで決勝まで行かないとだからね!)トン 照(おおよそ5万点、このくらいがベストなのかな、みんなのために) 照(……みんなのため) 照「ツモ、500・1000」 終局 三箇牧 148500 (+48500) 新道寺 109000 (+9000) 阿知賀 95800 (-4200) 白糸台 46700 (-53300) 恒子「先鋒戦終了ー!」 恒子「現在トップはやはりチャンピオン宮永照!」 健夜「微妙な立ち上がりでしたが、中々の収支であったと思います」 恒子「続いて新道寺の花田煌が健闘し、現在2位!」 健夜「調子が良かったのでしょう」 恒子「3位は阿知賀!大量失点をするも数え役満を和了りました!」 健夜「当てられた小走選手は打点こそ高いですが注意力不足でしたね」 恒子「そして4位は意外にも白糸台でした!」 恒子「白熱の準決勝、休憩後に次鋒戦スタートです!」 京太郎「さてと、どっか行ってくるか」 京太郎「トイレに行っておこう」タッタッ 煌「すばすばす~ばら、すばら♪」 京太郎「あ、花田さん」 煌「おやおや、須賀くんではありませんか」 煌「今の試合、どうでしたか?」ニコニコ 京太郎「あの跳満良かったですね!すご……」ピトッ 煌「すばら、です」 京太郎「すばらでした!」 煌「いやぁ、面と向かってそう言われると照れますねぇ」 煌「そういえば、須賀くんは三箇牧でしたね」 煌「ここから先は、どちらが勝っても恨みっこなしですよ」スッ 京太郎「それはこっちの台詞です」ニギッ 煌「ふふっ、それではまた会いましょうね!」 京太郎「はい!」 煌「すば~らすばすばすばらっとっすばら~♪」 京太郎「何だか元気そうだったな」 ピンポンパンポーン 「間もなく次鋒戦が始まります、各選手は対局室へ向かってください」 ピンポンパンポーン 京太郎「やばっ、急がなきゃ!」 【対局室】 宥(玄ちゃん、頑張ってたから) 宥(お姉ちゃんも頑張るよ)ギュッ 菫(こいつが阿知賀の次鋒、松実宥か) 菫「…………」ギロッ 宥「はうっ」ブルブル 美子(なしてマフラーば着けよっと?睨んどっと?) 郁乃「遅れてごめんな~」 郁乃「ほな、始めよか~」 開局 親 宥 95800 郁乃 148500 菫 46700 美子 109000 美子(二回戦ときば打ち方しとったらまたあん人に射抜かれる) 美子(花田が作ったリードば広げる、そいがウチの役目) 菫(三箇牧……一度も卓に入っていなかったが) 菫(射抜いてみるか) 菫(テンパイしたら)トン 美子「ロン、1000です」 東2局 宥 95800 親 郁乃 148500 菫 45700 美子 110000 同コンマのため、流局 菫(阿知賀と三箇牧が張ったか……) 菫(完全に出遅れたな) 美子(テンパイ無理そう) 美子(オリやな) 東2局1本場 宥 97300 (+1500) 親 郁乃 150000 (+1500) 菫 44200 (-2500) 美子 108500 (-500) 同コンマのため、流局 京太郎「また流局ですか」 照「ただいま」 エイスリン「テルオカエリー!」 咏「お疲れさまだぜぃ」 照「お菓子買ってきた」 憩「お、この蒸しケーキおいしそうやな、もらっていい?」 照「うん」 咏「じゃあ私は抹茶ケーキ」 エイスリン「イチゴ!」 京太郎「俺は焼きプリンもらうな」 照「それはダメ」 東2局2本場 宥 98800 (+3000) 親 郁乃 151500 (+3000) 菫 42700 (-4000) 美子 107000 (-2000) やえ「ただいまー……」 淡「やえ先輩おかえりなさーい」 誠子「お疲れ様サマです!」 尭深「お茶、淹れましょうか?」 やえ「いや、帰りがけに買ってきたからいい」 やえ「菫はどんな感じだ?」 誠子「始まってからずっとテンパイしてません」 やえ「まだ東2局か」 淡「ちゃっちゃと回ってくるといいなー」 郁乃「ロン、12000の2本場は~ドゥルルルルルル」 菫「早くしろ」 郁乃「12600や~」 郁乃「も~そんな怒らんといてや~」 東2局3本場 宥 98800 (+3000) 親 郁乃 164100 (+15600) 菫 30100 (-16600) 美子 107000 (-2000) 郁乃(配牌国士一向聴か~) 郁乃(めんどくさいから流そかな~)スチャ 手牌:一九①①⑨19東南北白發 ツモ:西 郁乃(張っちゃった~) 郁乃(中待ちやけど、まあええわ……) 菫(早く取り返さなくては)トン 郁乃(この子から和了ったら終わってまうやん~) 郁乃(見逃そかな……あ、中ってたしか~) 宥(中が3枚……よし) 郁乃(流しでええか……) 東2局4本場 宥 99800 (+4000) 親 郁乃 165100 (+16600) 菫 27100 (-19600) 美子 108000 (-1000) 菫(やっと張れた……よし) 菫(標的は、三箇牧)ギュッ 郁乃(あ~これが京太郎くんの言っとったやつか~) 宥(手が動いた……) 宥(三箇牧の人……)トン 郁乃「ロン、7000やで」 宥「ははい!」 東2局5本場 宥 92800 (-3000) 親 郁乃 172100 (+23600) 菫 27100 (-19600) 美子 108000 (-1000) 郁乃「ツモ、2500オール」 恒子「三箇牧の赤阪止まらないー!」 恒子「チャンピオン宮永にも劣らぬ勢い!果たして誰が止めるのか!」 健夜「姫松の赤阪元監督代行の妹さんですか、彼女はところどころ不思議な人物ですね」 健夜「まるで場の流れを操っているかのように立ち回るように思えます」 健夜「姉の郁乃さんと似た打ち筋ですね」 京太郎(まあ、本人ですし) 霞(しょうがないわよね……) 東2局6本場 宥 90300 (-5500) 親 郁乃 179600 (+31100) 菫 24600 (-22100) 美子 105500 (-3500) 同コンマのため、流局 東2局7本場 宥 91300 (-4500) 親 郁乃 180600 (+32100) 菫 21600 (-22100) 美子 106500 (-2500) 同コンマのため、流局 淡「また流局なのー?」 誠子「まあそういうときもあるだろ」 やえ「菫……」 尭深(このくらい長引いたら楽そうだな……)ズズッ 東2局8本場 宥 92800 (-3000) 親 郁乃 182100 (+33600) 菫 20100 (-23600) 美子 105000 (-4000) 郁乃「ロン、8200や~」 菫「……くっ」グスッ 菫(なぜ、射抜けないんだ) 郁乃(段々可哀そうになってきたな~) 郁乃(トバれても困るし~う~ん……) 東2局9本場 宥 92800 (-3000) 親 郁乃 190300 (+41800) 菫 11900 (-31800) 美子 105000 (-4000) 菫(ツモ……射抜けなかったが、これでいい) 菫(これで、精一杯だ)ギリッ 菫「ツモ、2200・3500」 菫(すまない、みんな) 東3局 宥 90600 (-5200) 郁乃 186800 (+38300) 親 菫 19800 (-23900) 美子 102800 (-6200) 菫(今度こそ)ギシッ 郁乃(弘世ちゃん戻っちゃったみたいやな~) 郁乃(さて、と) 郁乃「ツモ、2000・4000」 東4局 宥 88600 (-7200) 郁乃 194800 (+46300) 菫 15800 (-27900) 親 美子 100800 (-8200) 郁乃「ツモ~1600・3200やで~」 宥(この人……ずっと笑ってるけど) 宥(あったかくない) 菫(まだだ、まだいけるだろ私!) 美子(なんやこの邪魔されとるような感覚) 美子(準決勝、やっぱり厳しか) 南1局 親 宥 87000 (-8800) 郁乃 201200 (+52700) 菫 14200 (-29500) 美子 97600 (-11400) 菫(張った……) 菫(射抜くなら三箇牧、と思っていたが) 菫(作戦変更、新道寺と阿知賀を平らにして尭深たちに回す) 菫(だからまずは……)ギシッ 菫(新道寺) 美子(狙われとっとですか……) 美子(少し、遠回りを)トン 菫(よし!) 菫「ロン、6400」 美子「……はい」 美子(ダメですか……) 南2局 宥 87000 (-8800) 親 郁乃 201200 (+52700) 菫 20600 (-23100) 美子 91200 (-17800) 菫(張れた!) 菫(一気にいくぞ!) 菫「ツモ!6000・12000!」 菫(失点は取り返した) 菫(できるじゃないか私!) 菫(勝てる……勝てるんだ!) 南3局 宥 81000 (-2800) 郁乃 189200 (+40700) 親 菫 44600 (+900) 美子 85200 (-11800) 菫(張れた……) 菫(次に狙うは……阿知賀!)ギシッ 美子(阿知賀の人が狙われた、こん隙を撃つ!) 菫(……)トン 美子「ロン、8000」 菫「なにっ!?」 オーラス 宥 81000 (-2800) 郁乃 189200 (+40700) 菫 36600 (-7100) 親 美子 93200 (-3800) 菫(配牌よし、ツモよし) 菫(万全、次は三箇牧を……)ギシッ 郁乃(ちょいと気ぃ回しすぎたかな~?) 郁乃(まあ、これで全部チャラや~) 郁乃「ツモ~6000・12000」 郁乃「これにて終了~」 次鋒戦終了 三箇牧 213200 (+64700) 新道寺 81200 (-27800) 阿知賀 75000 (-20800) 白糸台 30600 (-16100) 恒子「準決勝次鋒戦やっと終了ー!」 恒子「序盤、三箇牧の赤阪郁代が宮永の作ったリードをさらに広げるも、白糸台の弘世菫が反撃!」 恒子「収支をなんとか+にするも新道寺の安河内美子に直撃され再び-に!」 恒子「そして赤阪が三倍満をツモりオーラスを制しました!」 恒子「まさに二極の魔王!白糸台は反撃することができるのか!?」 京太郎「これまた長かったですね……」 照「流局多い」 咏「さーてと、次はまたあのガキとかぃ」 エイスリン「アタラシサン!」 咏「そそ、あの生意気なやつな」 憩(咏ちゃんの方が子供っぽいんやけどな……) 咏「じゃ、行ってくるねぃ~」 憩「行ってらっしゃ~い」 京太郎「じゃあ俺も少し出てきます」 「中堅戦開始ー!」 京太郎「あっ、速く帰らないと!」 ドシーン! 菫「いっ……」 京太郎「すみません、立てますか?」 菫「お構いなく、大丈夫で……す」 京太郎「弘世……さん?」 菫「三箇牧の次鋒にはやられたよ」 菫「不甲斐ないよな、私」 京太郎「でも、中盤の追い上げは凄かったじゃないですか!」 菫「その前に私は飛ばされていたんだぞ!」 菫「飛ばされるはずだったんだ、控室からも見ていただろう」 菫「国士見逃し」 京太郎「……気づいていたんですか」 菫「開いたときはチャンタになっていたがな、誰でも気づくさ」 菫「私は生かされていたんだ、白糸台の部長ともあろう私が」 菫「部員たちに……っ、淡や亦野や尭深にっ、やえに会わせる顔が無い……っ」グスッ 京太郎「……今は、誰も見てないですから」ナデナデ 菫「うっ……うぐっ……」ポロポロ ――――――――――――― 憧「一昨日の2回戦ではどうも」ジッ 咏「覚えててくれたみたいで何よりだねぃ~」ジッ 尭深(三尋木さんの和服可愛いな……) 尭深(私も今度は着て来ようかな)ズズッ 開局 親 仁美 81200 尭深 30600 憧 75000 咏 213200 同コンマのため、流局 淡「スミレ先輩戻ってこないですねー」 やえ「あいつは気負いすぎるところがあるからな」 誠子「迎えに行ってきます!」 やえ「いや、一人にしておけ」 誠子「はい……」 東1局一本場 親 仁美 82200 尭深 27600 憧 76000 咏 214200 憧(早速一本場しちゃったか~) 憧(さっさと流さないと) 憧「ポン!」 憧(後がつっかえる) 憧(それにこのちっこいのも抑えてないと……) 憧「ロン!1300!」 憧(疲れるわ、これ) 東2局 仁美 82200 親 尭深 27600 憧 77300 咏 212900 憧「ロン!5200!」 咏「うげっ」 憧(できれば新道寺も削っておきたいけど) 咏「良いことないねぃ~」 憧(このチビから削るのがベスト!) 東3局 仁美 82200 尭深 27600 親 憧 82500 咏 207700 憧(ノーテンで流局直行!) 憧(これで最後!)トン 咏「ロン、12000」 咏「ダメだぜぃ~ちゃんと注意しなきゃ」 憧(むかつくな~こいつ)イライラ 尭深(続かない……) 東4局 仁美 82200 尭深 27600 憧 70500 親 咏 219700 憧「ロン!1000!」 咏「またかよぉ……」 憧「鳴いてるんだからもっと注意しなきゃダメじゃない」 咏「むっかー!お前後で覚えとけよな!」 仁美(和了れん……なんもかんも政治が悪い……) 南1局 親 仁美 82200 尭深 27600 憧 71500 咏 218700 憧「ツモ!3000・6000!」 仁美「おーやりますなー」 尭深(それ捲られて言う台詞?)ズズッ 憩「咏ちゃん全然和了っとらんね」 エイスリン「ヘイコウセン」 照「このまま何も無ければいいけど……」 郁乃「あれ?照ちゃん尭深ちゃんのこと知らんの~?」 照「打ったことは無い」 郁乃「おもろい子やから見といてみ~」 南2局 仁美 76200 親 尭深 24600 憧 83500 咏 215700 同コンマのため、流局 尭深「テンパイ」 憧「テンパイ」 咏「テンパイ」 仁美「ノーテン」 憧(また流局?) 菫「尭深は順調か?」 やえ「ああ、お帰り」 誠子「振り込むことなく仕込んで行ってます」 菫「そうか、順調か」 淡「このまま行けばいいですねー」 菫「そうだな、そうなってくれれば幸いだ」 南2局一本場 仁美 73200 親 尭深 25600 憧 84500 咏 216700 咏「ツモ!4100・8100!」 尭深「……はい」 尭深(あと、少し) 憧(また大きいのを!) 憧(でもオーラスで渋谷尭深が役満ツモれば今のはチャラになるのよね……) 憧(こうなったら和了りにいく!) 【対策 尭深】の効果が切れました 南3局 仁美 69100 尭深 17500 親 憧 80400 咏 233000 憧「ツモ、3200オール!」 憧(このままこのまま!) 咏(こいつぅ……) 穏乃「憧、すっごいなぁ」 晴絵「あ~あ、吹っ切れちゃったか」 灼「また飛ばしちゃうかも……」 晴絵「多分大丈夫でしょ、どっかで止まるさ」 南3局一本場 仁美 65900 尭深 14300 親 憧 90000 咏 229800 憧(うわっ、三倍満ツモっちゃった~) 憧(このままだと渋谷尭深が危ないし、シズたちにも回したい) 憧(よし、流そ) 憧(もったいないんだけどなぁ……) オーラス二本場 仁美 64900 尭深 13300 憧 89000 親 咏 232800 憧(ついに来た、オーラス……!) 咏(とっととあの一年から和了ってヤメるかねぃ) 仁美(テンパイ……ここは攻めに行くけん!) 尭深「……」ズズッ 憧(って、他の2人緊張感無さすぎ!) 憧(渋谷尭深のこれまでの一巡目の捨て牌は……) 憧(西白白中發中白發西一……大三元どころか字一色!?) 憧(やっぱりオリよね……) 咏(全然こねぇな……)トン 尭深「ロン、32600」 咏「うげっ」 咏「オーラスで振り込むとかマジかよ」 咏「はいよ」 咏「え!?役満!?」 尭深「は、はい」 咏「マジっすか……」 恒子「中堅戦終了ー!」 中堅戦終了 三箇牧 200200 (-13000) 阿知賀 89000 (+14000) 新道寺 64900 (-16300) 白糸台 45900 (+15300) 恒子「中堅戦決着!」 恒子「大きい和了りをするも振り込み続け失点した三箇牧は依然として1位!」 恒子「阿知賀は三箇牧から点を奪い続け2位浮上!」 恒子「そして新道寺は3位に転落」 恒子「白糸台はオーラスに役満を1位の三箇牧から和了り、巻き返しを図ります!」 憩「久しぶりのインターハイ!初めての団体戦!」 憩「行ってくるわ!」 エイスリン「イッテラッシャイ!」フリフリ 京太郎「頑張ってくださいね!」 憩「任しとき!」タッタッ 郁乃「でも咏ちゃんが削られるとはな~」 京太郎「点棒はいくらでもあるし、まだ大丈夫でしょう」 郁乃「せやな~」 京太郎「あ、俺少し出かけてきます」
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特別編 清澄高校麻雀部の人々 いつもと大分違った特別編です 1週目とも2週目ともまた別の世界で、とあるゲームのパロです 京太郎は清澄の麻雀部にいます。時期は年末くらいです ※キャラ崩壊などアリ、そういうのがNGな人は数レスほどスルーでお願いします バサッ 京太郎「ん?なんだこれ?」 年末の、大掃除前 みんなより先に来て早めに掃除をしていたら、それを見つけた 棚の牌譜やノートの整理中、端っこの方に隠すように置かれたいたそれは、他の物を動かした拍子に倒れていた 表紙は見えなかったが、ページが開いた状態で出てきたそれは大学ノートのようで、何か書かれていた ○月○日 久 最近須賀くんに雑用を任せっぱなしになってる 今度なにか奢ってあげよう ○月○日 まこ 京太郎がうちの店の手伝いまでしてくれた 給料多めにするよう言うとこう 京太郎「……先輩たち、いや、女の子の日記か日誌か?」 それは竹井先輩、染谷先輩、和、優希、咲の5人みんなで書き込む日記のようなもので、主に俺のことが書いてあった ○月○日 優希 京太郎がタコスを作ってくれたじぇ! 最近また美味くなってる!! ○月○日 和 ☆ 須賀くんがまた私の胸を見ていました 夏服になってから、以前より視線を感じます ちょっと控えてほしいです ○月○日 咲 ☆ 京ちゃんに迷子から見つけてもらった 嬉しかったけど、帰り道に私がいると教えてもらったという女の人にお礼に行っていた 迷子になったのは私のせいだけど、女の人の胸を見て鼻の下を伸ばさないでほしい 京太郎「……こんなこともあったなー」 女の子の日記を読むことに多少いけないとは思うが、書いている内容にその時のことを思い出し、懐かしく思う なんでこういう風に書いているのかは分からないが、あの時ありがたかった、嬉しかった、と書かれているのは悪い気はしない 京太郎「さて、こっそり書いてる物っぽいけど、あんまり見てると悪いし……アレ?」 無言でページをめくる ノートには、まだ続きがあったようだ ○月○日 久 ☆☆ 最近須賀くんに他校の知り合いが増えたみたいだ 美穂子やゆみからもよく話を聞く いつの間に連絡先を交換したのかしら ○月○日 まこ ☆☆ ここ数日京太郎が店の手伝いをしてる時、高校生の客が多い気がする 今日なんて鶴賀の妹尾や風越の吉留、龍門渕の沢村まで来ていた 執事服にしたせいか? ○月○日 優希 ☆ クラスの人から京太郎のことを聞かれた いっそウチの部のマネージャーに欲しいとか言われたけど、渡す気はないじぇ ○月○日 和 ☆☆☆ 玄さんから須賀くんのことを聞かれました 玄さんと胸の話をしていたらしいです そんなに胸がいいんですか ○月○日 咲 ☆☆☆ 東京で京ちゃんと出かけようとすると、用事があると言われて断られた 和ちゃん達と出かけると、他校の女の人達と仲良さそうな京ちゃんを見つけた 他校の人と仲良くなるの早くないかな? ○月○日 久 ☆☆☆ 東京に来てから須賀くんを訪ねる他校の女の子が多い 東京でナンパでもしたのかと思ったが、女の子達の様子からして違うらしい 何をやっているのかしら ○月○日 まこ ☆☆☆ 京太郎に冗談半分で執事服を渡したら、見事に着こなしおった そのせいか、何人もの女子が来た 写真まで取って、有料にすりゃ良かったか ○月○日 優希 ☆☆ 京太郎のタコスを花田先輩に渡したら、かなり評判が良かったみたいだじぇ ただ、わざわざ新道寺の人、それ以外の学校の人もレシピを京太郎に聞きに来た 京太郎はわざわざ全員に振る舞っていた。おかげで私の分が無くなった くうくうおなかがなった ○月○日 和 ☆☆☆☆ 須賀くんが他校の胸が大きい女の子たちといました 視線は明らかに胸にいっていた。なのに女の子たちは気にしていない様子でした 宿舎の戻ってきても、私の胸を見ていまいした なんともいえない気持ちになりました ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆ 京ちゃんがお姉ちゃんと、お姉ちゃんの学校の人達と仲良さそうにしていた お姉ちゃんと、お姉ちゃんのとこの大将の人は京ちゃんの腕にわざとらしく抱き着いていた 許せない 何かに急かされるようにページをめくる 危険だ この先は見てはいけない 今すぐノートをしまって、何も見なかったことにしないといけないと俺の本能が言っている でも、ページをめくる手が止まらない ○月○日 久 ☆☆☆☆ 須賀くんは他校の3年生と盛り上がっていた わざとらしくうちに転校しないか?なんて言われてて悩んでいる様子だった 冗談なのに、何を言っているのかしら ○月○日 まこ ☆☆☆☆ 次鋒戦で当たった奴らと飯を食っていた 似顔絵か何か書いてもらってデレデレしよって 胸とかわしと差無いじゃろ ○月○日 優希 ☆☆☆ 他校のちっこいのと京太郎が話していた いきなり抱き着かれて、慌てて赤くなりながら振り払っていた 私の時はそんな素振り見せなかったくせに…… ○月○日 和 ☆☆☆☆☆☆ 今日の須賀くん 2人でテレビの試合を見ながら真面目な話をしているのに胸を見てきます やんわりと注意をすると、テレビで試合に出ている胸の大きい選手を見ていました 許せません ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の京ちゃん わざわざお姉ちゃんとそのチームメイトにお菓子を作っていた 私には試作品というをくれた でも許せない ○月○日 久 ☆☆☆☆☆ わざとらしく体を寄せてくるプロ相手にもデレデレしていた 許せない ○月○日 まこ ☆☆☆☆☆ 他校の眼鏡を掛けた巨乳の娘と眼鏡を外すかどうかの話 許せない ○月○日 優希 ☆☆☆☆ ちっこい奴らに囲まれていた なんで私だけ扱いが適当なんだ 許せない ○月○日 和 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ また胸を見てきます 胸の大きい娘の試合ばかり見ています 許せません ○月○日 咲 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日の京ちゃん 迷子になっていたお姉ちゃんを見つけて手をつなぐ 転びそうになったお姉ちゃんを抱き留める 絶対に許さない 須賀くん(許せない) 京太郎(許せない) 京太郎(許せない) 須賀くん(許せません) 京ちゃん(絶対に許さない) 許せない許せない許せない許せません絶対に許さない許せない許せない許せない許せません絶対に許さない許せない許せない許せない許せません絶対に許さない ノートを閉じる その表紙を、俺は今、やっと見た りゅうもんふちグループ発行、よいこのめっさつしりーず、ジャ●ニカ暗殺帳「ふくしゅう」 そして、やっと気付く 背中に感じる、5人の気配を…… なんてこった 俺に伝統の不条理デッドエンドが用意されていたなんて――― 「須賀くん?」「京太郎?」「京太郎?」「須賀くん?」「京ちゃん?」 カンッ!! 京太郎「……はっ!?」 不意に飛び起きる どうやら俺は麻雀部のベッドで寝てしまっていたらしい 時間は、まだみんなの来る前だ 早めに来て、掃除を先に始めようと思ってはいたが 京太郎「……うわ、なんだこのすごい汗」 全身に冷や汗をかいている 変な夢でも見たか? 京太郎「……やめとこ、ロクな夢じゃない気がするし。顔洗って、掃除でもやっとくか」 俺は起き上り、顔を洗うために部室の外に出る まだみんなは来ていない 早いとこ、済ませてこよう 「ふふっ」「ははっ」「あはっ」「くすっ」「ふふふっ……ねぇ、京ちゃん?あんまり、悪いことしちゃ、駄目だよ?」 カンッ!!